2007年05月09日

ミュンシュ/ラヴェル

munch_ravel.JPG

天下の名盤、シャルル・ミュンシュとパリ管の、ラヴェルとオネゲルである。
ミュンシュのきらめく音楽作りがすばらしい。まるで何もしていないようでいて、音楽に必要な雰囲気作りが見事に実現されている。
アンサンブルは一見大雑把でも、実は一人ひとりの奏者が優秀で、きちきち縦の線を合わせなくてもきちんと流れでアンサンブルできているから、見通しのよさと塊り感が両立できている。
それと、今日聴いて初めて、スペイン狂詩曲を「ファリャと似てる」と思った。スペイン狂詩曲はそれくらい濃厚な空気を感じる。

オネゲルについて、ライナーノートに興味深いことが書いてあった。
「パウル・ザッハーがチューリヒで初演した数週間後にミュンシュがオネゲルの2番をパリで1942年の6月に初演し、同じ年の10月に1楽章と2楽章を録音したが、オネゲル曰く『占領下であるということが、終楽章を極度の緊張を持った解釈で録音する妨げとなり、ずっと遅れて1944年3月に録音した』」そうだ。
ちなみにこの2番、ほとんどすべて弦楽合奏で、終楽章だけトランペットがコラールのような旋律を演奏する。このトランペットはたしかオプションとなっていたと思うが、トランペット無しでは曲として成り立たないと思うんだが、どうなんだろう。

なお、このパリ管創立間もない時期のミュンシュとの一連の録音では、幻想交響曲、ブラームスの1番、ラヴェル曲集とこのオネゲルが録音されているわけだが、オネゲルだけだとLP1枚分にならない。ほかに何が録音されていたのだろう。
国内盤で4枚組で出ていたことがあるように記憶しているのだが。どうも輸入盤ではこのシリーズの録音はこのラヴェルとオネゲルの1枚しか現役盤で出ていないようなのだ。

ところで、私の持っている盤は、最後のトラック(オネゲルの3楽章)でパチパチとノイズが入る。パソコンでリッピングしてもノイズが入る。マスタリングの問題なんだろうか。


Charles Munch
Orchestre de Paris

Maurice Ravel

Boléro
Rapsodie espagnole
Daphnis et Chloé - Suite No.2

1968.9.21,23,24,26,28,10.3 Salle Wagram, Paris

Arthur Honegger
Symphony No.2

1967.12.28, Salle Wagram, Paris

EMI
posted by tak at 23:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
LPでオネゲルはラヴェルのト長調協奏曲
亡き王女のパヴァーヌとカップリングされていました。
Posted by サンセバスチャン at 2013年12月06日 11:11
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