2006年12月02日

クラシックとポップス

カルテットの演奏をクリスマス関連の行事で頼まれていて、今日がその初練習。
クリスマス関連となると、クラシックだけでは対応できず、ポピュラー音楽(ロックとかジャズとかポップス)とかも挑戦しなきゃいけなくなる。

今日練習したのは「クリスマス・イブ」(山下達郎)と「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」(ジョン・レノン)。

クラシックの曲とポピュラー音楽の曲で、演奏する姿勢としていちばん違うのがテンポ設定だろう。クラシックにももちろんイン・テンポという概念はあるが、ポピュラー音楽のイン・テンポさとは度合いが違う。ポピュラー音楽にもタメという概念はあるが、そこにおけるテンポのぶれの幅はクラシックの10分の1以下でないと違和感を生じるだろう。

ではなぜ違和感を生じるのか?ポピュラー音楽では(ロックだろうとジャズだろうと)イン・テンポが「普通」だからである。じゃあなぜ普通なのか。普通というよりは、そうでないと演奏が成り立たないのだと思う。それは、すべての音符が楽譜に書き込んであるわけではないからだろう。すべての音符が楽譜として書かれていれば、それを対照させることで「他の人の出方」が分かり、テンポが揺らいでもついていける。でも、楽譜が確立していなければ、テンポの揺らぎについていきようがない。
最近はやりのポップス調クラシックも、完全イン・テンポで演奏される。なぜか?結局聴衆がそちらに慣れちゃったからだろう。打ち込みとか何とかで、ポピュラー音楽の世界では完全イン・テンポが当たり前になってしまった。そうすると、聴衆もそれが普通の音楽と考えるようになり、クラシックだろうがなんだろうが、イン・テンポでないと許容できなくなってしまう。

でも、それっていいことなのか?ヒトがテンポの揺らぎを許容できなくなったら、クラシック音楽の居場所はなくなってしまうと最近心配している。まあ杞憂だろうけどね。


ラベル:カルテット
posted by tak at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽的思索 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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