2007年01月30日

指輪の半分/ドホナーニ

dohnanyi_halfring.JPG

スタジオ録音による最初の「ニーベルングの指輪」全曲を完成させたDECCAが、最後の(?)スタジオ録音による全曲録音を作成すべく取り組み、道半ばで挫折した「ラインゴールド」と「ワルキューレ」である。
ラインゴールドは1年位前に手に入れ、ワルキューレはようやくこないだ手に入れた。

両方を聴いて思ったのは、「発売順が失敗の元だったのでは」ということだ。
録音はワルキューレが先だが、発売はラインゴールドが先。演奏の、質というのではなく、方向性が微妙に違っていて、それが販売に影響したのではなかろうか。
一言で言えば、ラインゴールドは「端整」、ワルキューレは「劇的」。ラインゴールドは交響曲のようだが、ワルキューレはまさに楽劇の世界である。
おそらく、ワルキューレは、ドホナーニとしても得意な曲であろうし、クリーブランドとしても演奏会形式のコンサートなどを通じて曲が体に一体化した状態で臨んだ録音なのではなかろうか。ドホナーニが振り回せばオケが食らい付く。
ラインゴールドは、曲の性格もあろうが、そういった感じではない。
これを音楽ファンが発売順に聴いたらどう思うだろうか。ラインゴールドを聴いて、ワルキューレを買わなかったのではなかろうか。だって交響曲のようなワルキューレを聴きたい人は少なそうだもの。
ワルキューレを先に聴いたらラインゴールドは買うと思う。歌手陣も、ワルキューレの方が万全だ。スタジオ録音なのに手に汗握るドラマを感じる。

ドホナーニの一連のオペラ録音のうち、評価の高いフィデリオやヴォツェックは再発されたが、オランダ人も含めたワーグナーが再び日の目を見ることはないかもしれない。だっておそらくほとんどの人が聴いたことがないだろうから。そう考えると、全く忘れ去られる前にこの2曲を手に入れられて幸いであった。


Richard Wagner

Das Rheingold

Wotan: Robert Hale
Fricka: Hanna Schwartz
Freia: Nancy Gustafson
Donner: Eike Wilm Schulte
Froh: Thomas Sunnegardh
Loge: Kim Begley
Mime: Peter Schreier
Alberich: Franz-Joseph Kapellman
Fasolt: Jan Hendrick Rootering
Fafner: Walter Fink
Woglinde: Gabriele Fontana
Wellgunde: Ildiko Komlosi
Flohsshilde: Margareta Hintermeier

The Cleveland Orchestra
Christoph von Dohnányi

1993.12, Severance Hall, Cleveland


Die Walküre

Siegmund: Poul Elming
Sieglinde: Alessandra Marc
Hunding: Alfred Muff
Wotan: Robert Hale
Brünhilde: Gabriele Schnaut
Fricka: Anja Silja
Waltraute: Karin Goltz
Helmwige: Ruth Falcon
Ortlinde: Susan Marie Pierson
Gerhilde: Michele Clider
Schwertleite: Pnenlope Walker
Siegrune: Katherine Cienski
Rossweisse: Susan Shafer
Grimgerde: Sandra Walker

The Cleveland Orchestra
Christoph von Dohnányi

1992.12, Severance Hall, Cleveland

DECCA


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