2007年03月10日

セルのブルックナー/クリーブランドの8番(ライブ)

szell_bruckner8_co69.JPG

これぞセルのブルックナーの決定盤。しかし海賊っぽいレーベルでしか手に入らないのが残念。

正規盤の8番の演奏を、集中力100%増しで再現するとこうなる。
やっていること(解釈とかそういうこと)はどちらも変わらないのに、聴こえてくる音楽の輝かしさはずいぶん違う。輝かしさとともに楽器間の音楽の受け渡しのスムーズさも。7番のアダージョが「弔い」ならば、このアダージョは「生命力」だな。
古今のブルックナー演奏の中でも、これだけ生き生きとした表現と均整の取れたアンサンブルとが同居しているものはほとんどない。さらに神々しさまで感じさせる。というか、神々についての物語を語っているかのようなドラマに満ちた演奏である。
彼らが最後にたどり着いた、ブルックナー演奏の一つの頂点である。

ちなみに、録音は相当ひどい。モノラルで、変なマスタリングのせいでデジタルっぽいにじみがある。あ、でもマニアには全然苦になりませんよ。演奏の良さは十全に伝わるので。


George Szell
Cleveland Orchestra

Anton Bruckner
Symphonie Nr.8 c-moll
1969
SiRiO


posted by tak at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョージ・セル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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