2007年03月16日

フランツ・シュミット、2つのクインテット

franzschmidt_zweiquintett.JPG

フランツ・シュミットは、ブルックナーの弟子でマーラーのライバル。シェーンベルクと同じ1874年生まれ。
ピアノ五重奏曲とクラリネット五重奏曲が1枚に入ったディスクである。演奏者はウィーン・フィルの奏者など、ビッグネームばかり。

この2曲では、やはりピアノ・クインテットのほうが好きだな。クラリネット・クインテットならA-Durの方がよりよく書けていると思う。
それでも、この演奏ではアルフレート・プリンツが吹いているだけあって、無視してはいけない。2楽章で「一音入魂」的な素晴らしい音が聴けるところがある。

しかし、この時代にしてこのふわふわ漂うようなリラックス感は珍しい。大戦間で、世の中はどこもぴりぴりしていたのだろうに。
ちなみに、ピアノ・クインテットは普通の4楽章形式。クラリネット・クインテットは3楽章形式なんだが、2楽章のLentoのあいだにスケルツォ的なアレグロ・ヴィヴァーチェが差し込まれるという変則的な形式になっている。
同じように交響曲第2番でも第2楽章の変奏曲にスケルツォが融合しているなんてのもある。保守的な形式の中にもいろんな試みを用いているのだ。
Wikipediaには、革新派からは保守的と見られ、保守派からは和声やリズムが複雑すぎると見られ、どちらからもあまり評価されなかったなんて書いてある。なるほどなあ。それでも最近はディスクもたくさん出てきて、めでたいことである。

ところで、ジャケットの絵はフランツ・シュミットの肖像画なんだが、サインにKamperとある。まさかヴァイオリンを弾いてるアントン・カンパーかな。Kamperの前のイニシャルがMに見えるので、なんとも言えないが。
解説によれば、アントン・カンパーはフランツ・シュミットの下で勉強していたことがあるらしいので、あながち間違いでもないかもね。

追記:アップしてから気が付いたけど、クラリネット・クインテットの1楽章って、ブルックナーへのオマージュなんですね。交響曲第9番第3楽章冒頭の9度音程が引用されてます。



Franz Schmidt

Quintett für Klavier, 2 Violinen, Viola und Violoncello G-Dur (1926)
Quintett für Klarinette, Klavier, Violinen, Viola und Violoncello B-Dur (1932)

Klavier: Jörg Demus
Klarinette: Alfred Prinz
Violine: Anton Kamper, Werner Hink
Viola: Ferdinand Strangler
Violoncello: Werner Resel

1964.12, Palais Schönburg in Wien
Preiser


posted by tak at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | フランツ・シュミット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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