2011年05月26日

前口上と5/19Tottori_Osaka_Leipzig

ライプツィヒ旅行のレポート第1日。経緯と5月19日(木)。

旅行を思い立ったのは今年の2月1日のこと。ライプツィヒに住む友人F夫妻の奥さんの方、A美さんからの相談事の最後にあった「良かったらライプツィヒに、一度オペラ観にきてくださいね〜」の言葉がきっかけである。そう、A美さんは、ライプツィヒ歌劇場でペーター・コンヴィチュニーのもとでオペラの演出を学んでいるのだ。旦那のS介君も声楽の勉強をしている。
いろいろ調べて、5月に国際マーラー・フェスティバルがライプツィヒで開かれることを知り、日程の都合上オペラは見られないがマーラー三昧ができることが分かった。2月2日には切符の手配を始めた。
最初は全てをいつものオペラツアーズ・オルフェウスさん(http://orphique.clique.jp/)にお願いしようと思ったが、ライプツィヒは公演チケットとホテルはセットでないと取り扱いできないとのこと。チケットは現地の友人に、航空券はオペラツアーズさんにお願いすることにして、2月7日には全ての手配が完了した、という早業であった。

あっという間に旅行当日の5月19日。
いつものように朝3時に起き、3時35分には出発。鳥取道、中国道と行き、時間調整のため西宮名塩SAで朝食に名塩うどん。さらに近畿道、阪和道、関空道と行って、7時半には関空の駐車場に到着。
ルフトハンザのカウンターに行くと、既にチェックインは始まっていて、さっさと荷物を預ける。友人夫妻に密輸(?)を頼まれたカレー粉をはじめとする重い食品類があったので、まさに肩の荷が下りた。
特にすることもないので、さっさと出国手続きして、ゲートまで行く。行きは修学旅行の高校生の一団約150人が一緒であった。何事もなく9:50OSAKA離陸。機材はAirbus A340-600。そんなにでかくない。
001osaka_A340.JPG

機内では、ケント・ナガノとバイエルン州立歌劇場のローエングリンの映像、バレンボイムとSKBのマーラーの9番の映像を見、ラトルとBPOのマーラーの2番のCD音源を聴いた。後2者はたまたま今回の予定では聴けない演目だったので、良かったと言えば良かった。演奏はいずれも思い入れはないけど音響の精妙さは世界一。

現地時間の15:00にはフランクフルト到着。
入国は日本人と中国人と韓国人とその他アジア人でごった返していたが、まあ30分もすれば通過できた。
今回初めてケイタイの海外ローミングを試してみたが、特に問題なく設定できた。
通貨の交換カウンターでユーロに換金。30,000円が220.87ユーロ。50ユーロとかの高額紙幣が多く、ちょっと気になる。

乗り換えは2時間以上あるが、とにかくLeipzig行きが出るA26ゲートに向かう。めっちゃ遠い。A26ゲート周辺はさすがにドイツ人ばかり。タオルを忘れたことに気が付いたので、空港内で買えるかと思って探したが、全然見つからない。諦めた。のどが渇いたので青りんごジュースを買ったら普通にコカコーラ社のミニッツメイドだった。50ユーロが少し細かくできたのでまあよい。でも小銭は少ないので不安。

乗り継ぎ便も問題なく17:15Frankfurt発18:10Leipzig着。
空港に直にくっついているLeipzig-Halle Flughafen(空港)駅に徒歩で移動。これも歩くにはめっちゃ遠い。

さていちばん気になっていた切符購入。Leipzig Hauptbahnhof(中央駅)に行くのは30分に1本しかない。夜の公演は20:00には始まる。乗り逃してはならない。切符の自動販売機には旧型と新型の2機種があって、新型はすぐに切符の種類は選べた(3ゾーンまたぐ3.60ユーロの切符を買えばよいと分かった)が、5ユーロ札が入らない。不安的中。連絡通路まで戻って旧型で試したら、1ゾーン、2ゾーンは簡単に買えるが、3ゾーン以上は行き先の駅を指定することになっている。しかし中央駅が見つからない。適当に行き先を設定したら4ゾーン4.80ユーロ分のが出てきたので、しょうがなくこれを買う。
時刻表をよくよく見れば出発までには相当余裕があった。
ちなみに新型の券売機でも、やはり買い方が分からない人続出で(フランス人に買い方を聞かれたけど私に聞くなよ)、長蛇の列であった。間に合わなかった人もいたのでは。

19:20には中央駅到着。とにかくでかい!
002LeipzigHauptbahnhof.JPG 003LeipzigHauptbahnhof.JPG

現地友人A美さんにすぐに会え、荷物をお願いするとともに、買っておいていただいたマーラーのチケット一式を受け取り、一路ゲヴァントハウスへ15分ほど歩く。
004Gewandhaus.JPG

会場について、プログラム売り場らしきところで見ると、黒い表紙の総合プログラムっぽいものとライプツィヒゆかりの音楽家特集っぽいものを2冊選ぶと15ユーロと言う。何と高価なと思いつつも買うしかない。ホールに入ろうとしたら、黒いのとそっくりの黄色い冊子を売っていて、黒いのとは違うものだと言う。しかも4ユーロ。高いけど買うしかない。
席について確認すると、黒いのは全日程が出ている全体簡略プログラム、黄色いのはその日の詳細のプログラムであった。やはり買うしかないのだ。
005Program.JPG

2011.5.19 20:00 Großer Saal, Gewandhaus zu Leipzig
Gustav Mahler
Sinfonie Nr.3 d-Moll

Sächsische Staatskapelle Dresden
Dirigent: Esa-Pekka Salonen
Solisten: Lilli Paasikivi, Alt
Damen des Sächsische Staatsopernchores
Kinderchor der Sächsische Staatsoper Dresden

個人的には今回の旅行のいちばんの目玉。
サロネンのマネジメントをする事務所の意地悪で日本に来れなくなったサロネン、そしてドイツで一番の歌劇場のオケ、サロネンが国際デビューを飾ったマーラーの3番である。個人的にはサロネンも3番もはじめて聴く。

演奏は、曲の冒頭からサロネンもSKDも出力100%。俊敏で振幅の大きい指揮動作に対し、鋭利で鮮烈な音をズバズバと切り込むようにオケが出してくる。どんなにテンポが速くなってもアンサンブルは完璧。
1楽章が終わると、サロネンはステージに用意してあったイスに腰掛け、しばし休憩。激しい動作で指揮棒の持ち手で皮がむけたのか、舞台上でカットバンをむいて貼り、ごみはそのへんに放っていた(笑)。
2楽章以降も全く弛緩なく、最後まで素晴らしい緊張感に満ちていた。どこをとっても真っ当な、俊敏で正確な音楽。そこにさらに、シュターツカペレ・ドレスデンの個々のプレーヤーが持つ最高の音楽性が全く斉一して、ほんのわずかな揺らぎとなって立ち上るさまは、もうこれ以上はないと思わせるものだった。飛行機でBさんとかSさんのマーラーを聴いて、これからはこんな演奏ばかりになるのかなと少し寂しい思いをしたのだが、このコンサートを聴けば全然そんなことはないと安心した。マーラーの音楽に内在する音楽的なパワーをきちんと解放できる指揮者もちゃんといるのだ。

6楽章が終わって、沈黙を楽しむべくサロネンがフワッと指揮棒を置くと、残念ながらすかさずブラボーの声。これにはサロネンもあちゃーという顔をしつつも破顔一笑。拍手とブラボーの声に包まれた。
何度かサロネンが出入りしたあと、指揮者が促してもオケが立たずに賞賛をするシーンでは、サロネンは本当に純粋に喜んでいたようだ。オケも真剣に賞賛していたように見える。
何よりも喜んでいたのは聴衆だ。東ドイツ最高のオーケストラであるシュターツカペレ・ドレスデンが成し得た世界最高のマーラー。おそらく今でも東ドイツの誇りを持つライプツィガーにとって、何よりもうれしいことだったろう。

いつまで見られるか分からないけど、動画配信されています。
http://liveweb.arte.tv/de/video/3__Sinfonie_d-Moll_von_Gustav_Mahler/
http://www.mdr.de/mahler/

22時にコンサートは終わり、美しいオペラハウスを眺めつつ4番のトラムに乗って、F夫妻邸まで行って、旧交を温め、食事をいただいた。
ビールの酔いに包まれて就寝。
006OpernhausLeipzig.JPG


posted by tak at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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