2009年01月20日

コンセルトヘボウ・アンソロジー5(80年代)

concertgebouw_anthology5.JPG

これまでも数々出てきたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のライブ集であるが、我慢を重ねて、これまではベイヌム・セットしか買っていない。
そこにこの第5集。
http://www.hmv.co.jp/news/article/811190120/
ほぼすべて興味ある演奏に満ち、特にクリストフ・フォン・ドホナーニの、ほかでは聴けなかったシェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」が聴けるとあって、「買うしかない」。
買って、聴いて、素晴らしさに満足。
興味深かったもののみ感想を。

6位 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19/マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)/ネーメ・ヤルヴィ(1983年11月3日)
アルゲリッチにかかれば、どんな作品も、たった今生まれたかのように新鮮に聴こえる。すぐにベートーヴェンから逸脱して「野生」を感じさせるヤルヴィの棒は興味深い。

5位 ウェーベルン:管弦楽のための5つの小品Op.10/カルロ・マリア・ジュリーニ(1979年6月9日)
ジュリーニのウェーベルンとは以外だったが、ブリテンの戦争レクイエムの録音もあるし、コンセルトヘボウへの初期の出演ではイタリアの現代音楽を紹介していたそうだから、当然こういう曲だって何の問題もないのだろう。なまめかしく、また、鮮烈に新ウィーン学派をごく当たり前に、また魅力的に奏でている。ブラームスの4番は予想通りの名演だが、これは予想外の名演。

4位 マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」/レナード・バーンスタイン(1987年10月9日)
バーンスタインの一発ライブはこうでなきゃ。灼熱のフィナーレ。

3位 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」/ニコラウス・アーノンクール(1988年10月16日)
アーノンクールの音楽は中毒性がある。これを聴いたら「もうほかはいらない」と思ってしまいがちになる、他に聴いたことがないユニークな音響を緻密なアーティキュレーションの作りこみによって聴かせる。楽器がモダンであるかピリオドであるかというのは関係ない、イマジネーションの問題だということが如実に分かる1枚。

2位 シューマン:交響曲第1番変ロ長調「春」/ベルナルド・ハイティンク(1981年5月1日)
ハイティンクが実現した、精密精度巨大音響の「春」。シューマンってこんなにビンビンオケが鳴るのか。モダン楽器のモダン・スタイルの究極。ある意味シューマンに聴こえないくらい立派な演奏である。たまたま先日スタジオ録音の「ライン」1楽章を聴いたが、演奏も録音もこれと比べればぬるま湯。

1位 シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5/クリストフ・フォン・ドホナーニ(1988年4月24日)
ペレメリって、 ホラーだったの?すべてのパッセージはデフォルメなく正確に。その精度によって音楽がリアルに怖い情景として立ち上がる。観客たちは恐怖体験だったに違いない。生で聴けた人を気の毒に思ったのは初めてだ。


【頭痛日誌】
朝7時に薬を飲むが、8時半から9時まで強烈な頭痛。薬が効いていない。薬自身が効いていないのではなく、前の薬の効き目が切れたのと今の薬が効き始めていないのの谷間だと考え、投薬プランを変更することに。17時、1時、9時で試してみて、それでもだめなら1時間ずらす。それでだめなら薬が効いていないということだろう。


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