2006年08月24日

ベイヌムの大地の歌

beinum_erde.JPG

某オークションで調達し、今日到着したもの。つい先ごろ国内盤がわずか1,200円で出たが、特に音質が劇的に良いわけでもなかろう輸入盤を、「希少な」ダッチ・マスターズシリーズというだけで、国内盤の2倍以上の金額で買ってしまう私はだめな人間だ。スクリューのパーツを1個なくしただけでタイタニック号のプラモをもうワンセット買ってしまう「結婚できない男」の桑野氏のように、って違うか?

演奏内容はすばらしいもの。ブルックナー・マニアであったベイヌムの、希少なマーラー(もうじき悲劇的が発売になる(注文済み(爆)))だが、いかにもマーラーらしい演奏だ。
ベイヌムの特徴である直線的なインテンポを軸に、前に行く音楽と滞る音楽がきちんと分類され、もっとも適切なリタルダンドなりテンポ・ルバートなりが適切に実施される。ベイヌムの演奏で感心するのが、そういった設計が全く今思いついたかのような新鮮さと同居することだ。
実は、その最大の功績は、コンセルトヘボウのメンバーだろうと思っている。その恐るべき技量で、常に音楽がその場で生まれたかのように新鮮に、あふれんばかりの歌心で演奏する。

ベイヌムのさらに凄いのが、ともすればばらばらになりがちなこの超絶技巧集団を精神的にきっちりと束ねているところだ。それがアンサンブルの精密さに現れている。

二人の歌手の歌は実はあまり好みではない。この曲のテノールは酔っ払いにこそふさわしく、ヘフリガーのような優等生では楽しめない。ナン・メリマンは声質が好みでない。それでも、メリマンは楽章を追うごとに冴えてきて特に6楽章の歌唱には胸を打たれる。
また、さすらう若人の歌でのメリマンの歌唱はすばらしい。ここでは逆にオケがあっけらかんとしすぎで、残念だ。

大地の歌はいろいろ持っていて、ヨッフム/コンセルトヘボウ/ヘフリガー等なんていう、この録音とそっくりのメンツのLP(DG)も持っていて、それがとても好きな演奏だったが、この演奏もこれから長く楽しめそうだ。

Eduard van Beinum
Koninklijk Concertgebouworkest
Nan Merriman, mezzo soprano
Ernst Haefliger, tenor

Gustav Mahler
Das Lied von der Erde
Lieder eines fahrenden Gesellen

PHILIPS, 1956.12.3-8, Concertgebouw Amsterdam


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