2006年05月30日

ドホナーニ/二人のオケコン

dohnanyi_bartok_okekon.jpg

Béla Bartók
Concerto for Orchestra
recorded in 1988.8

Witold Lutosławski
Concerto for Orchestra
recorded in 1989.3

とても難しいバルトークのオケコンと、とんでもなく難しいルトスワフスキのオケコン、本当にとんでもないことに、クリーブランドは楽しんでいる。「いや、そんなに難しくないよ」と言われそうな勢い。
「こんな曲でも楽しんで弾けるようになったんだよ!」と見せびらかす子供みたい。一時期の低迷から抜け出たことを実感し、本当に喜んでいるんだろう。

ルトスワフスキのオケコンの演奏には「ゴキゲン」という言葉がぴったりだ。なんというか、ジャズでスイングしているようなノリノリ感に満ちている。次の楽節のために体の動きがすでに準備できている。
この難しい、メジャーとはいえない曲で。いったいどんなリハをしたらこんな演奏が可能になるんだろうか。

バルトークのオケコンの演奏はまるで「正確なイントネーションで話されるハンガリー方言」だ。「普通のアメリカ人」の演奏家がこういう表現をできるというのは、リハーサル時間が膨大か、ドホナーニのハンガリー音楽のイメージの伝え方が絶妙か、どちらかだろう。忙しいアメリカのメジャーオケにおいては後者しか考えられない。

同じ時期の録音であるブルックナーの9番には問題が残るが、ここではほぼ解決されている。というのは、実は20世紀音楽の利点である。ぼろの出やすいロマンティックな表現をそれほど必要としないからだ。とはいえ、そこここに出てくる叙情的なパッセージも万全だ。


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