2007年06月15日

ムラヴィンスキーのブルックナー

mravinsky_bruckner7.JPG

先日BS-2で放送していた(おそらくずっと前にも放送されていた)のを録画しておいた、BBC制作のムラヴィンスキーのドキュメンタリーを見た。
ムラヴィンスキーに関する本は日本でもいくつも出ているし、DVDもリハーサル風景やら何やらいろいろ出ている。
今回の分は、ムラヴィンスキーの奥さん、レニングラード・フィルの元奏者、クルト・ザンデルリンク、マリス・ヤンソンスのインタビューも挟み込みながら、ムラヴィンスキーの演奏の映像、リハーサルの映像、プライベートの映像など、貴重な映像がコンパクトにまとまっている。

その中に、ブルックナーの交響曲第7番のエピソードも出てくる。ネタばれになるが、ブルックナーを敬愛するムラヴィンスキーは、綿密なリハーサルを経て完璧なゲネプロの演奏を成し遂げたあと、本番をキャンセルしてしまったらしい。「本番はこれ以上良くなるはずがない」のが理由だと。スヴャトスラフ・リヒテルも同様に完璧に演奏できてしまった曲はレパートリーから外してしまったらしいから、完璧主義者のやることは音楽ファンとは相容れないようだ。
残念ながらブルックナーを指揮する映像はなく、音だけだった。2楽章の冒頭の少しだけしか聴けなかったのでちと欲求不満である。
ムラヴィンスキーの指揮したブルックナーの7番はちゃんと持っているので、改めて全曲聴いてみた。
事前に完璧にプログラミングされながら、本番の段階でさらに命を吹き込まれた素晴らしい演奏である。金管はいつものロシア吹きだが、そんなことは演奏の質とは一切関係ない。ムラヴィンスキーの作り上げる音楽の気高さ、オケの歌心と精度の高さは比類がない。

写真のロシアン・ディスクのものは廃盤だが、ヴェネツィア・ディスクのもので8,9番とともに入手可能である(はず)。もちろん8番も9番も名演。


Evgeni Mravinsky
Leningrad Philharmonic Orchestra

Wolfgang Amadeus Mozart
Overture to Don Giovanni, K.527
1968.11.29

Anton Bruckner
Symphony No.7 in E Major
1967.2.25

RUSSIAN DISC


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