2007年05月26日

音の絵

東誠三&安田正昭ピアノ・デュオ・コンサートを梨花ホールで聴いた。
すばらしい演奏。

演奏曲目は、
モーツァルト:4手のためのソナタニ長調K.381
シューマン:子供の情景op.15(安田正昭独奏)
フォーレ:組曲「ドリー」op.56
ベネット:4つの小品組曲
シューベルト=リスト:ウィーンの夜会第6番(東誠三独奏)
ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲第1番「幻想的絵画」op.5
アンコール;
サン=サーンス:動物の謝肉祭のフィナーレ
ベネットの曲から3曲目(ラグタイム・ワルツ)を再度演奏


東誠三氏の演奏したリストは見事!はっきり言って下らん曲だと思うが、その下らん曲がどこを取っても音楽的に響いている。すばらしい音楽性。

そして圧巻はラフマニノフ。以前、生で一度聴いたことがあって、冒頭の15秒くらいは「聴いたことがある」と思ったんだが、その後の印象は全くない。そのときの演奏が肌に合わなくてずっと寝てたのだ。そして終曲で叩き起こされて不機嫌に。
今日は違う。全ての音符が生きている。ウネウネうねる膨大な数の6連符とか3連符とかが、意味を持ってつながり、毛布のように全体を柔らかく包む。そして終曲もガンガン行って爽快かつ緻密に構築的な演奏であった。

さて、幻想的絵画という曲だが、なるほど音符で書いた絵のようだと思った。大きな絵を細密に観察していき、5分かけて見終えると絵の全貌が見えてくる、というような見方で見たときの絵である。
なお、3曲目の「涙」という曲は、最初は「嘆き」が続くが、最後に葬送行進曲が現れる。クローズアップした「泣く女性」のずっと奥に小さく描かれる葬送の行列、というような立体感のある絵を感じさせる曲であった。
名曲である。


ラベル:ラフマニノフ
posted by tak at 01:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>フォーレ:組曲「ドリー」op.56

いい曲ですよね。小澤&ボストンのオケ演奏しか聴いたことがありませんが。
このイメージで同じ作曲家の弦楽四重奏を聴いて、???という経験をしました。


Posted by takenoko at 2007年05月26日 23:21
>弦楽四重奏を聴いて、???

フォーレは実はこっちの方がフォーレなんです。
ピアノ五重奏曲第2番なんか最高ですよ。いつ終わるか分からない美しい音楽のひだがウネウネと続く桃源郷のような世界です。
Posted by 井上拓也 at 2007年05月27日 01:49
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