2006年08月28日

ドホナーニのショスタコーヴィチ

dohnanyi_shostako10.jpg

ショスタコーヴィチの交響曲第10番については、世間的にはカラヤンのデジタル録音(DG)、ワタシ的にはヤルヴィ/スコティッシュ・ナショナル管(CHANDOS)が決定盤であり、それを何らかの形で揺るがすものはないと思っていた。
それが、このドホナーニの演奏は、これまで聴いたショスタコーヴィチ演奏の類型にないすばらしい演奏なのだ。

ソヴィエトの悲劇を感じさせるというには素直すぎる演奏であり、純音楽的というには苦み走っている。
この時期のドホナーニの演奏に特徴的な、短すぎる強烈なアクセントが、ソヴィエト・ローカルでないグローバルな視点と苦味を同居させている。

どこをとってもアンサンブル的な破綻はないし(ホントに1日で録ったのか?)、切り込みも鋭い。聴いていると、タコ10なんてもうこの1枚でいいんじゃないか、なんて気になってくる。

なお、ドホナーニの指揮したショスタコーヴィチは他に1番のシンフォニーがある。これはドホナーニ退任記念の10枚セットの中にあるが、異常にせかせかした演奏で面白い。

ルトスワフスキに関しては何か言えるほど曲を理解できていないが、弦楽合奏の美しさは比類ない。「弾ける」人が何十人も揃って初めてなる弦の音だ。技術のレベル(精神性を抜きにしてという意味)でも、日本のオケはここまで到達できるだろうか。


Christoph von Dohnányi
Cleveland Orchestra

Dmitri Shostakovich
Symphony No.10 in E minor, op.93
1990.2.12

Witold Lutosławski
Musique funébre
1990.8.21


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