2010年07月30日

シェーンブルン・ゾマーナハツコンツェルト

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ウィーン・フィルの夏の定番となった感のある、シェーンブルン宮殿での野外コンサート。
スターウォーズのファンファーレが、正しく美しく鳴り響く!

イェフィム・ブロンフマンがしちめんどくさい曲を恐ろしい精度で弾くリストのピアノ協奏曲第2番も、シュトラウスも良いが、何と言ってもジョン・ウィリアムズ。
メインテーマと、そしてダースベーダーのマーチ!特に後者は、音楽だけですでに映像を想起させるだけの力を持った傑作であることが、図らずもウィーン・フィルの崇高な、いや邪悪な演奏によって明らかになった。
もう明日から、普通のプロオケの、普通のプログラムに取り上げちゃいましょうよ。ワルキューレの騎行がいいのなら、これだっていいはずだ。

さて、このコンサートのもう1人の立役者が、フランツ・ヴェルザー=メスト。ウィーン・フィルはすべてFWMの支配下にある。なんせ、ライナー・キュッヒル氏がライトセーバーでFWMに小突かれちゃっているのである。並みの指揮者なら逆にコテンパンにされてるに違いない(笑)。

全くたまたま、「小惑星探査機はやぶさの大冒険」(山根一眞著)を読みながら見たものだから、心は宇宙のさなかにあるような90分であった(ちょっと大げさ)。


ジョン・ウィリアムズ
 映画「スター・ウォーズ」からメイン・タイトル
ヨーゼフ・シュトラウス
 ワルツ「天体の音楽」作品235
フランツ・リスト
 ピアノ協奏曲第2番
 パガニーニ練習曲第2番
 ピアノ:イェフィム・ブロンフマン
ジョン・ウィリアムズ
 映画「スターウォーズ」からレイア姫のテーマ、帝国のマーチ
ヨーゼフ・ランナー
 ワルツ「宵の明星」
オットー・ニコライ
 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」から月の出の合唱
ギュスターヴ・ホルスト
 組曲「惑星」から火星
ロベルト・シューマン
 トロイメライ
ヨハン・シュトラウス2世
 ワルツ「ウィーン気質」作品354
ヨーゼフ・シュトラウス
 ポルカ「休暇旅行で!」作品133
posted by tak at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月25日

ストラヴィンスキーからのハッピー・バースデー

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あわただしかった週末の疲れをぼんやりと癒すのにいい音楽はないかと何の気なしに選んだのは、マッケラスの「ハルサイ」。

つい先日、7月14日に84歳でなくなった指揮者のサー・チャールズ・マッケラスは、中庸で格段の個性を感じさせることのない音楽作りにもかかわらず、非常に明確な専門性で、個性あふれる音楽界でも全く埋没することなく、常に存在感を感じさせたものだ。
専門性とは、まずは、言うまでもなく、ヤナーチェクをはじめとするチェコ音楽。そして、モーツァルトを中心とした現代楽器によるピリオド・アプローチ。そして、イギリス音楽、オペラ全般、マーラーを中心とした後期ロマン派などでも、専門性を感じさせた。

ところが、春の祭典の録音もあるのである。しかもこれ、おそらく最初から廉価版シリーズでの発売を意図したものではなかろうか。EMIという巨大なレーベルの録音には、春の祭典も決して少なくない数のものがすでにあるのに、と思ったら、マルケヴィチ、ムーティ、もう思いつかない。だからこそ当時60歳のマッケラス御大にご登場願ったのだろうか。実はサイモン・ラトルとバーミンガム市交響楽団の録音も同じ1987年。EMIに計画性はないのか?

マッケラスとロンドン・フィルの演奏であるが、決して「隅々まで隙なく統禦された演奏」とかそういうのではない。たまにばらけるアンサンブルをものともせず、なんとなくノーブルな雰囲気をかもし出しつつフォルティシモでは的確に炸裂する、ストレス解消の気持ちよい演奏。私にとってはベスト3に入るお気に入りである。

ふと手を伸ばした1枚だが、今日という日にうってつけであることを後で気が付いた。アルバムの最後に収録されたわずか56秒の曲「ハッピー・バースデー」である。おかげさまで私も今日、30代最後の年を迎えることになりました。しみじみ聴き入る56秒。もともとは、ストラヴィンスキーがピエール・モントゥーの80歳の誕生日に送ったものだそうである。


Sir Charles Mackerras
The London Philharmonic


Igor Stravinsky

The Rite of Spring(1947)
Fireworks
Circus Polka
Greeting Prelude "Happy Birthday"

1987.8.31-9.1, Watford Town Hall EMI

2010年07月02日

パパ・ヤルヴィの刮目(刮耳?)すべきタンベルク

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全く知らなかった作曲家、エストニアのエイノ・タンベルクが、こんなに素晴らしいとは!
パワフルにあふれ出る音の奔流は、出自や時代にふさわしく、ゲンダイオンガクっぽいものではなく、オネゲルやプロコフィエフの音楽を思い起こすが、彼らよりあっけらかんと爽快で、優等生的。
ジャケット裏の写真に見る作曲家の姿とあわせて聴くと、なにやらほほえましい気がする。
ライナーノートでもたびたび"powerful"という言葉で彼の音楽を表現しているが、まさにその通りである。

彼の曲の中で面白いのが、サクソフォンの扱い方。コンチェルト・グロッソでは、フルート、クラリネット、トランペット、ファゴット、ピアノとともにアルト・サックスがソロ楽器の一員として参加しているし、交響的舞曲では、アルト2本とテナー1本が効果的に使われている。
「交響的舞曲」と「サックス」といえば、ラフマニノフの傑作(1941年作曲)を思い出す。3楽章構成といい、パワフルな音楽といい、影響はあるのかもしれない。

ちなみに、CHANDOS録音での「一丁上がり!」的カジュアルな仕上がりと一線を画すきちんと折り目正しい演奏は、BISのレーベルの気質を現しているのだろう。

というわけで、パパ・ヤルヴィとハーグ・レジデンティ・オーケストラの一連の録音は、それぞれとても興味深いものだった。

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=3835430

Eino Tamberg (1930- )

Suite from the ballet 'Joanna tentata' op.37a (1972)
Symphonic Dance, op.6 (1957)
Concerto Grosso, op.5 (1956)

Residentie Orkest Den Haag
Neeme Järvi

BIS 2007.9, Dr Anton Philipszaal, The Hague
タグ:ヤルヴィ
posted by tak at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ネーメ・ヤルヴィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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