2007年12月17日

マルティヌーとバルトーク

martinu_bartok.JPG

あんまり曲は聴かないんだけど、文章は面白い作曲家、吉松隆氏のブログで、以下のようなエントリがあった。
http://yoshim.cocolog-nifty.com/tapio/2007/12/post_f8a9.html
いわく、マルティヌーの交響曲第4番とバルトークの管弦楽のための協奏曲を聴き比べると、バルトークの方が作曲家としての格が高いことが分かる、と。

マルティヌー好きの私としては、「格」とか言われちゃうと「違うんじゃないの」と思ってしまう。
念のために聴き比べてみた。
指揮者はどちらもネーメ・ヤルヴィで、オケはマルティヌーがバンベルク交響楽団、バルトークがロイヤル・スコティッシュ管弦楽団。
どちらも同じくらい好きな作曲家なので、同じくらい格調高く聴こえてしまう。

ただし、注意しなければならないことが一つ。たいていのオーケストラにとっては、オケコンは暗譜するくらい何度も演奏しているが、マルティヌーはオケ人生のうちで複数回演奏機会があることも稀かもしれないくらいの演奏頻度の差があること。つまり、手の内に入っている度合いが全然違うのだ。
例えば、アンドレ・プレヴィンがショスタコーヴィチの交響曲第4番と第5番を同じシカゴ交響楽団で同時期(70年代)に録音しているが、4番はよそよそしく、5番は雄弁である。曲が、ではなく演奏が。カラヤンのブルックナー全集でも、4番と2番では演奏の自在さが違う。

もちろん、曲が良くないから演奏頻度が少ないんだ、という考え方もあろうが、そういうのって半分は運だしなあ。

というわけで、今日の教訓は、「安易に比較してはいけない」。もう一つ、「手の内に入るくらい練習しないとその曲の本当の姿は演奏できない」。後者は今日の米子管弦楽団のチャイコフスキーの4番の弦分奏で見事にボロボロだったからこそ身に沁みる。


posted by tak at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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