2008年09月01日

鳥取熱狂の日第3日 読響名曲コンサート

鳥取プロオケ連続公演その3。日本海テレビと合銀と鳥取県文化振興財団が呼んだ読売日本交響楽団の名曲コンサート。
指揮が、確か南アフリカ出身の、ジェラール・コルステン。オペラのDVDがいくつか出ています。
ピアノが、チャイコフスキー・コンクール第1位の上原彩子。

曲目は以下のとおり。
ベートーヴェン:エグモント序曲
グリーグ:ピアノ協奏曲
ドヴォルジャーク:交響曲第9番「新世界から」
<アンコール>
ドヴォルジャーク:スラブ舞曲第2集第2番
ふるさと(読響編曲版)

う〜ん、いい演奏会。なんて単純に書ければいいのだが、いろいろ思う所のある演奏会だった。

なんと公演開始時刻を30分間違えて、エグモントはホール内で聴けず。大不覚である。場外のモニターで聴く1950年代のEMIのモノラル録音のような音で聴いても素晴らしい演奏でいい音が鳴っていた。

さていよいよホールに入って、グリーグ。
オケはとーってもいい感じ。指揮者の率いるさまが絶妙。弦の柔らかい音が素晴らしいハーモニーを作っていた。
ピアノは、新体操を見にきたのに体操だった、みたいな、場違い感。いやいや、素晴らしい演奏なんですよ。これだけミスタッチがなく音の粒もそろった演奏はなかなか聴けない。どんなに難しい局面でも全然難しさを感じない上手さ。いわば、平均台で飛んだり跳ねたり走ったり宙返りしたりしても危なげない感じ。
でもね、なんだかグガングガンと、ガ行の音が多いんですよ。グリーグの世界とはちょっと違うような。それと、1楽章と3楽章は笑っちゃうくらい面白いんだけど、2楽章はなんだか居場所がないみたい。平均台の上で飛んでるとすごい人なのに、床の上を歩くと普通、みたいな。
3楽章の最後なんて、オケも完全にピアノと競い合ってましたな。最後はうっちゃりでオケの勝ち?
あのグガングガンしたピアノでアンコールにリストが聴きたいなあと思ってがんばって拍手をしたけど、アンコールはなし。残念。

さて、新世界。
ここまで、ジェラール・コルステンはいい仕事をしてきた。
新世界も1楽章と2楽章は指揮者が主導権を完全に握った、オーケストラ芸術の粋を感じさせる名演。
3楽章に入って、トリオに入って、ふと気が付くと、オケが飽きている。私も飽きている。あれ?どうも、3楽章についてはコルステンさんは、前2楽章ほどのアイデアを十分に持ち合わせていないようだ。よくよく考えると、コルステンさんはもともとヴァイオリンの人で、弦については十分にアイデアを持っているが、管についてはそれほどでもないように思う。息の使わせ方が上手くないというか。管主導の場面で音楽が停滞する。
その辺りからはもうオケの方が主導権を握ってしまった。もちろん、指揮者は十分に音楽的な指揮をしているんだが、オケはそれ以上の表現を実現している。
最後の最後で指揮者が妙に遅いテンポをとってしまってオケも従わざるを得ずずっこけた感じになっていたが、多分誰も気が付いていないだろう。
トータルでみれば、素晴らしい演奏。満足。

アンコールのスラブ舞曲は、ヴァイオリンの人であるコルステンの独擅場。ちょっとせせこましい速めのテンポだったけど、これはこれでよい。
さらにアンコール。指揮者が3拍子を振り始めた瞬間に、ああふるさとかあ、と思ったらやっぱりそう。客席も気が付いてざわざわ。「またふるさとかよ」「田舎の人はふるさとが好きでしょ、なんて思ってるんじゃないの」なんて言っているのか。いやいや、私が思ったという意味じゃないですよ。なんて考えていたら、曲が終わる前に客席から大拍手。やっぱりみんな好きなのねえ。

と言うわけで、楽しいコンサートでした。これぞオーケストラ!
posted by tak at 23:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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