2007年03月23日

ベートーヴェンのコンチェルトの楽譜

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フランスの楽譜通販会社、di-arezzoに注文していたベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番のパート譜が届いた。
今回注文したのはHenle版。さあ、Henle版ってどんなんかなあ、と思って開いたら、なぜか見慣れたBreitkopfの表紙だった。
中を見ると、管楽器はすべて元々Henleが版を起こした楽譜で、弦楽器はすべてBreitkopfの版でHenleの発売となっている。3枚目の写真の右がフルートで左がファースト・ヴァイオリン。

どういうことかというと、どうも、BreitkopfとHenleとBärenreiterとで、共同で出版・販売しているようで(どこかにそんなことが書いてあった)、ジャンルごとに販売を分け合っているようなのだ。ベートーヴェンについてはシンフォニーはBärenreiter、コンチェルトとカルテットはHenleというように(Breitkopfは不明。シューマンとかかな?)。Bärenreiter版のベートーヴェンのコンチェルトは存在しない。
結局のところ、楽譜の出版・販売というのは、もう儲けることのできない業種になってしまったのではなかろうか。かつてのライバルが手を結ばなくてはやっていけないくらいに。
一時期大作曲家の校訂譜の出版が流行った。ベートーヴェンのシンフォニーのBärenreiter版、ピアノソナタのHenle版は有名だが、メンデルスゾーン、シューベルト、そして今はシューマンがどんどん校訂されて出ている。
これは結局、「これまでのとは違いますよ」ということで、世界中のオーケストラや音楽家にもう1セット楽譜を買ってもらって利益を確保するために行っている事業なのだ。そうしなければ楽譜は何年でも使えるから売れない。

いろんな人がいろんな形で「クラシックの黄昏」を語っているが、私としては、出版社がつぶれて楽譜が手に入らなくなって、クラシックの名曲が演奏できなくなる、というような終焉の姿が目に浮かんでしまう。なんと殺風景な世界であろうか。

ちなみに今回の演奏会の楽譜の出版社と取り寄せ先は曲ごとに出版社、販売者、それぞれの国がさまざまであるが、それぞれの楽譜が通販ではそれぞれの取り扱い先でしか手に入らなかったりするのだ。ちなみに以下のとおり。
マンフレッド序曲
 出版:KALMUS(Breitkopfのリプリント)(アメリカ) 購入:SheetMusicPlus(アメリカ)
ベートーヴェンのピアノ協奏曲
 出版:HENLE(Breitkopfとの共同)(ドイツ) 購入:di-arezzo(フランス)
交響曲第4番
 出版:Breitkopf(ドイツ) 購入:Breitkopf(直販)(ドイツ)


posted by tak at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽的思索 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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