2010年06月08日

パパ・ヤルヴィのアルペン・シンフォニー

jarvi_alpine.JPG

最近にわかに録音・映像の発売が増えたネーメ・ヤルヴィの、2008年のコンサートの収録。

 ネーメ・ヤルヴィ指揮
 ハーグ・レジデンティ管弦楽団
 アルフォンス・ディーペンブロック/「エレクトラ」交響的組曲(エドゥアルド・リーザー編)
 リヒャルト・シュトラウス/オーボエ協奏曲(ソロ:パウリーネ・オーステンリーク)
 リヒャルト・シュトラウス/アルプス交響曲
 2008/1/19 Dr.アントン・フィリップ・ザール VAI

あの超速ブルックナーを演奏した同じオケで、彼は2005年から首席指揮者を務めている。
基本的に、個々の奏者のレベルは高いが、金管の音程がちょいと微妙で、ホルンは高め、トロンボーンは低めみたいな感じで、金管が鳴り出すと「惜しい」瞬間が頻発する。
弦はうまいので、柔らかな音楽の部分はとてもいい。
オーボエ協奏曲のソリストは女性で、団員。めちゃうま。聴衆総立ちの素晴らしい演奏。
アルプス交響曲は、音楽が錯綜して難しいところはミスがあるわけではないけど、ことごとく決まらない。が、しみじみとしていい演奏。ヤルヴィの表情が、カリスマ性よりも包容力を感じさせ、演奏の懐を深くしている。これよりうまい演奏はいくらでもあろうが、これより心地好い演奏はそうはなかろう。

さて、1曲目のディーペンブロック。曲に惚れました。
ざっくり言ってマーラーと同時代、後期ロマン派的な音楽だけど、音楽は独学。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF
全然構築的ではないのに、その音楽のたゆたうような流れが琴線に触れる。
確か手元にほかの曲もあったと思って探したら、Q-Discが放送音源を集めて出しているコンセルトヘボウのベイヌム編に「テ・デウム」、RCO LIVEの第5集に「Lydische Nacht」(ハンス・フォンク指揮)、ベイヌムのデッカ録音集成に「Marsyas」と、いずれもコンセルトヘボウ・オーケストラの演奏で3曲も持っていた。どれも曲も演奏も素晴らしく、ライブ音源は聴衆の反応もよく、オランダの人はみんなディーペンブロックが好きなんだなあとわかる。

おそらくこのDVD、ヤルヴィ・ファンしか買わないだろうし、自信を持って「いい!」とは言いにくいけど、これもまた素晴らしい音楽の一つの姿と感じさせる名盤である。


posted by tak at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ネーメ・ヤルヴィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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