2007年04月07日

ラインスドルフ/ブラームス/シェーンベルク

ブラームスのピアノ四重奏曲第1番シェーンベルク編曲版第5弾、最終回。

最後はエーリッヒ・ラインスドルフである。オケはベルリン・フィル。
もちろん正規発売された音源はない。FMで放送されたことがあるようだ。私が聴いたのがどんな音源かは、まあ言わぬが花で。もちろん写真なんてない。

ウィーン・フィルの演奏に唯一真っ向から対抗できる演奏であろう。

天才ラインスドルフが恐ろしく落ち着いたテンポでこの複雑な音楽を明快に腑分けしていく。しかも、そのすべての音が分厚くてジューシーで、肉汁が滴っているような演奏。テンポの遅さが団員の落ち着きを呼び、それが音符のひとつひとつに魂を込めることを可能にしている。
これもまた一つの理想であろう。

ところが、4楽章だけはいただけない。速くあるべきところは遅すぎて音楽に乗れずに野暮ったい。遅くあるべきところはせっかちになって「歌」にならない。ずうっと隔靴掻痒な演奏なのだ。
ようやくコーダになって焦点がびしっと定まり、テンポも快速で、オケは難しさも感じさせず一気呵成に終わる。ああ、素晴らしいオケであることよ。観客も大歓声。

いろんな演奏を改めて聴きかえしたが、新ウィーン学派を感じさせる演奏が私には一番しっくりくるようだ。つまり、ドホナーニとラインスドルフ。もちろんオケの能力もプラスに働いている。

ところで、これだけこの曲を聴いたら、3日に1日は、1日中この曲のどこかのメロディが頭に鳴り響くようになってしまった。無限リピート。しかも興が乗ると鼻歌まで。
まさにこんな感じだよなあ。
http://www.classicajapan.com/wn/archives/000081.html
http://www.classicajapan.com/wn/archives/001355.html


Erich Leinsdorf
Berliner Philharmonisches Orchester

Johannes Brahms

Piano Quartet in G minor, op.25
orchestrated by Arnold Schönberg
1983.6.21


posted by tak at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽的思索 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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