2009年04月28日

ベルリン紀行第2日22.4.09

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カーテンをきちんと閉めなかったせいで、朝日がまぶしくて6:30には目が覚める。
テレビを見ながらぼうっとしていたが、テレビも面白くないので、さっさと朝食に。
NH MITTEも朝はバイキング。ハムとソーセージの選択肢が少なくて残念。ハム2種、チーズ、ソーセージ、パン2種、スクランブルエッグ、よく分からんオレンジ色のジュースを持って席についてもりもり食べる。席ごとにコーヒーがポットに入れてある。薄め。

部屋に戻ってもテレビも面白くないので、さっさと出かけることに。
この日の目標は、3つ行こうと思っているミュージアムのどれかに行くこと、ベルリン中央駅に行くこと、ホロコースト記念碑をみること、動物園に行くこと。
というわけで、まずは歩いてホロコースト記念碑へ。展示室は開いていないが、巨石が200個以上並ぶ記念碑はいつでも入れる。外側の石は低く、見通しもいいのに、中に入っていってふと気が付くと、恐ろしい深みに入っている。格子に巨石が並んでいるだけだが、歩く部分は波打ち、たまに柵でさえぎられる。また出口に近付くと、あっという間に見晴らしがよくなる。まるで悪夢から覚めるかのようである。
次に、ベルリン中央駅まで行こうと思って、ブランデンブルク門(巨大)の脇を通る。その先には旧帝国議事堂(巨大)があり、もう人が並んでいるのでよく見ると、8:00〜22:00開館、入場無料とのこと。こりゃ見とかなきゃ。入場制限があるのでしばらく待ち、厳しいセキュリティチェックを受けて、エレベーターに乗って屋上へ。見晴らしがいい。ガラスドームがあるんだが、これがやたらとメカニック。眺めを堪能して、ベルリン中央駅へ。これも巨大。ベルリンは本当に巨大建築のオンパレードである。
直訳すれば「主要駅」であるHauptbahnhofは、大きすぎて遠近感がゆがんでるのかなと思うくらいでかいが、実は平行四辺形のゆがんだ建物なのである。意地が悪いよ。
S-Bahnに乗って、ほんの3駅で、かつての事実上のベルリンの主要駅だったZoologoscher Garten駅、直訳すれば動物公園駅へ。昔はこれでも大きく見えたのだが、今は本当にかわいらしく見える。
というわけで動物園へ。めざすは、養育拒否されて愛称が公募された白熊「クヌート」。結構広いし、地図が少ないしでかなり迷ったが、たどり着けた。ここの動物はおおむねやる気なさそうな感じなんだが、クヌートだけは元気一杯、というか落ち着き無し。ボールで遊んでいるんだが、口に持って振り回しているなあと思ったら反動をつけてこちらに投げてきた。何事が起こったのかわからず硬直してたらほかの人が投げ返した。するとクヌートは再びボール遊び。人間とコミュニケートしたかったらしい。でも、なぜ私?

お昼ごはんを食べようと思っていろいろうろうろしたが、結局前にも行ったことのあるオイローパ・センターの地下へ。ボロネーゼソースとチーズのかかった豚のシュニッツェルという、不思議なものを食べる。シュパーゲルにしときゃよかった。山盛りのフライドポテトは食べ切れなかった。ビールはやはりベルリナー。苦い。

満腹になったら、ミュージアムへ。この日はペルガモン博物館に行くことにした。バスに乗ってシュターツオーパー前まで1本で。降りるとベルリン大聖堂とか旧国立美術館とかの巨大建築。それを縫って歩いて奥のほうのペルガモン博物館へ。中に入るとギリシャの神殿の柱とかが建物の中にドカンドカンと立っている。巨大建築の中に巨大建築。展示も多く、しかも美しいものばかりで、ドイツ人の収集にかける執念にはほとほと感心する。こんな巨石の展示なんて、日本にいては見られないだろう。

くたびれたので、宿に帰って休むことに。歩いて帰る途中、この日のコンサートの会場であるKonzerthausを下見する。これも巨大建築。宿に帰って昼寝。気が付くと19:00。でも安心。開演は20:00.会場は歩いて5分。

Konzerthausには初めて入る。なかなか格調高い内装。時間をもてあますので、景気づけ(?)に白ワインを飲む。20:00開演。

7. Abonnementkonzert 2008 | 2009 staatskapelle berlin, staatsoper unter den linden

Dirigent: Pierre Boulez
Klavier: Daniel Barenboim

Elliott Carter
Interventions für Klavier und Orchester
Deutsche Erstaufführung
(Gemeinsames Auftragswerk der Staatsoper Unter den Linden, der Carnegie Hall und des Boston Symphony Orchestra)

Gustav Mahler
Sinfonie Nr. 6 a-Moll
Tragische Sinfonie

前半のエリオット・カーターの曲は、ピアノコンチェルトであることを拒否するような音楽だ。
通常のコンチェルトの位置にピアノ、ピアニストの背側にフルート、トランペット、ファゴットのトリオ、ピアノの反対側にオーボエ、ホルン、バスクラリネットのトリオ。それを取り囲むようにオーケストラ。
ピアノがソロで難しいパッセージを弾いた後にオケがそれに答える(干渉する?)ように演奏したり、管楽トリオとピアノのアンサンブル、というほどのものでもないが、からんでみたり。ともかくその得意な構成を十分には(もしかして意図して?)使いこなさず、やたらと演奏至難なパッセージをみんなが演奏している。
まずはピアノのバレンボイムは本当に素晴らしい。意味があるんだかないんだか分からない難しいパッセージをほとんどミスなく(1箇所だけちょっと引っかかりそうになったところがあった)、しかもランダムっぽい音列の一つ一つに細かくついた音量差をきちんと再現して、音楽らしい音楽でもないのに音楽的に聴かせていた。オケも素晴らしい。ブーレーズの的確な指揮に導かれて的確に演奏する。後世に残る曲かといわれると言葉に詰まるが、バレンボイムが引き続ける間は、残るだろう。

後半のマーラーは、最初の1音から打ちのめされた。ちょっと遅めのテンポで、「楽譜どおり」以上のことは何もしていないのに、桶から素晴らしくブリリアントな音が本流のように流れてきて、流れに押し流されるかのよう。ちなみに、ブーレーズの使っていたスコアは2楽章がスケルツォ、オケのパート譜は2楽章がアンダンテ(おそらく最新校訂譜。レンタル譜だから当然か)であった。もちろん、ブーレーズのスコアどおり、2楽章はスケルツォ。このソナタ形式が肥大した音楽にとって、イレギュラーな2楽章=スケルツォ(ブルックナーの8番が良き先例!)こそ似つかわしいと思う。聴いてて疲れるけど、そういう負の演奏効果まで含めて、この順番が好きだ。
そしてフィナーレ。休憩中に平土間に下りたらちょうどハンマーのため仕打ちをしていたが、ヘッドの部分が中空っぽい巨大なハンマーだった。これがまた、打ち鳴らすと本当に巨大な(オケ全体と同じくらい)、いい響きの「コン」と「ゴン」の間くらいの音が出る。お客さんがびっくりしてハンマーの方を見るくらい。私の前の人は、ハンマーが3回目に打ち鳴らされそうなところでもハンマーの方をのぞいていた。その気持ち分かりますよ。でも鳴らないんですよ。

ともかくも、84歳のピエール・ブーレーズは、大振りはしないが手の動きはすこぶる俊敏で、音楽が常に生き生きとしていた。「ロマン」を漂わすなんてことは一切なく、正確なインテンポ、明確なルバート、絶妙な音量バランス、ブリリアントな音色を楽譜どおりに奏させるだけで、見事なマーラーを打ち立てていた。脱帽。

歩いてホテルに帰る。帰りは雨に降られる。
ホテルのエレベーターに乗ると、ほかのお客さんが乗ってくるなり"Rainy !"と話しかけてくるので"No umbrella !"と返すと、"Me too."と笑い返してくれる。こんなかんたんな会話でも、コミュニケーションが取れるということはなんと嬉しいことか。
またレストランへ。ウェイターの陽気な兄ちゃんは私のことを覚えていてくれた。ビール(ベルリナー)とカリー・ヴルスト。レストランでカリー・ヴルストを出す時代が来るなんて。その辺の屋台で食べる軽食なんであるが、どうも今のベルリンは、「熊」と「カリー・ヴルスト」でブランド化を進めているみたいである。
帰り際に陽気な兄ちゃんに、「ひょっとして明日も来てくれるの?」なんて聞かれると、「Ja」なんて答えてしまう。

風呂を浴びて、テレビを見て、0:30には就寝。


ラベル:skb マーラー BeRLiN
posted by tak at 01:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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