2008年08月31日

鳥取熱狂の日第2日 のだめコンサート

20080831nodame.jpg

鳥取プロオケ連続公演その2。NHK交響楽団オーボエ奏者の茂木大輔氏が企画・解説・指揮する「のだめカンタービレ」の音楽会。オケは広島交響楽団。

曲目は以下のとおり。
ロッシーニ:ウィリアム・テルからスイス軍の行進
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタニ長調K.448
 ピアノ:プリムローズ・マジック
モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調K.314より第1楽章
 オーボエ:古部賢一
ジョリヴェ:バソン協奏曲より第2楽章Largo cantabile
 バソン:小山清
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(初演版に基づきピアノ2台とピアニカ入り版に編曲)
 ピアノ:プリムローズ・マジック
 ピアニカ:吉田絵奈

ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68

<アンコール>
ベートーヴェン:交響曲第7番の第1楽章と第4楽章をくっつけた超短縮版
ストラヴィンスキー=富田勲=プリムローズマジック:ペトルーシュカの今日の料理
プーランク:ピアノ、オーボエ、バソンのためのトリオから第1楽章

最初に言ってしまおう。
今日の公演において、茂木大輔は指揮者として何もしていなかった。コンチェルトが多い前半は何もしなくてもよいのだが、ブラ1は何かするだろうと思ってたら、何にもなし。もちろん、パウゼの後の出をちゃんと指示するとか、当たり前のことはしているのだが、インテンポの場面では指揮棒を上下するのみ。それでもオケはそれらしい音楽を演奏する。インテンポでも楽想が変化する曲面では指揮者が積極的に表情を変えたほうがいいのに何もなし。クレンペラーの60年代の演奏みたい。
あえてポジティブにこの現象を考えると、
(1)リハでやりきったので本番ではやることがない
オケも初めてであろうジョリヴェのコンチェルトでオケがいい音がしていたのでそうかもしれない。でも、ブラ1はもっとがんばる余地があるから違うだろう。
(2)指揮者が何もしなくてもオケがちゃんと演奏してくれることを身を持って表現した
そうであったとしても残響の少ないホールでは広島交響楽団の実力も発揮できず。説得力のある表現にはなっていなかった。
というわけで、昨日の西本嬢のほうがまだ指揮者らしく見えた、という恐ろしい結果に。オーボエでの音楽性は万全なのに、難しいものですね。

プリムローズ・マジックさんはもっと修行が必要そうです。ペトルーシュカはマジなのかギャグなのか分からんくらいボロボロに始まって怯えました。

オーボエの古部さんは演奏もたたずまいも王様のような振る舞いでオーボエという楽器にぴったりですね。素晴らしい演奏です。たまに指が引っかかったのか装飾音符が処理しきれないのか分からないよれよれしたところもありましたが、問題なしです。
バソンの小山さんは背筋の伸びた音楽で素晴らしいです。楽器の機構上特定の音が鳴りにくくてまるでミスしたように聴こえますが、あれはどうしようもないでしょう。お客さんがミスと思わなければいいのですが。

最後のプーランクは最高の演奏でした。あの巨大な米子のビッグシップにきちんと音が響き渡っていました。

演出に関しては、スライドで漫画を投影していたりして効果的だった。しかし、あの気宇壮大なブラ1を単に「クララへのラブレター」として読みきってしまっていいものだろうか。知らなきゃよかった、みたいな感じ。
トータルでみると、不遜ながら「私ならもうちょっと上手くできる」という感じです。スライドで曲解説をする効果は抜群ですが、専門用語が多すぎてもっと分かりやすい表現をめざさないとダメでしょう。

満足度80点。ジョリヴェとプーランクが多大な貢献をしました。以上。


posted by tak at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。