2008年02月11日

米子管弦楽団定期演奏会

プロコフィエフ/ロメオとジュリエットよりモンタギュー家とキャピュレット家
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 ピアノソロ:安部可菜子
チャイコフスキー/交響曲第4番
アンコール:ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
指揮:松尾昌美先生

素晴らしい演奏!
1年位前か、米子管弦楽団の次の演奏会がチャイ4と聞いて、真剣に出ないでおこうかと思ったんだけど、安部可菜子さんとピアノ協奏曲ということで、がんばってでることにした。思い切って本当に良かった。

ステージに出て客席を見るとびっくりするくらいお客さんがたくさん入っていて感激。安部可菜子さん効果だろうか。

あいにく(?)1曲目は、プロコのロメジュリ。いきなりの不協和音攻撃で、客席からさわさわと声が聴こえる。「何じゃこりゃー、音楽かこれ???」みたいな。そうこうするうちにコマーシャルやのだめカンタービレのドラマで有名になった「タンタランタランタランタランタランタランッター(以下略)」のところに来ると、「あああの曲ね」みたいにまた客席さわさわ。反応がリアルでよろしい。
そういう善男善女的お客様にロメジュリのハードコアな音楽をお聴かせできて本当に良かった(Sか)。

お次はいよいよ「皇帝」。安部さんがかなり快速テンポで飛ばしまくって、オケはたまについていけなかったりもしたけど、ピアノソロはちゃんと大人の音楽で本当に素晴らしいし、オケもジューシーな音が出せたと思う。緊張ぴりぴりで最後の最後まで全く気が抜けなかったけど、至福のときであった。安部さんに大感謝!これからも存分に活躍してくださいね。

さて、チャイ4。前日のゲネプロで、松尾先生は第1楽章の序奏後の第1主題を何度も何度も何度も何度も繰り返して練習された。本当に何度も何度も。でも、オケのメンバーもおそらくみんなその何度も何度も練習する意味を理解して、ほんの少しずつ深化=進化していった。
本番の演奏ではそれが見事に威力を発揮して、とても柔軟な表現ができた。激しい部分では縦の線がそろわないことも多々あったけど、音楽の表現方法とかスピード感とか向かっていく方向とかのコンセンサスが充分にできていたので、音楽は求心力を持ちながら進んでいったと思う。
1楽章は相当なテンションで曲を終え、2,3楽章は冷静さで曲を音にし、4楽章は頭でコントロールした爆発を表現できたと思う。
オケのメンバーもがんばったが、今回ほど松尾先生の偉大さを感じたことはなかった。泰然自若たるリードで慌てふためきそうになるオケに冷静さを取り戻しつつうねるような情熱を注入して、まさに手玉に取るようにオケを高みに連れて行く。大人の至芸である。やはり人が70代にして始めてたどり着ける境地というのはあるのだと感じ入った。

また、今回の演奏の成功には、コンサートマスターを努めていただいた島根大学の高旗健次先生も大いに貢献されている。弦分奏も見ていただいたし、見事な演奏とリーダーシップでオケを安心感とともに導いていただけた。またぜひ共演してください。


posted by tak at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽的活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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