2006年09月30日

初人間ドック

人間ドックなんて珍しくもない、または縁のない人がほとんどだろうが、我が35歳世代には切実(?)な問題だろう。

というわけで受けてきました人間ドック。鳥取市立病院健診センターです。
血液検査とか聴力検査とかこまごまとしたのもいろいろあるけど、メインイベントはやはり胃カメラ!

しんみりした話で申し訳ないが、私は父を胃がんで亡くしており、たぶん私と同じくらいの年には発症していたのではないかと思うので、胃の中がどうなっているのかとても知りたかったのだ。バリウムじゃ分からんし。

その前に、腹部エコー(超音波の出るモノでおなかをぐりぐりさする)は、白黒画面ながら自分のおなかの中身がリアルタイムで見れてとてもおもしろい。「これが肝臓ですよ、これが脾臓ですよ、これが膵臓ですよ・・・」なんてね。腎臓が腎臓らしい形をしてておおなるほどって感じ。「1mmくらいの小さい石がある」って言われたんで、将来的にいたい思いをするかもなあ。

さて、胃カメラ。まずのどの麻酔のスプレーが苦くて苦くて、もういや。「飲み込まないように」って言われてものどが麻痺しつつあって上手く制御できないんですけど。
いよいよ、ブツを呑む。パイプみたいなものを口にくわえて細い管をどんどん入れていく。1,2度うげっとなったし、終始気持ち悪かったが、最後の辺には慣れた。慣れたと思ったら終わった。
うげっとなるよりつらいのが、胃を膨らませるために空気をどんどん送るのを「げっぷで出さないでね」と言われること。のどが上手く制御できないし、ふだんからげっぷを我慢する習慣がない(周りの人ごめん)。でもまあなんとか我慢した。しかしあんなパイプを入れてるのに、空気が漏れないって、人体はいったいどうなっているんだ?
終わったら、すぐさまカラー写真を見せてもらいました。これがまたピカピカのきれいなピンク。健康なときにできるポリープがあるけどこれはもんだいないそうで、全く問題ないそうです。胃ってこんなにきれいなのね。これならまあしばらく大丈夫だろ。
問題ないのは分かったけど、おなかの辺りはいっつもシクシク痛むんだよなあ。それはどういうわけなんだろう。

これが終わって気分が朦朧としつつ、体力測定。
肺活量とか握力とか腹筋とかジャンプ力とかいろいろやって、結果、体力年齢34歳!よっしゃ、1歳若い!全く運動してない割にはよかった。

人間ドックにはお昼ご飯が付いてるんですが、朝食+昼食分のカロリーを摂るため凄いボリューム。
薄味だけどなかなかおいしゅうございました。牛乳を除いて完食。
白ご飯、カレイのから揚げ、鶏の照り焼き、茶碗蒸し、かぼちゃなどの煮つけ、インゲンのおひたし、ジュンサイの吸い物、サラダ、フルーツ。

誰も見たくないと思いますが、結果をまとめときます。
数字は 私の結果(基準値) です。

健診
 身体測定(BMI) 20.2(18.5-24.9)
 血圧 117/76(90-139/0-89)
 血液一般 異常なし
 コレステロール 低め
 尿酸 問題なし
 糖尿 問題なし
 肝臓・胆道・膵臓系 ほぼ問題なし
 腎臓系 問題なし
 便潜血 なし

体力測定(括弧は全国平均)
 右/左手握力 40.6/42.5kg(48.2/48.2) → 2(5段階評価)
 垂直とび 58cm(53.2) → 4
 全身反応時間 0.334秒(0.375) → 4
 閉眼片足立ち 48秒(64) → 3
 体前屈 47.5cm(43) → 3
 最大酸素摂取量 38.7ml/kg/分(38.9) → 3 (なんか単位の書き方がおかしいような)
 腹筋 20回(19) → 3

握力が左が強いのは、チェロの影響かも。
全身反応時間は、車でとばすので鍛えてる。
片足立ちは自信あったのに、目をつぶったら全然だめだった。
後はまあ相応。
タグ:日記
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2006年09月29日

プログラム執筆

10月29日の演奏会のプログラムの原稿書き。
いつもやっつけ仕事になってしまう。今回は4時間くらいかかった。
くたびれた。

明日は初の人間ドック。そういう歳になってしまいました。検査結果に問題あったら、プログラム下記に起因するストレスが原因ということで。
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2006年09月28日

ナブッコの改心

2006chirashi.JPG

うちのオーケストラの定期演奏会のプログラムの原稿書きのため、8年くらい前にBS2の放送を録っておいた「ナブッコ」の映像を見た。恥ずかしながら「ナブッコ」を見るのは初めて。
指揮はカルロ・リッツィ、ウェールズ国民歌劇場の1995年の公演。英国人的手堅さで、適度な高揚感があり、快適な演奏。歌手で知っているのは、祭司ザッカーリア役のウィラード・ホワイトのみ。他の人はイギリスっぽい名前だから座付きの歌手だろう。

ナブッコの本ネタは旧約聖書であり、すなわち宗教的訓話である。ヴェルディが20代のころの情熱と才能はあるが陰影はない時代の作品ながら広く親しまれているのは、その宗教性が作品の奥行きを増しているのだろう。

旧約聖書だからあらすじとか読んでも複雑でよく分からなかったのだが、オペラで見ると単純明快。これなら歴史もかんたんに学べる(?)。
どうせなら、「ナブッコの改心」とか、筋が分かりやすい名前にして措けばよかったのに。「ファウストの劫罰」とか「聖セバスチャンの殉教」とか「ルクリシアの陵辱」とか「カノッサの屈辱」とかみたいに。ん?なんか1個違う?

ともあれ、うちのオケの関係者以外の読者の皆さん、チラシの通り演奏会しますので、よろしくね。

2006鳥取県オーケストラ連盟演奏会鳥取公演
(第28回鳥取市交響楽団定期演奏会)
2006.10.29(sun)14:00
鳥取県民文化会館梨花ホール
ヴェルディ:ナブッコ
ハイドン:トランペット協奏曲
チャイコフスキー:交響曲第5番
指揮:山本徹
トランペット:山田久美子
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2006年09月27日

カルテット定期練習

今週から毎週火曜日の夜はカルテットの定期練習をすることにした。
1楽章だけは何度もやったアイネ・クライネ・ナハトムジークの、2,3,4楽章を主に練習。
ウォーミングアップもできてない状態で最高難度の4楽章に取り掛かったが、いやはや手に負えない。さらっているうちに、何で難しいのか分かった。速いタイミングで移弦をしないといけないのだが、手首が硬くてタイミングが遅れるのだ。
個人的に移弦の部分だけ練習していたら、何とか手首が動くようになってきた。
できあがっていないけど、とりあえず2,3楽章もやってみたら、こちらはやはり技術的な難度は低い。音楽的に作りこまないと音楽にならないが、でも取り組みやすい。
その後4楽章をやってみたら、あら不思議、何とかなりそうな気配。結局は練習不足とウォーミングアップ不足だったってこと?
そのあと、誰も寝てはならぬ、ボロディンの2番の3楽章「ノットゥルノ」などを通して、終わったのは23時半。
眠い目をこすりつつ仙味楼でワンタンメンと焼餃子。絶品。
タグ:カルテット
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2006年09月26日

アルファロメオの話

今の車を買ってから3年半で45,000km走った。
イタリアの車に乗っていると聞くとたいていの人は「壊れるでしょ」といいたくなると思うし私自身もそうなのであるが、実際に乗ってみるととりあえず今のところとんでもなく困るようなことは起こらない。

そうは言っても、前に乗ってた三菱のパジェロミニに比べたらいろいろとあるものだ。

1.燃費
2リットル4気筒のエンジンで、少しだけ燃費にも気を使ったガソリン直噴エンジンであり、最新のコンピュータ制御による燃料噴射なので、燃焼効率はいいようだ。45,000km走ってトータルで約9km/L。遠出が多いので燃費が伸びる。

2.故障
(1)パワーウィンドウ
右の後ろのドアのパワーウィンドウはもう動かない。2年前からすでにだめ。窓を開けて走る習慣がないし、後ろの席に座ることは考えられないので苦にならない。
(2)エアコン
1年半くらい前、初夏の暑くなるころに、エアコンから冷風が出なくなった。この車を買った店では原因究明できず、大阪の正規ディーラーに持っていったら、エアコンの制御コンピュータと冷風/温風のバランスを調整するフラップのアクチュエータがいかれてるとのこと。コンピュータが取り寄せだったので、再度大阪に行って直してもらった。保証期間の3年以内だったので無料。本当はいくらくらいの修理費なのかおそるおそる聞いてみると、10万円くらいとのこと。もう壊れませんように。
(3)オーディオ
左側(運転席側)のスピーカーから音が出なくなる。聴いてる音楽が突然モノラルになったりする。mixiのコミュニティによればドア部分のコネクタの接触が悪いためらしい。今度の12ヶ月点検で見てもらおう。といっても、どうも症状は梅雨〜夏だけのようで、点検・車検はいつも冬であり、そのころは症状が出てないかもしれない。

3.奇行
(1)ワイパー
ワイパーは、インターバル、普通速、高速の3段階の切り替えなのだが、インターバルにしているはずが、いつの間にか勝手に普通速になったりする。ワイパー動かしている中の小人さんが気まぐれらしい。
また、ワイパーは折り返しのときにバッチンバッチンうるさいが、120km/hを超えると落ち着く。この国ではそんなスピードは日常では出せません。
(2)リモコンドアロック
ドアロックのロック/解除と、トランクの解除の2つのボタンが付いているのだが、ドアロックを解除しようとして、トランクのロックが解除になることがある。

4.維持の困難
(1)任意保険
事故率か盗難率が高いらしく、保険料は年間14万円(涙)。もちろん掛け捨て。
(2)消耗品
バッテリーは2年ごと、タイミングベルトは4万kmごとには換えておきたい。それを怠るとつらいことがいろいろあるといろんな人が言っている。
ブレーキパッドとローター、ダンパーもそろそろ賞味期限切れのようだ。全部換えるといったいいくらかかるのか。タイヤは案外高くない。


1910年に創設されたアルファロメオ社は、2010年に創立100周年を迎える。何とかそのときまで今の車に乗っていたい。もう新しい車に買い換える余裕なんてありませんですから。

今日見たアルファ:156(銀)、GTV(緑)
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2006年09月25日

岡山詣で

okayama_nishikawa.JPG okayama_renaiss.JPG lamborghini.JPG

24日はアートマネージメント学会関西支部の会議にお誘いを受けて、学会員ではないが参加させていただいた。
参加されていたのは、大阪、京都、岡山、四万十、広島などでアートマネージメントで活躍されている錚々たる面々。アートマネージメントというのは、自分でアートするのでなく、アーティストのアート活動を社会とコネクトするような仕事といえばいいのかな。もちろん自分でアートの制作をしつつマネージメントもする人もいるし、大学で文化政策を学んでいる途中の人もいる。
私みたいに「オーケストラの事務局やってます」なんてのは居心地悪し。それどころか四万十市(旧中村市)から参加されていた中村交響楽団(創立60年!)の事務局長の女性は、四万十国際音楽祭もマネージメントされていたり、来年はライナー・キュッヒル読んでコンチェルトするとか。スケールでかすぎる。
なんだか自分が小さく見えた1日でした。

写真は、1枚目は学会とは関係ないが、岡山市のど真ん中を流れる堀川というか用水路みたいな「西川」。60万都市(鳥取県の人口と同じ!)なのに岡山市は落ち着いた風情がある。歩いている人が少ないし。
2枚目は、学会で見学させていただいたルネスホール(Renaiss Hall)。旧日本銀行岡山支店をリノベーションしてNPO法人が運営している。話しは詳しくは聞けなかったが、普通の銀行のカウンターとかがあったところを取っ払ったホールは音響がよく、スタインウェイが置いてあった。レストランとカバーも雰囲気がある。
3枚目はまた全然関係なく、鳥取県内にはないサンクス&サークルK限定発売のKYOSHOのランボルギーニシリーズ。どの店にもあるわけではなく、今回は4軒回って4軒目でゲットした。箱の外からは何が入っているか分からないので買うときはギャンブル気分。2個買って、1個目がLM002(ジープみたいなの)だったのにはがっかりしたが、2個目がミウラでブラーヴォ!
このシリーズ、最初はアルファロメオで、7つ買い欲しいものはほぼ手にいれ(1個取りこぼし)メルセデスベンツシリーズは欲しい2種を2個だけ買って両方手に入れた。ランボルギーニは本当はイオタが欲しいところだが、ミウラでも同じくらいうれしい。これが1個たったの399円。凄い時代になったものだ。
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2006年09月24日

ごたごたした1日

音楽に関係あるけど音楽的でない用事でごたごたした1日だった。

午前
今後のカルテットの出演機会の確認と選曲。友人K氏邸で2時間くらい。最後はカルテット初見大会。ボロディンの2楽章、ラヴェルの1楽章をやってみた。ボロディンは何とかなりそう。

午後
2時間昼寝。
2時間は、ジュニアの団員に10月29日の鳥取市交響楽団の定期演奏会のチケットの販売協力をお願いするための作業(チケット・チラシを封筒詰め)と、同じ演奏会の招待券とかポスターを小中学校、高校に送るための作業。


6時から9時はジュニアの練習。子供たちにチェロを教える。
家に帰ってご飯を食べて風呂から上がってまた、招待券の作業。

これは結構面倒なのだ。以下は手順書。
1.校長宛依頼文を作成。また、宛名シールを印刷。
2.宛名シールを角2封筒にはる。
3.チケットに「御招待」のはんこを押す。
4.招待券を長3封筒に入れる。
5.依頼文とチラシと4つ折りしたポスターとチケットの封筒を角2封筒に入れて封をする。

今日できたのは83校中50校分。
招待券を1,000枚も学校に配るのだが、集客にどれだけ効果があるかはよく分からない。それでも、各学校にポスターを貼ってもらうだけでもある程度意味があると思ってやっている。小中学校は市役所の教育委員会にある各学校宛ボックスに入れとけばもって帰ってもらえるので郵送代がいらずに送れるのだ。
もちろん封筒代や印刷代など莫大なコストはかかっているが、まったく努力しないと本当にお客さんが来なくなるという不安もあるし、悩むところだ。

いよいよ定期演奏会の1ヶ月前。練習はあと3回。なんとかいい演奏にしたいし、お客さんにもたくさん入ってほしい。
タグ:日記
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2006年09月23日

シブミ/トレヴェニアン

shibumi.JPG

私はもともと村上春樹フリークで、彼の著作はほとんどすべて読んでいるが、村上フリークの半分以上を占めると思われる「世界の終りとハードボイルドワンダーランド以前しか認めない派」である。

それはともかく、スコット・フィッツジェラルドにしてもサリンジャーにしてもロバート・アルトマンにしても、彼の著作で知った作家や映画監督がとても多い。
トレヴェニアンもその一人。

すでに「バスク、真夏の死」と、たぶん「夢果つる街」も読んだし、アイガー・サンクションは映画で見た。

そこでこのシブミ。圧倒的な世界の構築。これまでの作品と違って、複数の時制と場面を克明に描き分ける。
世界が複数ある分だけ、ある種の「荒さ」が見えるのが残念だが、それが原著の問題か翻訳の問題かはよく分からない。
結末は、成るべくして成った、というような納得というかホッとする展開。でも、これは映画にはできないな。映像化することでいろんな機微がすべて失われてしまいそうなくらい、文字の力を感じる文章だ。

ちなみにシブミ=渋みである。原題もSHIBUMI。そう、この小説は圧倒的な日本論でもあるのだ。
タグ:日記
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2006年09月22日

クナッパーツブッシュ、二つのザルツブルク・アルバム

kna_2salz.JPG

オルフェオから出た(一部再発)の、クナッパーツブッシュのザルツブルク音楽祭でのライブ。

まずブルックナー。一応今回が初の正規録音。
非正規では何度も出た。GOLDEN MELODRAMやARCHIPELやあれやこれや。私が最初に手に入れたのはDENONがワルター協会盤を出していたころの日本製のCDである。
これまでのはおそらく放送されたものを誰かが録音したものだと思うが、今回のは放送局のマスターテープを使えたのだろう。ただし、それで劇的に音が良くなったわけではない。49年録音だし。
それでも、今回のは初めてこの演奏を集中して聴けたような気がする、良い音だ。響きはほとんどカットされ痩せ衰えた音ではあるが、まあ何とか音の芯が残っている。

今回改めて気がついたのが、主要でない部分でのオケの(または指揮者の)入れ込み具合。
第2楽章第1主題の3回目の部分で、伴奏のヴァイオリンは6連符を演奏しているが、その6連符が歌いまくり。負けじとメロディも叫ぶ。面白い。
また、第3楽章のトリオが異常に豪華な演奏。構えが大きく、感情の起伏が激しく、カタルシスがある。
「ブルックナーの7番、どれがいいですか」って聴かれて、これを薦めて顰蹙買うかもしれない、と心配するくらい、マイベストだ。

次にブラームス。
悲劇的と3番のカップリングですでにずっと前に同じオルフェオから出ていて、愛聴盤だった。
改めて聴いての感想は、これまでと全然変わらず。

この悲劇的序曲の演奏には、縦の線という概念がない。なぜだか知らないが、オケが縦の線を揃える暇のないままうねうねと進んでうねうねと終わっている。
そのうねうね具合が非常に心地よいというか名人芸的ですきなのだが、「この揃わなさがいいんです!」なんて主張するとさらに顰蹙を買いそうだ。

さて、今回初出(正規では、かな)のピアノ・コンチェルトの2番。これまで出なかったのが分かるような、ちょっと問題の演奏だ。
カーゾンのピアノは、ミスタッチが多すぎる。いや、ミスタッチが問題なんじゃない。音楽がいつまでたってもまとまらない。ミスタッチが出てあせってさらに音楽がゆがんで、というような。
伴奏のオケは万全。1曲目の揃わなさは影を潜め、絶妙のアンサンブルを聴かせる。ホルンやチェロのソロもばっちし。
いろいろあっても観客の拍手は凄いし、あろうことか今月のレコ芸でも褒められまくっている。まあ、私の聴く耳がないということにしといてください。

交響曲第3番は指揮者本人はにこりともしないのに客席爆笑のギャグ百連発のような。現代ではこんなやりたい放題はできない。
でも、本当に素晴らしいのは、そういったことでなく、オケの一体感と流れの良さだろう。クナッパーツブッシュの音楽はとかくその恣意性だけで語られがちだが、オケの流れを作る能力こそもっと讃えられるべきだろう。

今でもこれだけクナッパーツブッシュのCDが発売され、売れている(たぶん)というのは、喜ぶべきなんだろうか。


Anton Bruckner
Symphonie No.7 in E-Dur

Hans Knappertsbusch
Wiener Philharmoniker

Rot-Weiß-Rot, 1949.8.30, Altes Festspielhaus, Salzburg


Johannes Brahms
Tragische Ouvertüre op.81
KlavierKonzert No.2 B-Dur op.83
Symphonie No.3 F-Dur op.90

Sir Clifford Curzon, piano
Hans Knappertsbusch
Wiener Philharmoniker

Rot-Weiß-Rot, 1955.7.26, Altes Festspielhaus, Salzburg


ORFEO

2006年09月21日

テンシュテットの巨人と千人

tenstedt_mahlerdvd.JPG

タイタン

1楽章の展開部ですでにテンシュテットの額が汗びっしょり。
アンサンブルのための棒でなく、表現の指示のための棒だ。すべての動きが集中を呼ぶ。音楽が変わる1小節前にすでに体の動きが変化を予感させている。

テンシュテットも、シカゴも、全然一所懸命にしているわけではない。とてもリラックスして見える。「何も難しいことはないよ。何でもできるよ。」とオケが表情で語っている
音もリラックスしている。でも、音楽はすさまじい充実度。特別なことをしてないのに特別な音楽になっている。

4楽章ではほとんど棒を振っていないが、もう疲労困憊のようだ。曲の頭では相当元気そうに見えたが、どうもそうではないらしい。やはり病気が相当体力を蝕んでいるんだろう。

マーラーの化身とスタープレイヤー集団の夢の協演だ。


千人の交響曲

スタープレイヤーはいない。だが、すべてのプレイヤーがテンシュテットを慕い、全身全霊で付き従っていく。
これだけの膨大な編成で速いところは速いテンポなのに破綻がないのは、相当綿密なリハーサルを行ったのだろう。危なげない。
そもそも一人ひとりのプレイヤーが出す音、歌手が出す声の入れ込み具合が違う。
特に合唱。少年合唱も大人の合唱も狂ったように声を張り上げる。

コーダで、合唱団の女性から笑みがこぼれる。

終演。温かい拍手。指揮者にとって、奏者にとって、聴衆にとって、本当に特別なコンサートだったのだろう。


Klaus Tennstedt
Gustav Mahler

Symphony No.1 D-Dur
Chicago Symphony Orchestra
1990, Chicago Symphony Hall, live

Symphony No.8 Es-Dur
London Philharmonic Orchestra
Julia Varady, Jane Eaglen, Susan Bullock, Trudeliese Schmidt, Jadwiga Rappe, Kenneth Riegel, Eike Wilm Schulte, Hans Sotin
Eton College Choir
London Symphony Chorus
London Philharmonic Choir
Malcolm Hicks(Organ)
1991, London Royal Festival Hall, live

EMI DVD

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