2006年09月08日

ハイティンクのショスタコーヴィチの4番

haitink_shostako4.JPG

東京土産の一つ。
指揮者もオーケストラもロシアの人たちでない演奏で、これ以上の成果は簡単には出せないだろうというような、やる気に満ちた演奏だ。
この演奏の初期盤を手に取るのは本当に久しぶりで、まるで日焼けしたかのような薄黄色なジャケットの色が、デザインなのか日焼けなのか思い出せなかった。

1楽章
ともかく1音1音の音の勢いが凄い。逆に弱くなるときの弱弱しさも的確。
どの楽器も上手い。いや、上手く聴こえる。チェロがソリで勢いあまってよく音程をはずすが、それもまた良し。
特に木管楽器の長い音符の形がきれい。
フガートのテンポは遅いが一向に気にならない。
たたずまいの美しさ。それは調性感の確かさだろうか。

2楽章
やはりこの当時のロンドン・フィルは決して状態がいい訳ではない。よく聴けばソロはとちる寸前だ。それでも聴かせるのは、ハイティンクの意志の力だろう。
この曲は同じような楽節が延々と続くところが多くて、いくら好きな曲だと言っても退屈することがある。
その演奏はそういうところでわずかな変化を織り交ぜながら集中力を切らすことなく魅力を持続させている。

3楽章
この楽章に限らずファゴットが良く活躍するが、どの場面でも的確な音楽。
ゆったりとしたテンポを嫌がっていない。音楽表現のポジティブさが失われない。
コラールは、完璧ではないが、充分に熱い。

おしなべて、突出した何かはないが平均的に良い演奏であることで、万人に薦めやすい演奏だ。万人に薦められるほど手に入れやすくないが。1枚ものでこの演奏を見たのは何年ぶりだろう。さすが東京。初期盤で手に入るとは。


Dmitri Shostakovich
Symphony No.4 in C minor, op.43
Bernard Haitink
London Philharmonic Orchestra

DECCA 1979.1


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