2006年08月25日

6人の我が祖国

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DREAMLIFEのDVD、我が祖国のドキュメンタリーと、プラハの春音楽祭の公演から抜粋して、6人の指揮者が6つの交響詩を演奏する我が祖国全曲。

ドキュメンタリーは貴重な映像が多く、特にヴァーツラフ・ターリヒがスラブ舞曲を指揮する映像とスメターチェクの指揮にはしびれた。

我が祖国の振り分けは以下の通り。
1.ヴィシェフラド カレル・アンチェル/チェコ・フィル 1968
2.モルダウ ヴァーツラフ・ノイマン/チェコフィル 1981
3.シャールカ リボル・ペシェク/チェコ・フィル 1995
4.ボヘミアの牧場と草原より サー・チャールズ・マッケラス/チェコ・フィル 1999
5.ターボル ネーメ・ヤルヴィ/プラハ交響楽団 1994
6.ブラニーク ラファエル・クーベリック/チェコ・フィル 1990

それぞれの楽章の前に音楽学者イルジー・ピルカ博士が指揮者の紹介をする。
アンチェルは、ついこの間書いたCDと同じソースだろう。指揮姿がとにかく高貴で、その高貴さがそのまま音に現れている。厳格な合奏を強いていることから新即物主義の指揮者と言われがちだが、指揮姿を見ればロマンに満ちている。暗譜。
ノイマンは、ピルカ博士は優雅な指揮と紹介するが、どうみても「こってり」だ。ノイマンの演奏をずいぶん久しぶりに聴いたが、昔抱いたイメージと寸分変わらず「こってり」だった。でもいい演奏。暗譜。
ペシェクは、非常に精緻な演奏で、ロマンにも事欠かない。ドキュメンタリー全体でも重要な役目を受け持っている。もっと世界的に活躍してもいいのになあ。暗譜。
マッケラスは、以前BSで放送されたものと同じソースだろう。いつも変わらず爽やかな叙情。
ヤルヴィは、ピルカ博士の紹介がかなりおざなりで面白い。一見するとかなりやる気なさそうな指揮(笑)なのにオケはやる気満々。このギャップが面白い。いつものごとく本当に丁寧な「語る」演奏。何もしてないようなのにきちんと心にしみる。この演奏のみプラハ交響楽団で、これだけ聴くといいオケだと思うが、次のブラニークが続けて鳴ると、ああやっぱりチェコ・フィルは凄いね、と思ってしまう。
クーベリックは、横綱相撲。さすが最後に持ってくるだけある。ひとつひとつの楽節の魅力をもっともっと掘り起こし、もっともっとジューシーに演奏させる指揮ぶり。暗譜。
というわけで、チェコの指揮者は全員暗譜。完全に楽譜が体と一体化しているのだろう。

ちなみに指揮者の演奏時の年齢は、アンチェル60歳、ノイマン60歳、ペシェク61歳、マッケラス73歳、ヤルヴィ56歳、クーベリック75歳。ヤルヴィの若さにびっくり。


posted by tak at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ネーメ・ヤルヴィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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