CHANDOS30周年記念ボックスの録音を、年代順に、その年の私の思い出とともに振り返る第5回。2枚目の、ブライデン・トムソンが指揮した、サー・アーノルド・バックスの交響曲第4番。
http://www.chandos.net/details06mp3.asp?CNumber=CHAN%208312
作曲家アーノルド・バックスを広く世界に知らしめるきっかけとなった演奏だろう。シャンドスレーベルにとって初のグラモフォン・アワード受賞レコードだそうだ。
ブライデン・トムソンという指揮者の才能がひしひしと伝わる、なんともブリリアントなオーケストラ・サウンドを堪能できる演奏である。
私は、バックスの音楽の特徴を「苦み」と感じているが、この4番も適度に苦み走った曲で、数多ある交響曲の中できちんと独自性を発揮できている名曲だと思う。
実は、サー・アーノルド・バックスの交響曲全集はすでに持っている。7曲あり、7番はさらに苦みが強かったような。
ただ、この全集には、交響詩「ティンタジェル」は入っていなくて、多分これで初めて聴く。これもまた、ツェムリンスキーとかドビュッシーとかいろんな作曲家の影響が見え隠れするようでいて、ちゃんとバックスらしさが感じられる。
1983年は小学校6年生。児童会長に立候補したのだが、当時の親友も立候補し、彼の「児童会長になってもいいかなー?」「いいともー!」という選挙演説が、私の真面目腐った演説よりも(当然ながら)受け、私は落選してしまった。ふーん、こんなんでいいのかあ、などと感慨にふけったものである。
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CD2
Sir Arnold Bax (1883-1953)
Symphony No.4
Tintagel, Symphonic Poem
Ulster Orchestra (Leader, Richard Howarth)
Bryden Thomson
1983.4.10,11 Ulster Hall, Belfast
CHAN8312