2009年04月07日

旅行の準備5

bazimmermann_requiem.JPG

ベルリン音楽三昧旅行の準備の第5回。

4月23日の、ベルリン・フィル定期公演における、ベルント・アロイス・ツィンマーマン作曲の「ある若い詩人のためのレクイエム」のための準備。

写真のCDは、WERGOの録音の、ガリ・ベルティーニの指揮による、ケルン放送交響楽団の演奏。たしか大学1年のころに買ったものだと思う。「週刊FM」か「レコード芸術」かに紹介されていて、興味を持って買ったもの。
高校時代から現代音楽は聴いていたから、決して疎いわけではないのに、音楽なんだか何なんだか、さっぱり分からなかった。音楽と言うよりは演説集のようであり、オケの曲なのにオケの音はあまり聴こえず、曲の途中に突然「ヘイ・ジュード」や「第九」が流れてきて、さらに混乱を加速させる。「なんじゃこりゃ?」としか思えなくて、でもその妙な緊張感をはらんだ音楽にやられてしまって、お宝として扱いつつずっと放置していた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%84%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3
http://en.wikipedia.org/wiki/Bernd_Alois_Zimmermann

正式名称は、「ある若い詩人のためのレクイエム」−朗読者、ソプラノとバリトンのソロ、三つの合唱団、電子音響、オーケストラ、ジャズコンボ、オルガンのためのリンガル−(1969)、である。
「リンガル(Lingual)」というのが、ツィンマーマンの意図する音楽形式である。おそらく、musicに対するmusicalと同じ意図で、languageに対するlingualという言葉を作ったのだろう。
このCDのライナーノートには、すべての演説の言葉が、何分何秒にどちらの方から何が語りだす(鳴り出す)、みたいなダイヤグラムのような形で載っている。ドイツ語、英語、ギリシャ語、ハンガリー語、チェコ語。虐げる人、虐げられる人、哲学する人の言葉が、本人の肉声(録音)で、あるいは話者によって、一見ランダムに語られる。
ここで鳴り響くのは、言語自身であり、さまざまな言語で語られる演説(録音によるものも多数ある)であり、同時に流れる音楽としてのレクイエムとともに、混沌とした、あるいは騒然とした、さらには揶揄を感じながら威厳と死者への尊敬を表現する。音楽と言うより世界の描写と言った方がいいのかもしれない。
20世紀のクラシック音楽がたどり着いた、一つの重要な成果であろう。

とりあえず、今のところはここまで。この曲についてはもう一度書く予定。

バックナンバー
http://takmusik.seesaa.net/tag/BeRLiN


ラベル:B.A.Zinmmermann BeRLiN
posted by tak at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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