2006年09月04日

ヤルヴィのマーラーの3番

jarvi_mahler3.JPG

ヤルヴィのマーラーはすでに5番と6番を持っていて、どちらもそれになりに面白い演奏だった。さすがに3番は難しいんじゃないかと思って恐る恐る手を出してみたらさにあらず。細部まで気が漲っている。

ドラマに満ちた1楽章。懇切丁寧に音楽の起伏を説明していく。そのドラマのひだはテンシュテットやベルティーニほど深くはないが、面白いことは間違いない。
2,3楽章もそつなく聴かせる演奏。3楽章にあるクラリネットのハイトーンを極端に強調することなんかがちょっと普通と違うが、あとは普通に聴ける。というか、3楽章は本当は案外難しい曲だと思うんだが、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラがあまりにも上手すぎて(本当に上手いんです)、全然難しく聴こえない。こんな曲だっけ。
4楽章。リンダ・フィニーの歌唱も素晴らしく、オケも細かな音楽のひだを逐一「音楽的」に表現し、美しい演奏に終始する。
5楽章は、どんな演奏で聴いてもさわやかなのだが、ヤルヴィはくどい!テンポが遅い!テンポが遅くても曲が成り立っている。まるで違う曲を聴くように感じさせるが、このテンポでしか表現できない世界があるのも確かだ。リンダ・フィニーも申し分なし。
6楽章は見事な弱音のコントロール。ピアニッシモで歌っている。最後らへんはロシア吹きも混じりつつ、不思議な世界が構築される。神々しくかつ雄々しい。

亡き子も案外悪くない。オケ伴奏歌曲のオケはもともとスカスカだから大変なんだが、オケが上手いし歌もいい。我が家には他にクナッパーツブッシュの演奏(BPO, 56.4.9, HUNT)しかないが、同じくらいいい(それは言いすぎか)。

ヤルヴィにとって3番は本当にお気に入りの曲なんだろう。すべての小節、すべての拍に演奏する喜びが感じられる。


posted by tak at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ネーメ・ヤルヴィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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