2010年05月01日

ヤルヴィの「三枚目」的ブルックナー#5

jarvi_bruckner5.JPG

真面目にふるまえばふるまうほど笑えてしまう人っていますよね。生まれながらに「三枚目」っていうか、そんな人。
CHANDOSが何をとち狂ったか、ネーメ・ヤルヴィの指揮で録音してしまったブルックナーの5番、これがまさにそんな演奏なんです。

笑える理由はテンポ。普通は少なくとも70分はかかる演奏を、ヤルヴィはわずか62分で演奏してしまっているんです。もちろんノーカット。
1楽章と3楽章はよくあるテンポだけど、2楽章と4楽章は普通の演奏より5分ずつ短い感じの超速。細かい音も結構あるので演奏しにくいのに、指揮者が平然とインテンポを貫くものだから、団員も必死の形相(見えないけど)。それがますます笑えて来るんですわ。
こういう演奏はほかにもあったよなあ、と思い出すと、同じヤルヴィのマーラー6番でした。速くても80分かかるこの曲を、ヤルヴィは72分で振ってしまい、カップリングまで収録できているというすごさ。

ブルックナーの演奏ですが、ハーグ・レジデンティ・オーケストラは、決してスーパーではないものの、十分優秀なので、小気味よい演奏を聴かせます。集中が切れたか、スタミナが切れたが、4楽章のコーダ前のところでグダグダになってしまっているのがちょっと残念。ヤルヴィは2005-06のシーズンから首席指揮者を務めています。
例えば、ヨッフムがファースト・チョイス、チェリビダッケがセカンド・チョイスなら、変り種のこれをサード・チョイスに、という意味でも「三枚目」の演奏です。

Anton Bruckner
Symphony No.5, WAB105
I. 17:57 II. 11:15 III. 12:56 IV. 19:41 TT 62:05

Residentie Orchestra The Hague
Neeme Järvi

2009.9.17-19, Dr Anton Philipszaal, The Hague


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