2014年08月12日

東京大学音楽部管弦楽団 サマーコンサート 鳥取公演

平成26年8月12日(火)18:30 とりぎん文化会館梨花ホール

東京大学音楽部管弦楽団 サマーコンサート 鳥取公演

指揮:三石精一
管弦楽:東京大学音楽部管弦楽団

ベルリオーズ:ローマの謝肉祭
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
チャイコフスキー:交響曲第5番
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
歌声響く野に山に

三石先生もガッツポーズの名演!
ホールが十分に乾いておらず、なかなか鳴らなかったが、チャイ5の第1楽章の展開部あたりからようやくホールが鳴り始め、音がまとまってきた。
細部を頭できちんと理解し、アンサンブルが緻密な上に、最後ではちゃんと熱がこもって爆演に。オケ全体がよく鳴っていた!
2年前に京都コンサートホールでメンデルスゾーンのスコットランドを聴いたときも感動したが、それに劣らぬ名演であった。

この公演を鳥取で開催されるにあたって、数少ない東大オケOBとしてPRなどに協力してきたが、現役の「東大生」を見ることはほとんどない鳥取においては、非常に価値のある公演であったと思う。
それにもまして、現役生やOBが事前に何度も来鳥し、鳥取を楽しんでくれ、本公演にも出演者ではないOBが何人も来てくれたことがとてもうれしかった。
こういった小さな積み重ねが、鳥取という街を好きになってくれる人を少しずつ増やし、鳥取の存在意義を高めることになると思う。
そのためにも、何とか頑張ってわずかながらのお手伝いしてよかったと思う。
もちろん最大の功労者は、鳥取出身の現役VcのI君とそのお父さん。ありがとうございました。

ぜひ「次」があってほしいものである。
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2014年08月03日

ムジークテアター・TOTTORI2014オペラ公演 エフゲニー・オネーギン

平成26年8月3日(日)13:30 とりぎん文化会館梨花ホール

ムジークテアター・TOTTORI2014オペラ公演 智頭町制施行100周年記念
チャイコフスキー作曲 叙情的情景「エフゲニー・オネーギン」(全幕日本語公演)

指揮:高野秀峰
演出・日本語訳:宮永あやみ
オネーギン(バリトン):谷口 伸
タティアナ(ソプラノ):寺内智子
レンスキー(テノール):藤田俊介
オルガ(メゾソプラノ):塩崎めぐみ
ラーリナ(メゾソプラノ):大垣加代子
乳母フィリピエヴナ(ソプラノ):田代睦美
グレーミン(バス)渡辺寛智
管弦楽:鳥取市交響楽団
合唱:ムジークテアター・TOTTORI合唱団
舞台衣装:竹間悠二
舞台照明:神戸国際ステージサービス株式会社
舞台衣装:竹間悠二
獅子頭製作:福本弘文
大道具製作:久本木材株式会社
事務局:NPO 法人賀露おやじの会


(2001.8.25記 8月24日に団内で開いた上映会を見ての感想も含みます)

なかなか客観的に見ることができないが、鳥取という地域におけるオペラ上演として、非常に画期的な公演であったと自負している。

ドイツで学んだ若手演出家、鳥取出身者を中心としたプロのソリスト、素人集団の合唱、オペラ演奏は初めての社会人アマチュアオーケストラ、手作りの舞台装置。
演目は、ほとんどの人が耳なじみのないチャイコフスキーのエフゲニー・オネーギン。
全く新たに翻訳による日本語上演。
舞台設定を1800年代のロシアから昭和30年代の鳥取県智頭町に移した演出。
実行委員会もこういったことの運営にたけた人ばかりではない。

はたから見ればどこをとっても危なっかしい企画にしか見えない。実際に本番までうまくいくかどうかは確信の持てない危なっかしいものだった。

オケの一員としては、まずはこの2時間半の演奏時間の大曲を、最後まで破綻なく演奏できるか。
実行委員の一員としては、舞台の運営がスムーズにいくか。
いずれもゲネプロの段階で不安は払拭できた。

本番はやはりいいところと悪いところがある。
ソリストについては万全。
合唱は様々な場面で破綻あり。
オケはバランスをとれず、特に合唱を圧倒した。
それでも、細部にわたって心のこもった演出と演技と演奏、プロの照明効果で、鑑賞者視点でも大いに楽しめた。

打ち上げで驚いたのは、参加者一人一人が本当に苦労しながらこのオペラに参加してきていたんだということ。「優雅に」とか「楽しんで」とかいった悠長な雰囲気はなかったのだ。
そこまでしても参加したいのが「オペラの魔力」なのだと思う。私もオケピットの中で演奏しながら「ああ、本当に本物のオペラの“中”にいるんだなあ」としみじみと感動した。世界を見る目が変わるくらいの衝撃を受けた公演だった。

鳥取という、日本から見れば文化的辺境の地で、これだけのオペラ公演を成し遂げたことは大いに誇りたい。

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