2006年11月21日

1.トスカ 2.市響

tosca.JPG

1.トスカ
国際ソロプチミスト鳥取主催、二期会21協力、ダリオ・ポニッスィ演出による「トスカ」。

出演は以下の通り。

トスカ:腰越満美、カヴァラドッシ:秋谷直之、スカルピア:上江法明、堂守・スポレッタ・シャルローネ/志村文彦
ピアノ:寺嶋陸也
衣装・演出助手:大内弘子
演出とプッチーニ(?):ダリオ・ポニッスィ

なんというか省エネバージョンで、ピアノ伴奏、指揮者なし、大道具なし。大道具の代わりに、バックのスクリーンに建物の絵とかを壁紙風に映している。後はテーブルとかの小道具のみ。演技とか衣装とかはオーソドックスなもの。
字幕は使わず、ポニッスィ氏があらすじを朗読する。
それで全然不都合はない。

さて、会場の鳥取県民文化会館梨花ホールはキャパ2,000人の大ホールである。ピアノ伴奏と歌という室内オペラのような公演には広すぎる。むしろ市民会館でも良かったのでは。
そういうわけで、歌に関しては、おそらくオケとは勝手が違ってのことだろう、音楽を探るような感があった(音程を探るみたいな意味の「探る」ね)。それでも、「歌に生き、恋に生き」と「星は光りぬ」立派だった。
今回の賞賛はピアノに贈られるべきだろう。歌手たちも寺嶋氏を讃えていた。ピアノもやはり「歌に生き、恋に生き」と「星は光りぬ」がダントツに音楽的にいちばんつぼにはまっていた。それこそリサイタルとかで嫌になるほどやってるんだろうね。
プッチーニのオーケストレーションをピアノで音楽的に成り立たせるのだから大変である。
だいたい、あの曲をピアノで弾いたら、まるでドビュッシーとサティとリストとグラナドスを交互に弾くような按配なのだ。とても面白かった。結局近代イタリア音楽をピアノで聴くのが初めてだからそういう風に感じたのだろう。当然フランス音楽とスペイン音楽に関連は深い。

この公演に1,000人近くの聴衆を集めているのだから、ソロプチミストもたいしたものである。でも、スタッフが公演中にホール内で携帯鳴らすのはどうなんだ?しかも「歌に生き、恋に生き」と「星は光りぬ」のときに限って。

2.市響
鳥取市響の定期公演のDVD(試聴版)をようやく見ることができた。
いやいや、いい演奏ですわ。
もちろん上手ではないし、ミスもある。それでも毎小節にみんなが思い入れを込めているのがよく分かる。録音でも。しかも、頭に血が上るのでなくあくまでも冷静にパッセージを積み重ね、音楽的な表現を心がけている。
こういう演奏を続けたいものだ。


posted by tak at 00:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も行ってきました。やっぱり「歌に生き、恋に生き」と「星は光りぬ」が白眉でしたね。ピアノもよかった。でもピアノがよければよいほど「やっぱりオケで聴きたいな」という思いが募ったのも事実。それと、もっともっと歌を聴きたかった。その二つの点で満足感の中にもフラストレーションが……
お客さんたくさん入ってて、結構マナーもよかったですね。でも、これだけ音楽聴く人がいるのなら、この2割でいいから市響や鳥大フィルに聴きに着てほしいな。みんな思いをこめて演奏してんだから……
Posted by bassman at 2006年11月21日 08:14
変換ミスです。「着てほしい」→「来てほしい」です。
Posted by bassman at 2006年11月21日 08:18
行ってくれたんですね。どうも有難う。私はやはり首がムチ打ちのように痛くて行けませんでした(T_T)。(アングレの本番の次の日はいつもこうですが。)
コメントの場所違うけど、bassmanさんともども日曜日はお疲れ様でした。若い熱気にあてられて年甲斐もなくコーフンして演奏してしまいました。
お客さんの数に思うことは、鳥取のアマオケの演奏会にしては年々増えていっているような気がします。嬉しい事です。(気がするだけかも)
Posted by りぐ太 at 2006年11月21日 11:10
bassmanさん
>これだけ音楽聴く人がいるのなら、

ほんとそうですね。良いと太鼓判を押してもらわないと見に行かないのが鳥取人気質。口コミで紹介するのが一番確実だったりします。

りぐ太さん
チケットありがとうございました。ちゃんと役に立ちました。実は私、もう若い熱気には慣れちゃってあまり感じなくって、むしろこの若者たちにどうやったら大人の表現をさせられるのか考えながら演奏してます。
Posted by 井上拓也 at 2006年11月22日 01:16
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