2012年03月25日

ベイヌムのマーラー#7

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心底感動したエドゥアルド・ファン・ベイヌム指揮のコンセルトヘボウのマーラーの7番。1958年にしては完璧すぎる音程と壮麗で明晰な音響。そして熱狂の拍手。なのに1958年にしてはひどすぎる録音。テープがよれてる。が、ヲタクには無問題。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=4964789
ベイヌムのマーラーは、スタジオ録音ではDECCAの4番、PHILIPSの大地の歌があり、ライブでは3番と6番がCDで出ていたが、7番はジャケットにあるように、初CD化。初とは言えこんなひどい音のCDが、平然と出せる時代(ヲタクが一定数いる)になったことを喜ぶべきであろう。
ちなみに上記のHMVのレビューは2か所間違っている。よく聴けば最初から最後まで継ぎ目のないラジオ音源をテープに録ったものだというのはわかるし、だからこそ5楽章冒頭のティンパニは欠落ではなくホルン隊全員のフライングだと思われる。

ところで、自分以外に「ベイヌム好きです」的な発言をする人を見たことがないが、こういう音源がCDになるということは、広い世界にはきちんとベイヌムを評価する人がいるんだろうと安心してしまう。

このCDの型番はGMSN-1となっていて、Gustav Mahler Stichting Nederland、つまりオランダ・グスタフ・マーラー財団としてのレーベルの1枚目のディスクのようで(製造・発売は大手CDメーカーっぽい)、今後が楽しみだ。
http://www.gustavmahlerstichting.nl/

しかし、こんだけずぼらな私なのに、ベイヌムのことになるとつい日記を書いてしまうのが本当に不思議である。

2012年03月11日

3.11マイレージ消化の旅

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発端は、4月末で権利が消滅するマイレージが8,000マイルくらいあったこと。
2009年と2011年にドイツに行っているので、19,000マイルぐらいたまっていて、その古い方のマイレージが失効するのだ。
エディーポイントに替えるかANAグッズの買い物するかなどといろいろ思案したが、そういうのは大体1マイル1円くらい。やはり航空券に替えるのが一番換算率が良くて、鳥取・羽田の往復の航空券が15,000マイル。

とはいえ、私の場合は休みが休みではないので、そう簡単に1日遊ぶわけにいかない。スケジュールを見ると3月11日が丸々空いていて、何の気なしに東京方面の公演スケジュールを見ると、新国立劇場の「さまよえるオランダ人」というのがあり、席もまだ空いている。
3月11日という日に遊ぶことには葛藤があったが、1日家にいてもやることはない。思い切ってこの日の航空券と公演チケットを取った。

実は、10年くらい前にも東京往復できるくらいマイレージがたまったことがあったけど、その時は使い方がよく分からず失効してしまった。今はウェブのサービスが進化していて、ANAのマイレージクラブのサイトから簡単に航空券はとれた。

というわけで、日帰りの東京の旅。

当日に近づくにつれて3月11日の天気予報は「暴風雪」。どうなることかと思ったが、朝は晴れていてとりあえず東京行きの便は普通に飛んだ。

とりあえず新宿に行き、「桂花」で熊本ラーメン。昔はすごくおいしいと思ったものだが…。
途中で号外らしきものを配っていて、「河北新報」の文字が見えたのですかさずいただいた。あとで確認したら、被災3県4市の震災翌日の1面の縮刷版(と言っても巨大)。永久保存。

そのあとは、ディスクユニオン新宿クラシック館へ。クラシック館で一番大きいということで、確かに在庫の量は相当なものだが、本当に欲しいというものはもはやそんなにはない。
デュトワ&モントリオールの「ダフニスとクロエ」、アバド&WPhのブルックナーの9番、オトマール・シェックの室内オケ伴奏歌曲集、クナッパーツブッシュ&WPhのワーグナーのマイスターとかローエングリンとかのアリア集を買ったのだが…。
買った後よくよく考えてみると、クナのワーグナーは全く同じものを持ってたような…。

そのあと紀伊國屋に行っていろいろ見たが、本というのはどこでも同じものを変えるものだということを再確認した。ただ、音楽書が豊富で、内容を確認できたのが良かった。

初台に行くために京王新線の新宿駅まで歩いたが、こんなに遠かったっけ。駅の構内では震災関連の写真展をしていたが、余裕がなくて見れず。

1時過ぎには新国立劇場到着。初めて来ました。なんとなく殺風景。
中に入って席を確認してコーヒー飲んでトイレ行って開演。

ワーグナー さまよえるオランダ人
指揮:トマーシュ・ネトピル
演出:マティアス・フォン・シュテークマン
ダーラント:ディオゲネス・ランディス
ゼンタ:ジェニファー・ウィルソン
エリック:トミスラフ・ムツェック
マリー:竹本節子
舵手:望月哲也
オランダ人:エフゲニー・ニキティン
新国立劇場合唱団
東京交響楽団

B席3階4列48番(\10,500)

新国の客席は相当な大きさなんだけど、不思議に音はよく聞こえる。
オケはなかなか温まらない感じ。
歌手はなかなか良い。
合唱はすばらしい。
演出は読み替えとか新しいことはしてない伝統的な感じのやつ。大仕掛けの舞台機構の割にはそれに意味とか効果があんまりないのが残念。
3幕版で、1幕の後休憩、2,3幕は通し上演。
最後まで合唱は本当に素晴らしい。ソリストでは、日本人の二人がとてもよかった。ほかの役も問題なし。オケは…。たいていはとても良い演奏なんだけど、3幕の前奏曲(2,3幕の間奏曲?)など、歌がないところで演奏が締らないのはどうしたことか。
指揮は全然見えない席だったので、どうだったかはよく分からず。演奏で聴く限り、コントロールが効いた良い指揮ぶりだったと想像する。

3.11の公演にオランダ人ということにまったく意味は持たせてないだろうし、追悼的な何かも全くなかった。それでも、時計を見て2時46分を確認したころにちょうど字幕に「故郷を探しても見つからない」みたいなセリフが出てきて一人勝手に戦慄していた。

5時過ぎに終演。
初台に行くと地下鉄なのに急行で混乱するがとりあえず神保町で降りて歩いてディスクユニオンお茶の水店。またかよ、と思うなかれ。ヲタクはみんなこうしたもの。
品揃え的には新宿店よりこちらの方がバラエティに富んでいるような気がする。アバド&WPhのブルックナーの5番、ムラヴィンスキーの1965モスクワ音楽院ライブ(ルスランとか入ってるやつね)のビクター音産盤(再発もの)をゲット。6時には空港へ出発

帰りの便は本当に飛ぶだろうかと怯えつつ羽田へ。時間的には余裕で着いたが、鳥取の状況は羽田では全然わからない。
とりあえず普通に飛ぶということで、鳥取へ。結構揺れたが普通に着いた。外に出てみるとものすごい風で、この風でよく普通に着陸したものだとパイロットに敬服した。

家に帰って録画してたNHKスペシャル見ながら書いた、久しぶりの日記でした。
ラベル:ワーグナー
posted by tak at 23:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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