2007年03月27日

ヤルヴィ/ブラームス/シェーンベルク

jarvi_brahms_schoenberg.JPG

ブラームスのピアノ四重奏曲第1番シェーンベルク編曲版の、Inoue collection(笑)第2弾。
マイ・フェイヴァリット・コンダクターのネーメ・ヤルヴィとロンドン交響楽団である。
幸か不幸か、私がこの曲を聴いたのはこのCDが多分最初なんだが(大学生の頃)、今日聴いたような感想は持てなかった。。

なんだこの汗臭さは。
ロンドン・シンフォニーは、スマートでクールで無味無臭のヴィルトゥオーゾ集団のはずだ。汗の匂いなんかするはずがない。
ところが、この演奏に漂うのは濃厚な臭さ。くっさいチーズみたいな。実はヤルヴィのブラームスの交響曲全集も全くこんな演奏なのだ。全然ブラームスらしくないしロンドン・シンフォニーらしくない。
いったいどうやったらこうなってしまうのか。おそらく意図的にまともにアンサンブルできないような揺さぶりを指揮者が掛けているんだと思う。
さらに、遅めのテンポに、弦は歌いまくり、金管はギンギンに鳴らし、アンサンブルは微妙にずらし(というか勝手にずれてしまい)、どこを取ってもアンサンブルがあってないのに、全体としては恐ろしく巨大でギラギラ(ヌラヌラ?)としたある種の統一感のある音楽になっている。非ドイツ語圏の音楽、特にスラヴ系の音楽にしか聴こえない。
一言で言えば「下品」。こんな演奏をライブで聴いたりしたらもうずうっと笑いが止まらずたいへんなことになってしまう。

というわけで、ピアノ・カルテットのシェーンベルク編曲版の演奏としては、「マニア専用」認定である。よい子は手を出しちゃいけません。

一転してカップリングのエドムンド・ラッブラ編曲のヘンデル・ヴァリエーションは、編曲が典雅なこともあって、まことに優雅でかわいらしい演奏だ。正確に言えば「ヤルヴィは何もなっていない」。だからオケの演奏のまま。それはそれで正解かもしれない。
しかも、イギリスで活躍した「ジョージ・フレデリック・ヘンデル」のメロディを使った曲を、イギリスの作曲家が編曲し、イギリスのオーケストラが演奏する。正しすぎる組み合わせではないか。
なのに、最後のフーガの盛り上がりはやっぱりギンギン。面白い。

ちなみに、無作為に選ばれたように見えるこの2曲、原曲の作品番号は隣同士なんである。めちゃめちゃコンセプチュアルな1枚。


Neeme Järvi
London Symphony Orchestra

Johannes Brahms

Piano Quartet in G minor, op.25
orchestrated by Arnold Schönberg
1988.7.11-13, St. Jude-on-the-Hill, London

Variations and Fugue on a theme by Handel, op.24
orchestrated by Edmund Rubbra
1989.10.13, St. Jude-on-the-Hill, London


posted by tak at 00:19| Comment(1) | TrackBack(0) | ネーメ・ヤルヴィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは!

今日の日記とても面白いですね^^

また、見に来ますね〜♪

それでは応援ぽちっ♪
Posted by タッキー@名古屋 at 2007年03月27日 11:52
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