2006年06月05日

脱帽・絶望/コンドラシン/バービ・ヤル

kondrashin_shostako13.JPG

Dmitri Shostakovich
Symphony No.13, op.113 "Babi Yar"
John Shirley-Quirk, Bass
Symphonie-Orchester und Mannerchor des Bayerischen Rundfunks
Kirill Kondrashin
Recorded on 1980.12.18-19

脱帽である。
西側のオケ、合唱、独唱で、こんなにまできちんと絶望感が描けるものなのか。まるで全体主義の体現者である。
むしろ、西側とはいえ分断国家を体現する国であり、第2次大戦はまだ終わっていなかったということなのだろうか。
録音も良い。音質、広がり、まったく申し分ない。
今後はバービ・ヤルはこの演奏抜きでは語られないだろう。
ぜひ海外にも輸出し、世界中で聴いてほしいものだ。

なぜ、この演奏が日の目を見なかったのだろうか。
考えすぎとは思うが、2つの仮説を。

1.新しい演奏が売れなくなる
第5楽章「出世」で、「ガリレイの同時代の天文学者はガリレイより馬鹿だったわけではないが、家族や出世が大事であり、本当のことは言わなかった」と歌われる。
こんないい演奏が出てしまったら、新しい演奏が売れなくなる。だから、とりあえず知らなかったことにしよう??

2.ライブの価値をそれほどと思わなかった
公務員が市民のニーズを分からないように(??)、レコード会社も聴衆のニーズを計れなかった。Scrivendumが極東の一店主の意向を重視し、Profilが海賊版の後追いするようにリリースする今になって、ようやく聴衆のニーズを理解し始めた(???)。

やっぱり考えすぎだな。


posted by tak at 01:03| Comment(2) | TrackBack(2) | キリル・コンドラシン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
コンドラシンのサイトを運営している小川と申します。コンドラシンの記事をお書きになられているので、当サイトにリンクさせていただきました。よろしければ当サイトも貴ブログにリンクしていただけるとうれしいです。

テキストコードをそのままペーストしていただければ結構です。
<a href="http://www.geocities.jp/exist2ok/kirill-kondrashin.html" target="_blank">キリル・コンドラシン・ディスコグラフィー</a>

よろしくお願いします。
Posted by おがわ at 2006年06月22日 18:23
おいでいただきありがとうございます。貴サイト、すでに拝見させていただいています。
リンク、早速作っておきました。
コンドラシンは私にとってかなり重要な指揮者ですので、また何か書こうと思ってます。
Posted by 井上拓也 at 2006年06月23日 04:38
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女子高生廉価ハンター「廉  代」(笑)今様の廉価盤達(1)
Excerpt: さて追悼が続き暗い話もなんなので少々昨今の音盤の話題を タイトルイラスト下書きから(笑)これが真の「音楽好き女子高生」というものなのか?(嘘)(*) 最初に 六国峠@ドクター円海山の音楽..
Weblog: 六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-聴衆のニーズを計れないレコード会社・・ナイス井上さん
Tracked: 2006-06-22 04:17

暗い話が多いので・・・さてコメントの公約をまもってみよう
Excerpt: なぜか康代ネタはコメントが付かないがアクセスが微妙に増加している次第にて候 コンドラシンの13番やはり曲が曲だけに人気が今一なのか・・・。 慮域なんです・・・。 甲斐さんナイスに..
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Tracked: 2006-06-25 00:23
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