2006年08月07日

N響のサヴァリッシュ

8/6のN響アワーは、いつもの池辺先生と高橋美鈴さんが小豆島を旅しつつ、そこになんとなく関係がある音楽をオムニバスで流すというなんだか不思議なプログラム。

それはともかくその中で放送されたサヴァリッシュ指揮のR.シュトラウスの「イタリアより」の演奏に目も耳も釘付けになってしまった。
N響はR.シュトラウスのスペシャリストであるホルスト・シュタインとヴォルフガング・サヴァリッシュが桂冠指揮者であり“シューマン・リヒャルト・マニア”サヴァリッシュでたびたびリヒャルトは演奏しているはずだが、この「イタリアより」はシュタインとの演奏があるとは思うが、ほとんど演奏していないだろう。
にもかかわらず、まあ見事なアンサンブルの寸分の隙もない演奏。N響セカンドヴァイオリン奏者の鶴我裕子さんの著書「バイオリニストは肩がこる」のなかでもたびたび出てくる通り、サヴァリッシュのリハーサルは過酷を極めるそうだが、この日の公演のためのリハーサルも相当なものだったろう。
こういう隅から隅まで演奏者の意識が通った演奏というのは、やはりそれ相応のリハーサルをつまないとできるものではない。
メロディが分かりやすい上に音符が細かくてシンコペーション的音型も山ほどあって、一瞬たりとも気が抜けない音楽を、スコアを律儀にめくりながら着実に進めいていくサヴァリッシュ。特にシンバルへの決然とした指示が印象的で、そのしぐさがすでに芸術になっている。

私自身はサヴァリッシュという指揮者に特に敬意を払わずにこれまですごしてしまい、CDもドレスデンとのシューマン全集(名演!)くらいしか持っていない。
学生時代にはN響でもっと聴くチャンスはあったと思うのだが、見過ごしてきてしまった。

最近めっきり体を弱くしてしまわれたようでN響の公演もキャンセル続きのようで、サヴァリッシュが名演を行った曲(ショスタコーヴィチの1番とか)がFMで流れるために、「すわ、追悼番組か?」などとびくびくしているのだが、ヨーロッパでももう出演機会はないのだろうか。


posted by tak at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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