2006年09月16日

カラヤンのブルックナーの8番

karajan_bruckner8.JPG

ヤフオクで入手したカラヤン/ベルリン・フィル、1957年5月のスタジオ録音のブルックナーの8番(写真右)。
カラヤンのブルックナーの8番は、同じ1957年、4月17日のWPhとのライブ(Andante、写真左)も持っているし、BPOとの全集(1975年、DG)のも持っている。
じゃあなんでまたおんなじようなのを買ったのかというと、フルトヴェングラー時代の直後のベルリン・フィルの状態、WPhとの違い、約87分という遅さ、いろいろある。

結論から言えば、80分30秒で演奏した1ヶ月前のWPhとのライブの方がいいし、75年のBPOの方がもっといい。57年ベルリン・フィルの演奏には「これでなければ」というものはない。
そうは言いながら、2楽章と3楽章はなかなかいい。でも、1楽章はこの遅さではBPOはアンサンブルできていない。遅すぎて集中が続かないところもある。

驚くべきは、カラヤンの解釈の一貫性だろう。44年のベルリン国立歌劇場との演奏(1楽章なし、4楽章ステレオ!のヤツ)を聴いてみないとホントのところはなんとも言えないし、BPOとWPhで総演奏時間も5分も違うということもあるが、やっていることは同じだ。
実は私は世評に反してカラヤンのブルックナーは8番に関しては好んでいる。というより、カラヤン(とBPO)がしょっちゅう演奏していたと思われる4,7,8,9(全集セット)に関しては、オケの曲の理解度が素晴らしく、自発的なアンサンブルをいつも感動して聴いている。
それを思うと、フルトヴェングラー時代の音色でカラヤンのテンポで演奏する57年の演奏は、曲の理解と解釈の徹底がやはり中途半端と言えよう。

カップリングのワーグナーは文句なく素晴らしい。特にローエングリンの第1幕への前奏曲。

ちなみに57年のブルックナーはプロデューサーがウォルター・レッグだった。

もう一つちなみに、同じ1957年の6月7日にクレンペラーがケルン放送交響楽団と演奏したライブ録音が残っている。「クレンペラーは遅い」というのが一般の認識だが、カットなしで71分53秒!でもテンポ感の良い素晴らしい演奏だ。またまた世評に反して、クレンペラーの本領は50年代まで、良くて63年まで私は考えている。


Herbert von Karajan
Berliner Philharmoniker
Anton Bruckner
Symphonie Nr.8, c-moll
EMI, 1957.5.23-25

Richard Wargner
Lohengrin, Vorspiele zu Akt I & III
Parsifal, Vorspiele zu Akt I & III
EMI, 1974.10, 11


広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。