2007年03月25日

ドホナーニ/ブラームス/シェーンベルク

dohnanyi_brahms_beethoven.JPG

辛口!

ウィーン・フィルが演奏したベートーヴェンのカルテットの弦楽合奏版では、バーンスタインのものとプレヴィンのものが有名である。
バーンスタインのしか聴いたことがないが、弦楽合奏の厚みを生かした名演だったように思うし、プレヴィンのものもそうだろう。

ドホナーニの演奏は、なんというか、カルテットの機動力とか瞬発力とかをそのまんま弦楽合奏で表現したような、熱い演奏だ。
常にニコリともせず、精神の高みを追求する、高潔な音楽。15番とか、他の曲もこんな演奏で聴いてみたい。

さて本命のブラームスのピアノ・カルテット第1番のシェーンベルク編曲版。
これまた高潔な音楽だ。
ちょっと聴いただけではまるで指揮者は何もしていないように感じる。オーケストラは美しく歌っているし、音楽は気持ちよく流れる。ウィーン・フィルなら当たり前のことだろう。
ところが、なんとも見事なテンポ設定なのだ。どの楽章を取ってもきびきびと停滞することなく前に進み、それでいて歌う余地を残している。オケは指揮者の手のひらの上で遊ぶ。
もちろんそのオケの遊び方も素晴らしい。弦のメンバーならたいていこの曲を室内楽で演奏したことがあるのだろう。どの部分をどう歌い、どう山を作り、どう収めるかという音楽の作りが完全に消化されている。弦だけでなく管もブラームスの流儀である。
編曲の仕方はシェーンベルクの音楽であるが、これはまさにブラームスの第5交響曲だ。どちらの顔も楽しめる。

某オークションで言いたくないくらい恥ずかしいような高額で手に入れた。ドイツ・プレスだし、満足!

ちなみにジャケットの絵はグスタフ・クリムトの「Water Snakes I」。


Ludwig van Beethoven
String Quartet in F minor, op.95
aranged for string orchestra by Gustav Mahler

Johannes Brahms
Piano Quartet in G minor, op.25
orchestrated by Arnold Schönberg

Wiener Philharmoniker
Christoph von Dohnányi

1995.3-4, Konzerthaus, Wien


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