2011年07月17日

スオミの謝肉祭、ヘルシンキ交響曲、シベリウスの運命

2011.7.17
NHK交響楽団鳥取公演
とりぎん文化会館梨花ホール
指揮:スザンナ・マルッキ
ヴァイオリン独奏:樫本大進

ベルリオーズ:ローマの謝肉祭
ラロ:スペイン交響曲
ベートーヴェン:交響曲第5番

大進君お見事!
スザンナは女王様!

ローマの謝肉祭が鳴り出した瞬間、北欧の風景が頭から離れなくなった。と言っても北欧には行ったことないんだけどね。まるでシベリウスのような格調の高さ。揺るぎなきコントロール。

ラロのスペイン交響曲も、スウェーデン狂詩曲かと思うような妙な北欧ノリ。4楽章なんて、オーゼの死のような深刻さ。
大進君は完璧でした。すばらしいピアニッシモに心奪われ、客席はすごい静寂。終わった後はN響の団員さんも大喜びだったので、このツアーの中でも格別いい演奏だったんでしょう。

最大の驚きはベートーヴェン。あのN響がスザンナ・マルッキに100%コントロールされつくしている!無用な揺らぎやふくらみが一切なく、正確な音程とテンポ、リズムから生まれる清らかなハーモニーと汗臭くない発音は、まるでシベリウスの交響曲を聴いているかのような神々しさだった。そう、まるでN響らしくない、ベートーヴェン臭くない演奏。さすがゲンダイオンガクのスペシャリスト。
唯一、ああN響を聴いているんだなと我に返った部分が、1楽章のオーボエのカデンツァの茂木大輔さんのソロ。妙な安心感を覚えました。
こんなに奏者の自由度のない演奏というのは、ドホナーニの指揮でしか感じたことがない。実際弾いている人からは嫌われるタイプの指揮者だと思うけど、どうだったんでしょうかね。一聴衆としては、最高の体験でした。
指揮台での女王っぷりと対照的に、楽屋口で会ったらかなり気さくな感じの人でした。

アンコールは、予想通りシベリウスの悲しきワルツ。とても良かった。終わったときの会場の静寂が心地好かった。


posted by tak at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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