2006年06月24日

圧巻!公開レッスン

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クリーブランド管弦楽団のアシスタント・コンサートマスター、Yoko Moore(廣江洋子)さんにレッスンしていただきました!

催し自体は鳥取大学芸術文化センター主催で、前半はセンターの新倉教授との対談で、Yokoさんの半生、音楽とは、オーケストラとはなど、いろいろ語っていただきました。

後半は我々カプリス弦楽四重奏団の公開レッスン。思いのほかお客さんが多くて緊張する反面私的にはとてもやりがいがありました。

「モーツァルトの楽譜には基本的にピアノとフォルテしかないのね。クレッシェンドは文字で書いてあるのが本当で、括弧書きとか記号で書いてあるのは誰かが勝手に書いたのかもしれないの。だからいろんなスコアを見比べて、最終的にどう演奏するか判断しないといけないのね」
「ピアノとフォルテしかないからその違いは明確にしないとだめ」
「カルテットのピアノはオーケストラの演奏で言えばメゾフォルテぐらいかもしれない。聴こえなければ意味がないんだから。とくにファースト・ヴァイオリンは他の楽器がどんなになってても自分だけは聴こえるように演奏しないといけない。ただ、モーツァルトの場合はファースト・ヴァイオリンが主役だからそうだけど、ベートーヴェンなら全部の楽器が対等の立場だからもっときちんと考えないとだめ」
「弓の先で弾くとコントロールができなかったり弓元に戻すのに時間かかったりするでしょ。だからオーケストラでは弓先はほとんど使わない。使うのはブルックナーのトレモロ弾くときくらい」
「モーツァルトは30いくつで死んじゃったでしょ。最後まで子供の気持ちのままだったの。だから不協和音みたいな深刻な曲でもかわいらしく弾かないと」

題材はモーツァルトの不協和音の第1楽章だけだったんですが、あまりにも指摘が多くて、序奏と第1主題だけで1時間が終わっちゃいました。
とても楽しいひと時でした。

そのあとのお食事会がまた楽しくて。

「いまの音楽監督のヴェルザー=メストさんは、とても勉強家で音楽のこととかいろんなことにすごく詳しくて、リハーサルがとっても面白いの。ヨーロッパの人はたいてい音楽は単に仕事の手段ではなくて『誇り』だから、いい加減に演奏するのをとてもいやがるの。だからリハーサルはとてもねちっこい。私はそれがとても勉強になるから、本番がどうであろうとリハーサルの満足で本番もとても幸せ」
「ヴェルザー=メストさんもレクチャーコンサートするんだけど、英語のしゃべりがかなり平坦で聞いてて面白いものではないのね。そんな調子でウィンナワルツのこととかとてもまじめに説明するの。そういう音楽に真剣な姿勢がとても素敵なの」
「『日本に帰ったら何食べたい』ってよく聞かれるんだけど、何食べてもおいしくて感動するの。中国料理にしても韓国料理にしても日本料理にしても、アメリカと違って『ヒストリー』が感じられるから」

ほんと、あっという間に時間が過ぎてしまいました。


posted by tak at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽的活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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