2007年04月30日

こうもり

恥ずかしながら、初めてヨハン・シュトラウスの「こうもり」を見た。なんとまあ面白いオペレッタだこと。15年前にこれを見ていたら人生が変わっていたかもしれないなあ。享楽的な自分なんてあんまり想像できないが。
ただ、15年前に見ても、今日見たような感激は味わえなかっただろう。

ちなみに、キャストはこんな感じ。録り貯めしていたビデオの中から発見されたものである。

指揮:ニコラウス・アーノンクール
オーケストラ:ウィーン交響楽団
合唱:アルノルト・シェーンベルク合唱団
振付:カタリーナ・リュール
演出:ユルゲン・フリム

アイゼンシュタイン:ヴォルフガング・ブレンデル
ロザリンデ:シルヴァーナ・ドゥスマン
オルロフスキー公:アグネス・バルツァ
アルフレード:ヘルベルト・リッペルト
ファルケ:オラフ・ベーア
ブリント:エルンスト・ディーター・ズートハイマー
フランク:アントン・シャリンガー
アデーレ:イザベル・レイ
イーダ:メルツェーデス・エッヒャーラー
フロッシュ:エルヴィン・シュタインハウアー

1999.5.8, アン・デア・ウィーン劇場

牢番のフロッシュが第3幕の冒頭で延々一人芝居で冗談を言うのだが、いくつか爆笑してしまった。
「おや、あなた方はウィーン交響楽団でしたか。ウィーン・フィル・コンプレックスあるでしょ?」

なお、多分演出ではなく事故だと思うが、ロザリンデ役のドゥスマンがコードを引っ掛けてランプを落として割ってしまい、オタオタしつつもおそらくアドリブで「これじゃお先真っ暗よ」(字幕を参照)と言ったのはすごい。


昨日は2時まで飲んで3時就寝、今朝は7時には起きて米子に行き、通称「七夕オケ」の練習。このたび発足した鳥大医学部のOBオケである。7月7日が本番。
曲は七夕にちなんでシューベルトの未完成(7番)とベートーヴェンの7番。未完成は曲の奥行きが表現するのが難しく、ベートーヴェンはそもそも弾くのが難しい。私はお手伝い的役割なので、なんとか役に立てるようにしないと。
練習会場は米子市公会堂だが、そのときのお昼ゴハンはいつも「さんぽう」という鶏料理の店に行く。高島屋の近く。今日はドライカレーを食べた。相変わらず美味!
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2007年04月29日

病み上がり一仕事

風邪はあっさり二日で治って、今日は昼から仕事(会議のお世話)、ジュニアオーケストラの練習、仕事の打上げ(参加者と一緒)という、病み上がりにいきなりフルパワーの1日であった。

仕事は、若者たちの活動振りを発表する会で、今日はいわば中間報告。この活動が始まる前はどうなることかと心配していたのだが、今どきの若者(20代)は社会人も学生もしっかりしている。もちろんほっといても大丈夫というレベルではないので、私のようなおっさんも助言の余地はあるのだが、それがなくてもそれなりの活動はできそうだ。

ジュニアについては、子供というのは本当にちょっとがんばるとすぐに上手くなる。この、「ちょっとがんばる」気にさせるためにはどうしたらよいかというのが、実はいちばん指導方法として重要なのではなかろうか。
楽器の演奏なんて、指導をいくらがんばっても、所詮自分でがんばらないとどうにもならない領域がある。それには「自分でがんばる」習慣が必要だ。何度も繰り返し同じことを言って反省を促すしかないかな。

打上げは、すでにみんな酔いが回っているなかに途中で参加したのだが、若者たちは本当にみんな仲良くなっていて、頼もしい限りだ。
若い人たちはエネルギーはあるが活躍の場のネットワークと、そういうのを作る経験を持っていない。我々おっさんは、知恵とネットワークは持っているがパッションは薄れている。30代と20代がタッグを組んだら最強ではなかろうか。ま、20代の若者が我々おっさんを仲間と思ってくれたらだけどね。
タグ:日記
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2007年04月28日

レコード芸術5月号

ようやく読めたレコード芸術5月号。鳥取では毎月21日に発売で、今月は23日には手に入れていたのだが、連日忙しくてようやく今日読めたのだ。
この雑誌も年々読めるページが減っていっている。でも貴重な記事もあるのだから、許す。

というわけで今号の貴重な記事は2つ(たった?)。

1
今年から始まったリレー方式の「音楽論壇」。今号は我らが太田峰夫氏。大学オケの先輩である。
「音楽文化における『伝言ゲーム』」というテーマで、作曲家が書いた楽譜と、そこからは直接読み取れないが、口承などの伝達で後世にかろうじて伝わる演奏スタイルを読み解く。
「書いてないけどこう弾くべき」ということは、特にモーツァルト、ベートーヴェンの時代には多くあるはずで、ピリオド・スタイル・ムーヴメントとモダン・スタイルの対立みたいなくだらない論争はもうそろそろやめにして、演奏スタイルを真剣に考える時代が来たように思う。今取り組んでいるシューマンも、やはりレコ芸のインタビューで指揮者の準・メルクル氏が指摘したように、ロマンティックなスタイルに毒されている部分があるように思う。
そういう意味で、これからのクラシック音楽の演奏のあり方を示す見事な論考であった。こうでなくっちゃ。

2
レコ芸で常に熱心に読んでいるのが、海外の動向をリアルに伝える「海外楽信」の、特にウィーンの山崎睦氏とベルリンの城所孝吉氏。
今回は、城所氏のインゴ・メッツマッハーのベルリン・ドイツ交響楽団の就任先駆け公演を褒め称える文章の中での以下の一文。
「実のところDSOはナガノ時代に大幅に凋落し、ベルリンの4大交響楽団のなかでも問題児に成り下がっていた(以下略)」
私は大阪で数年前にケント・ナガノとベルリン・ドイツ交響楽団のコンサートを見て、オケと指揮者がまるでかみ合わないベートーヴェンのヴァイオリンコンチェルトとツァラトゥストラを聴いて、「何だこれは?」と驚いたことがある。このときのベートーヴェンのソリストはヴィヴィアン・ハグナー。名演であり、実質的な指揮者であった。
これで、ナガノ氏はダメなのかなと思っていた。

その後、ナガノ氏の前のポストであるリヨン国立歌劇場のとある団員の方から当時のナガノ氏の活躍具合を聞き、いやいやナガノ氏は悪くないんじゃないのかなとも思い、混乱していたのだ。特にDSOとの演奏では早振りに見えたのに、リヨンでは完全にオンタイムで弾くようにいつも言われていたという矛盾が上手く解釈できなかった。

結局のところ、DSOが一方的にナガノ氏を認めようとしなかったのではなかろうか。それで自滅して、オケとしての技量を落としたと。
私が聴いたコンサートでもツァラは名演だったし、指揮者のトレーニング能力なくしてはあれだけの演奏は成し遂げられないはずだ。

指揮者とオケがかみ合わないというのは、上司と部下がかみ合わないのと現象は全く同じである。どの世界でも問題は相性なんだな。
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2007年04月27日

風邪気味

風邪気味だ。
やばい。
土曜日のメーデー、出られるだろうか?←そんなこと心配してどうする?
タグ:日記
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2007年04月26日

東部会始動

平成19年度鳥取県総合芸術文化祭東部地区企画運営委員会が始まった。
詳細はこちらをどうぞ。
http://torifeseast.seesaa.net/
タグ:総芸祭
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2007年04月25日

マーケティング論

放送大学でマーケティング論を受講しているんだが、バリバリのアメリカ的マーケティング論みたいで、狩猟的・焼き畑農業的な発想のマーケティング論なので、面白いっちゃあ面白いんだが、「本当にそれでいいの?」という気がしてくる。
http://www.u-air.ac.jp/hp/kamoku/kyouyou/sangyo/s_1647512.html
なんというか、競争がないと洗練もないんだが、今の時代は「洗練」というより「拡散」に近くて、商品なりサービスなりの本質からどんどんずれていっているような気がして仕方がない。

「拡散」はマーケットのセグメンテーションにおいても顕著なようで、モノの価格帯はどんどん広がって、いいものは高いのが当たり前になってきた。
格差社会は着実に進行しているようだ。でもそれは貧者の論理なんだろうなあ。
タグ:日記
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2007年04月24日

ハチャトゥリアン

khachaturian1.JPG

写真は、アラム・ハチャトゥリアンの管弦楽曲集である。もちろん交響曲は3曲とも入っていて、他に主要な管弦楽曲はだいたい入っている、らしい。なにせハチャトゥリアンには詳しくないので。
指揮はロリス・チェクナヴォリアン、アルメニア・フィルの演奏である。まだパッケージも開けていない。チェクナヴォリアンの演奏は、これとは別のガイーヌ全曲で聴いたことがある程度(ナショナル・フィル)。楽しみである。
10枚組みで4400円強。この安さだけで買ってしまった。ちなみにアリアCDで購入。http://www.aria-cd.com/arianew/index.html

アリアCDでの購入はちょうど1年ぶりだった。以前は毎月5万円分くらいCDを買っていたものだ。おかげで今では図書館のようなコレクションになってしまった。
アリアCDは会員制なのだが、私は初回の入会で、会員番号が1番なのが密かな自慢である。でも、誰に自慢できるんだ?
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2007年04月23日

オケ日和

こないだの鳥取市響の合奏は仕事で出られなかったので、ずいぶん久しぶりの練習だった。

ご存知の通り(知らんって)、10月7日の定期演奏会の曲目は、シューマンのマンフレッド序曲、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の3番、シューマンの交響曲第4番で(アンコール未定)、今日はすべて弾いた。

ベートーヴェンはほぼ初見大会だが、弦だけは昨日の弦分奏ですでにやったので、かなり様になっている。とってもいい曲である。3楽章のロンドの愉悦、少々長すぎるくらいどんどん展開していくが、演奏している分には楽しい。
終始暗鬱な曲が、コーダで8分の6拍子になっておどけて終わるというのは、なんか変な感じであるが。

マンフレッドは、やはり曲が狂気に満ちているね。転調していく中でどんどん変な調に遷移していって、臨時記号だらけになっていくんだが、そういうのがさらっと音程をはめられるようになるとオケも楽しくなるんだよなあ。もう一歩。

シンフォニーは、これもまたテンポ感と言うか、リズム感というか、構成と言うか、変な曲である。普通のソナタ形式ではなくって、第1楽章は第1主題部だけで第2主題はなし、と思うと再現部に第2主題的なメロディが初めて出てくる。
休譜はほとんどない。以前弾いたときは、この休譜がないのに相当難儀したものだが、最近は案外それも苦にならない。けっこう楽器を弾く機会が濃密にあるためだろうと思う。
前に出てきたメロディーをやたらと使い回しする(循環主題とも言う)。1楽章の序奏は2楽章の中間部に、2楽章のヴァイオリンソロは3楽章に、1楽章の第1主題は4楽章の主部の副主題として、なんだか途切れなくおんなじ曲をずうっと聴いているような気になるように繰り返される。
実はこの曲、全楽章がアタッカで(そもそも何楽章という表示もない)、小節番号も練習記号も通しで記されている。メンデルスゾーンなんかもそうだが、この時代の気分として、交響曲を途切れ無しの交響詩的なものとして表現したかったのだろう。ベートーヴェンでも5番や6番にはその片鱗がすでに顔をのぞかせ、ゲルギエフやラファエル・フリューベックは実際に5番なんかをアタッカで演奏する。ここからリストを経てR.シュトラウスの単一楽章管弦楽的物語に到達するのも間近である。

ちなみにベートーヴェンの3楽章にもシューマンの4楽章にもフーガが出てくるんだが、フーガの処理はやはりベートーヴェンが上手かな。シューマンのは、もしかしてこれフーガ?みたいな感じ。

練習後は、新人さん(チェロ、女性)の歓迎会。和気藹々と飲んで食べて歌って騒いだ。
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2007年04月22日

ジョージ・セルのシューマン(united archives)

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ジョージ・セルがシューマンを敬愛し、たびたび録音・演奏していたことは有名である。
クラシック・ヲタクにとっては、1957年のクリーブランド管弦楽団とのスイス、ルガーノでの交響曲第2番のライブが、必需アイテムである。

さて、このたびunited archivesなるレーベルで出始めた一連の古い録音の復刻盤(http://www.hmv.co.jp/search/index.asp?genre=700&adv=1&label=UNITED)のなかで、もちろんどれもこれも聴いてみたいけど、ひときわ目を引いたのがこのセルのシューマンの旧録音だった。
特に1947年の、ジョージ・セルが音楽監督に就任してすぐの録音が気になったのだ。http://www.hmv.co.jp/product/detail/2527475

見事な演奏である。

ライナー・ノートによれば、1940年にセルがクリーブランド管弦楽団の演奏を聴いたとき、「規律」と「清さ」に感嘆し、1944年に客演したときに、一刻も早くその規律と秩序を取り戻さねば、と思ったそうだ。
果たして、1946年に音楽監督に就任し、翌47年の4番の録音ではすでに「完璧」といっていいような演奏を行っている。正確さ、清潔さとともに歌にも満ちている。
1952年の2番では、1楽章と4楽章で、浮き足立ったような落ち着かなさが聴かれるが、2楽章と3楽章は名演だ。

もちろん、この演奏(録音)だけあればもうほかにいらない、という類の演奏であるわけではない。
最も気になるのは、表現の「青さ」であろうか。指揮者の、ではなく、演奏者の。弦で言えば、弓が弦に上手く張り付いていないような印象があり、管楽器では、あまりにもまっすぐな音の姿が気になる。
セルのテンポが少し速めで、それがそういった印象をより強めている。

録音に関しては、モノラルであるが全く気にならない。と言っても、普通の人はステレオで聴きたいものだろう。

もちろんそうしたときのための解決策はある。そう、セルの新録音を買えばいいのだ。http://www.hmv.co.jp/product/detail/1852456
旧録音は、クリーブランドの歴史としての名盤であり、新盤はシューマンの理想的演奏の一つである。

ちなみにこのunited archives、ヨーロッパのレーベルのようだが、CDのつくりが凄い。レーベル面がLPレコードそっくりなのは他にも例があるが(ANDANTEとか)、信号面まで真っ黒なのだ。CDプレーヤーにとって必要な光の波長と人間の可視光の波長は違うから、別に銀色に反射しなくてもいいということだろう。目で見ることがすべてではない、ということを実体化した画期的なレーベルである、なんてことは考えすぎか。


Robert Schumann

Symphony No.2 in C major, op.61
1952.12.28

Symphony No.4 in D minor, op.120
1947.11.26

united archives
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2007年04月21日

再開

91歳の祖父が4月16日の夜に亡くなり、ブログも仕事もしばらく休んだ。
葬儀も滞りなく済み、家も片付き、職場にも復帰したので、日記も再開する。

祖父と書いたが、正確には、「父の母の夫」であり、「父の父の弟」である。つまり、私の本当の祖父は戦死し、復員したその弟が祖母と再婚した。その時点ですでに私の父と二人の姉は生まれていたのだ。その後、父の弟(私のおじ)が二人生まれている。
私が生まれた時点では、実質的な祖父であり、私の父が若くして亡くなったあとは父代わりみたいなところもあった。
8年前に脳梗塞で倒れてから「死」のことは覚悟していたので、このたびのことは冷静に受け止めているが、父方の祖父母、母方の祖父母がすべて亡くなり、一つの時代が終わったのだなあという喪失感がある。

さて、私はオカルト的なことは一切信じないが、こういうことがあったということを書きとめておきたい。怖い話ではないが、怖い話がいやな人は読まないほうがいい。

1
祖父が呼吸をやめたのは夜の9時10分ごろであったようだが、親族一同が集合し、医師が死亡を確認したのは午後9時45分だった。
静岡に住む祖父の長男(私のおじ)の家では、なぜか時計がその9時45分で止まってしまったらしい。

2
数年前、母方の祖父が具合が悪かったときに、気がとがめながらも大阪にCDと楽譜の買出しに出て、夕刻に、さあ帰ろうと車を走らせていた。
ペットボトルのお茶を飲み、ドリンクホルダーにボトルを入れるたびに、オーディオのCDの選曲ボタンにあたってしまって、何度も何度もCDの冒頭に戻ってしまった。本当に何度も何度もだ。
胸騒ぎしつつ車を走らせていると、やはり途中に電話で祖父の訃報が届いた。
あとで聴いてみると、家族が揃うまで心臓マッサージなどでなんとか心臓が止まらないようにお医者さん方ががんばったらしい。それがちょうどCDが何度も戻っていた時刻に。

もちろんどちらも「たまたま」であろうが、不思議と腑に落ちる気もするのである。

なんとなく「書くのはふさわしくない」と思って4日間休止したが、「毎日更新」の気張りがなく快適であった。今後は適当に書き適当に休むので皆さんよろしく。
タグ:日記
posted by tak at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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