2006年07月21日

ヤルヴィの"AURORA"

jarvi_aurora.JPG

ネーメ・ヤルヴィがエーテボリ交響楽団を指揮した、いわば「北欧癒し系コンピレーション」。
music of the northern lights という副題の"AURORA"なるアルバムが2003年に出ていたのを知ったのは今年になってから、というのは自称ヤルヴィ・マニアの名折れである。
輸入盤も国内盤もある。輸入盤をWEBのHMVに注文してたら、ずうっと入ってこなくて、どうしたもんかなあと思っていたころに、職場の組合の関係で岩国に行ったときに帰りに広島に寄って、HMVとタワーを回って何の収穫もなく、がっかりしてなんとなく広島駅の隣(めちゃめちゃ場末である)のブックオフっぽい店に入って見つけたのがこれ(国内盤)。
注文してるのは輸入盤だし、と思って買ったら、輸入盤は廃盤。ぎりぎりセーフという感じであった。

基本は、1986〜1996年にヤルヴィがDGに録音してきたグリーグやらシベリウスやらのさまざまな北欧ものから、耳に優しい曲を集めたものだが、一部2002年の新録音がある。
それがこれ。

ハルヴォルセン作曲 ロシアの貴族の入場行進曲
ヤルネフェルト作曲 子守歌
ウィレーン作曲 行進曲
ラーション作曲 ロマンス
ラウタヴァーラ作曲 沼地
ステンハンマル作曲 カンタータ《歌》〜間奏曲
ルンビュエ作曲 コペンハーゲン蒸気鉄道ギャロップ

いやはやマニアック。選曲がプロデューサーによるものかヤルヴィによるものかは分からないが、面白い曲ばかり。
ヤルネフェルトとルンビュエという作曲家は知らなかったが、他の作曲家は名前は知っていてもほとんど聴いたことのない人ばかり。

有名なのはウィレーンの行進曲(セレナードの4楽章)だろうか。「ポーケットーのーなーかーにーはービスケットーがーひーとーつー」というやつだ。

演奏としてはやはりこの2002年の一連のものが抜きん出ている。全体に非常に丁寧な演奏だが、2002年のものは、それに加えてなんというか、音がはじけている。指揮者とオケが音楽というおもちゃでたわむれている。
20年にわたる彼らの関係がマンネリに陥らず、年を追うごとに深化を感じさせるのはほんとうに驚くべきことだ。


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2006年07月20日

懐かしい声

風呂上りにふと友人M氏から電話があった。大学のオケの同輩・後輩と、とあるお祝いの会をしているとのこと。順繰りにみんなに電話を回してくれて話ができた。
「井上も来ればいいのに」と口々に言ってくれるが、今から行ったら着くのは朝だよ、というのはもちろん分かって言ってくれているのだ。それでも誘ってくれるのはうれしいね。

同輩のF、Kは結構最近に会っているが、同じ同輩のGは年賀状のやり取りくらい、M氏でさえも電話やメールのやり取りはいろいろあるが、最後に会ったのはいつだ?読響がゲルト・アルブレヒトの指揮でシュールホフとか収容所特集やったときかな?
後輩のN、M、Kさんに至っては卒業以来10ウン年ぶり?
しかし、懐かしい声だ。昔のまま。電話では顔は見れないが、雰囲気も変わっちゃいないだろう。

聞いてみると、みんな、資格を取ったり、職場を変わったり。悠々自適なんてやつは一人もいなさそうだった。音楽を続けているのもいる。忙しくしているのは俺だけじゃないんだな、と思うとそれはそれでうれしいものだ。
みんながんばっている、俺もがんばろう、となんとなく気持ちがほっこりした。
ラベル:日記
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2006年07月19日

モーツァルトの楽譜

mozart_score.JPG

いきなり来月指揮することになったモーツァルトの協奏交響曲のスコアは、近所のA楽器店であっさりと手に入った。
オイレンブルク版を全音が日本版として出しているもの。日本語の解説もついている。

これがなんと、いまや演奏でも使われないんじゃないかと思われる旧全集版だった。

新全集といっても1967年くらいの出版なのでそんなに新しいわけではないが、ベーレンライター版のスコアは版を作り直しているし、パート譜も曲によっては手書きのものとコンピューター製版のものが混じる状態になっている。ジュピターなんかはページによって違うんじゃなかったかな。

それはともかく、旧全集版は手書き製版だから、昔ながらの雰囲気。特にオイレンブルクは四分音符とかの玉が大きい。
もうひとつの特徴は、新全集では書き分けられる丸いスタッカートとくさびみたいなスタッカートが、すべて丸いスタッカートに統一されていること。
この楽譜を見ていると、なんだかふんわりやわらかく演奏したくなってくるし、テンポも急がなくていい気がしてくる。
ベーレンライター版では逆にさばさばと演奏したくなる。

本番にこのスコアを使うのはなんとなくためらわれるが、今風でない、ふんわりやわらかいモーツァルトにしてみるかな。
ラベル:オーケストラ
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2006年07月18日

プレヴィンのショスタコーヴィチ#10&13

previn_shostako10_13.JPG

いやはや才人だ、プレヴィン!
私はこれまでプレヴィンの適性を完全に見誤っていたようだ。
こんなに共感に満ちたショスタコーヴィチを演奏していたとは。

もちろんロンドン・シンフォニーが頭抜けて優秀なオーケストラであることは知っている。
しかし、この演奏のすさまじい求心力は指揮者の曲への共感と理解なくしては不可能な演奏だ。調べてみるとプレヴィンはなんと1929年ベルリン生まれ(ドホナーニと同じ!)。9歳でパリに、10歳でアメリカに移っているため、ベルリンでの生活の影響はないかもしれないが、彼もまたユーラシア大陸の大戦と全く無縁なわけではない。

プレヴィンのショスタコーヴィチは、RCAにロンドン響との5番の古い録音があるらしい。
また、シカゴ響との4番と5番(EMI)、ロンドン響との8番(DG)があり、どれも「それなりに」いい演奏だ。
しかし、この10番と13番の炸裂具合は尋常ではない。西側のオケとか指揮者とか関係なく曲に寄り添っている。
バービ・ヤルの第2楽章「ユーモア」など、あまりにも真剣すぎてユーモアのかけらもない演奏だが、それがそのままユーモアになっている。
ちなみに合唱指揮がリチャード・ヒコックス。合唱のはじけ具合も尋常でない。合唱の精度を追求するのでなく、「群衆」そのものを表現しているかのようだ。

なお、ドクター円海山氏のブログによれば、先日再発されたコンドラシンとバイエルン放送響の13番のライブは、プレヴィンのキャンセルによる代役だったとのこと。プレヴィンが普通に演奏していたら、こうして発売されることはなかったろう。
プレヴィンのスタジオ録音と偶然によって成されたコンドラシンのライブ録音を並べて聴けることになったのは、結果的に現代の我々音楽好きにとってとても幸運なことだ。

不思議なのだが、何でこれだけの演奏が話題にならないんだ?

Dmitri Shostakovich
Symphony No.10 in E minor, op.93
André Previn
London Symphony Orchestra
EMI, 1982.7

Symphony No.13 in B flat minor, op.113, "Babiy Yar"
André Previn
London Symphony Orchestra
Dimiter Petkov, bass
London Symphony Chorus
Richard Hickox, Chorus Master
EMI, 1979.7

2006年07月17日

合宿終了

hyotakun.JPG

全然「無事」とは言えないが、合宿は終了。その足でそのまま鳥取市響の合奏に直行。

ナブッコ、ハイドン、チャイ5の1楽章をやる。トランペットY君練習初参加。チャイ5は燃えた!のは私だけで、オケの皆さんは「部屋が寒〜い」(爆)。

ところで、若桜町の施設である氷太君には、裏にストーンヘンジみたいなものがある。写真は男子トイレから撮ったもの。ありゃいったいなんなんだ?
て言うか、あれにいったいいくら金かけたんだ?
ラベル:オーケストラ
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2006年07月16日

ただいまジュニア合宿中

image/takmusik-2006-07-16T18:55:55-1.jpgただいま若桜町の「氷太くん」で鳥取ジュニアオーケストラの合宿中。
8月19日の本番のためのもの。
曲が難しくてなかなか仕上がらない。
ちなみに曲はレスピーギのリュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲、モーツァルトのディヴェルティメントケッヘル138とヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲第1楽章など。なんと協奏交響曲は指揮することになってしまった。永見先生はソロを弾かれるので。
スコア買わねば!
ラベル:オーケストラ
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2006年07月15日

まんが2冊

comics.JPG

最近は飲み会が多かったりして懐具合が大変厳しいため、物欲を解放しないようにしていたのだが、これだけは、ということでまんがを2冊買った。

1冊は吾妻ひでおの「うつうつひでお日記」。
迷作「失踪日記」を執筆していたころの日記(まんが日記)だそうだ。
作品自体としては失踪日記の衝撃とは比べるべくもないし、何かの役に立つネタがあるわけでもないし、癒されるところもない。それでも、日記として時代をそのまま切り出していくことでその時代の空気を伝えるという意味で興味深かったし、「失踪日記」が売れたところまでたどり着いたのにはほっとする。無欲の勝利?
「失踪日記」を読んでない人は買う必要はないし、読んだ人はきっと買うんだろう。

もう1冊は、ずっと買ってる中島徹の「玄人(プロ)のひとりごと」。月2回発行のビッグコミック・オリジナル連載だから、年間わずか24話。オリジナルはいつも読んでいるのに単行本になるのに2年かかるから覚えてない回もある。年に1回その年の流行を伝えるネタの回があるので、これまた時代の空気を伝える。オリンピックとか愛知万博とか、ずいぶん昔のような気がするが、ついこないだなんだなあ。
もう9巻になるし、ネタが新鮮というわけでもないんだが、この作者は勢いがある。つい爆笑してしまうんだよなあ。

どちらのまんがも2004年からこっちの執筆なので、ネタがシンクロしてて面白かった。電車男とか。電車男って読んだことないんですが面白いんですかね。
ラベル:日記
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2006年07月14日

袋川の景観

fukurogawa1.JPGfukurogawa2.JPGfukurogawa3.JPG

袋川(ふくろがわ)は、鳥取市の市街地を流れる川である。
現在ではコンクリートブロックで護岸を固められ、土手も盛り土で高められ、往時の姿は見る影もない。
http://digital-museum.pref.tottori.jp/contents/jin306_frame.asp?cd=00097
上記リンク先は鳥取県立博物館のサイトの絵葉書コーナー。川の向こうに見えるのは久松山のようだから、今の日進小学校辺りから見た絵だろうか。
昔は土手が低かったから、舟遊びが楽しめたのだ。

土手が固められ、高められたのも理由なきことではない。大正時代の鳥取市は袋川の氾濫に悩まされ続けたのだ。
昭和期の袋川と千代川の大改修によって、鳥取市は水害に悩まされなくなった。
http://www.city.tottori.tottori.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC020000&WIT_oid=icityv2::Contents::9250
上記リンクは鳥取市公式ウェブサイトのデータ。8.の河川改修の歴史を見ていただくと、どれだけの大事業か分かる。なにせ、田んぼだったところに巨大な水路をつけたのだ。実は元のスライドの構成からこのページのHTMLデータまで、すべて私の手作りである。

最近、袋川の往時を偲ばせるエリアがあるのを発見した。
http://www.its-mo.com/z.htm?m=E134.14.27.08N35.29.31.94&l=10
それが上の1枚目の写真。2枚目は近寄ったところ。そこの前後はきっちりとブロックで固められているが、この大きな木の部分だけ土手がむき出しだ。
とても薄暗い不思議な空間。初めて通ったときにびっくりしたのが、トンボのような形で蝶々のようにヒラヒラ飛ぶ真っ黒な虫がいっぱいいるのだ。しかもこの木の周りだけ。
ようやくこのたび撮影に成功した。といってもちょっと近づくとすぐにヒラヒラ逃げてしまうので、撮影しにくいこと甚だしい。ようやく撮れたのが3枚目だけど、これではなんだか分かりませんね。

ちなみに、鳥取市の公式サイトで、外国語版のところはほとんど私がHTML手打ちで作ったものである。

またまたちなみに、鳥取市には大路川(おおろがわ)という川もある。何の関係があるかって?袋川と大路川、復路側と往路側、川で往復!なんてね。
ラベル:日記
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2006年07月13日

宇倍神社、樗谿神社、天穂日命神社

7/12は飲み会で、かなり早く終わったので、もう一仕事したあと、職場から歩いて帰った。
ふと思い立って宮下(みやのした)経由で帰ることにした。

宮下とはすなわち因幡一ノ宮である宇倍神社のある村のこと。今でも茶屋街のような風情が残る町である、と言ったら言い過ぎか。
鳥取城からここまでは歩いて1時間。国府の土地が宿場町としては賑わわなかった理由のひとつは、市内から近すぎたことだろう。歩いてみて初めて気がついた。
もうひとつの理由は京都や大阪に行くルートとしては便がよくなかったことだ。いまでも但馬へのルート(雨滝街道)があるが、鳥取砂丘ルートが開発されてからはそちらがメインになったようだ。

因幡一ノ宮とは、大和朝廷と深いかかわりがある。
そして、徳川幕府と深いかかわりがあるのが樗谿神社。鳥取城からわずか10分。

さらに、大和朝廷よりも古い時代の政権(と言っていいかどうか分からないが)、出雲国と深いかかわりがあったと思われるのが天穂日命(あめのほひのみこと)神社。宇倍神社よりも格が上とされている。
鳥取の城下町がない時代の創建と思われ、すばらしい彫刻が施されている。

鳥取は歴史に満ちた町であることを再度実感した。
ラベル:日記
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2006年07月12日

サラリーマンNEO&エル・ポポラッチ

巷で話題のNHKのコント番組(?)「謎のホームページ サラリーマンNEO」「エル・ポポラッチがゆく!!」を初めて見ることができた。
いや、巷で話題は言いすぎでした。ネットで話題ということで。職場じゃきっと誰も知らんだろう。

サラリーマンNEOは一番面白かったころの「笑う犬の生活」を薄暗くしたようなテイストで笑える。NHKって笑える番組作っていいんだ。
しかしまあ、10年も遅れて笑う犬の生活を作っているというのはどうなんだ?
面白かったのが二つ。
コントの中で原史奈演じる看護師が実世界での原史奈を「水戸黄門に出てますよ。右肩上がりですから」みたいな感じで持ち上げる場面。うーん痛々しい。ほんとに右肩上がりになるようにがんばってくれ。
もうひとつは実在の人を紹介する「サラリーマン遊びの流儀」
これもヨーヨーに一生懸命のサラリーマンが痛々しい。番組に揶揄されているように見えるが大丈夫か、青木さん?

エル・ポポラッチは私が見た回は別に面白くなかった。ずっと見てて初めて面白みがわかるんだろうが、こんな細切れで放送日も一定しない番組を見る暇人がどれだけいるんだろう。

NHKが抱える問題を考えればこんなオチャラケをやっている暇はないと思うが、まあ無責任に笑わせてもらうのもたまにはいいのではないかな。
ラベル:日記
posted by tak at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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