2006年08月22日

コンドラシン/SKD/タコ4

kondrashin_shostako4.JPG

巷で話題沸騰の(?)、キリル・コンドラシンがシュターツカペレ・ドレスデンを指揮したショスタコーヴィチの交響曲第4番。
ああ、コンドラシンでなければこんな驚異的(狂気的?)な演奏はできないであろう。どこをとっても恐ろしい速さ。なんでこんなテンポで崩壊しないんだ?
しかもそのとんでもない速さの中でメロディが「歌」になっている。歌いまわしはコンドラシンの指導の賜物だろうが、歌心自体はオペラのオケであるSKDの実力だろう。
ソロとか聴いてもとんでもなく上手いわけではないし、アンサンブルも驚異的にあっているわけではない。しかし、それぞれのパッセージを奏する際の「心持ち」がその場その場で完璧に表現され、アンサンブルも歌を交わす流れの中で合っている。スコアを見ながら聴いていると曲芸としか思えない。
それ相応のリハーサルを積んだんだろう。しかし、モスクワ・フィルと違って「リハーサル積みました」みたいに聴こえないところがさすがだ。
17年後のBRSOとのバービ・ヤールのような近代的アンサンブルとは違って、ある意味もう出会えないであろう名演のスタイルだ。
実はこの感覚、WEITBLICKから出ていた、マタチッチの指揮でエレクトラを演奏しているベルリン・シュターツオーパーの演奏スタイルとそっくりだったりする。この時代の、ドイツ(東独?)のオペラハウスの演奏スタイルなのかもしれない。

また特筆すべきは3楽章最後のコラール。どんないい演奏でも、このコラールで感激したことはないのだが、この演奏は突き抜けている!明らかに贋物の歓喜であるコラールが本当の歓喜に聴こえるくらい(?)がんばっている。特にトロンボーン。最後らへんは八方破れみたいな感じだけど、こうでなくては。ミトロプーロス/Wphの千人の交響曲と同じ種類の興奮がある。

ただなあ、モノラルだし、ちょっとテンポ速すぎるし、万人に薦められるかって言うと難しい。けど、万人に聴いてほしい。

それにつけてもショスタコーヴィチの才覚よ。30歳になる前にこんな曲を書いてしまって。私が30歳になる前に何を成し遂げられただろうか、なんて比べても仕方がないけどね。


Kyrill Kondrashin
Staatskapelle Dresden
Dmitri Shostakovich
Symphony No.4 in C minor op.43
DDR Rundfunk-Profil-Hänssler, 1963.2.23, Großes Haus der Staatstheater Dresden


posted by tak at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | キリル・コンドラシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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