2010年06月30日

パパ・ヤルヴィの晴朗快速マーラー#7

jarvi_mahler7.JPG

お見事!この速いテンポを咀嚼したオーケストラを、楽しげに操るヤルヴィの顔が目に浮かぶ、爽やかな「夜の歌」である。
実のところ、テンポ自体は速いのだが、不自然さとか滑稽さは全くない。木管楽器の室内楽的アンサンブルを音楽の音量的基準に置き、叫ばず炸裂せず無理なく鳴るフォルティシモが心地好い。
こういう演奏を聴いたことでようやく気が付いたのだが、マーラーらしいサウンドをオーケストラ側で「作る」必要は全くなく、全てが音符に用意されていて、それを整然と、必要な音価、正しい音程、適度なバランス、そして何より適切なアクセントをつけることで、ちゃんとマーラーの音楽になる。
この演奏は、いい意味で「何も足さない、何も引かない」ちょうどいい演奏だ。そして、オーケストラ固有の晴朗な音色が彩りを添えている。

ちなみにこの演奏、最も遅いクレンペラー/ニュー・フィルハーモニアの100分かかる演奏より、30分も短い。1楽章をアンコールしてもまだ足りないくらい(笑)。それでもちゃんと両方マーラーの7番に聴こえるというのがすごいですね。

しかしまあ、最近のネーメ・ヤルヴィの怒涛の新譜ラッシュはどうしたことか?紹介したブルックナー、リヒャルト・シュトラウス、マーラー以外にも、ハルヴォルセン、ブラームスのドッペル、まだ届いてないいくつかのもの、ほかにもパルジファルの管弦楽組曲。生き急いでいるのはヤルヴィか、録音会社か?

そういえばヤルヴィのマーラー、スコティッシュ・ナショナル管とシャンドスに1,3,4,5,6、チャリティのコンサート収録でBISにエーテボリ響と8、寄せ集めオケとDVDで2、さらに今回の7で、1から8まで揃っちゃいました。ヤルヴィさん、がんばって9番もどこかに録音してください!


Gustav Mahler
Symphony No.7
I. 20:40 II. 12:53 III. 9:10 IV. 9:54 IV. 17:09 TT 70:10

Residentie Orchestra The Hague
concert master: Lucian-Leonard Raiciof
Neeme Järvi

2009.6.5-6, Dr Anton Philipszaal, The Hague


ラベル:マーラー
posted by tak at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ネーメ・ヤルヴィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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