2009年02月09日

CHANDOS30_01 29キングズ・シンガーズ

CHANDOS30_01_29kingssingers.JPG

CHANDOS30周年記念ボックスの録音を、年代順に、その年の私の思い出とともに振り返る第1回。29枚目のキングズ・シンガーズのデビュー録音。

この30枚セットには各ディスクの説明がついておらず、12ページの、30枚のディスクのタイトル、カズンズ親子のあいさつ文、それと写真が掲載された簡単なブックレットが付くのみである。そのブックレットには「ウェブサイトに行ったら、30枚のディスクのブックレット(3ヶ国語)を無料でPDFでダウンロードできるよ」なんて書いてあるが、確かに探してみれば、各ディスクの紹介ページからダウンロードできるようにはなっている。
http://www.chandos.net/30thboxset1.asp
しかしながら、なぜかこのキングズ・シンガーズのものだけがデータが置いてない。録音年代も書かれていない。
http://www.chandos.net/CD_Notes.asp?CNumber=CHAN%206562
ここを読むと、キングズ・シンガーズが1968年にデビューしたことは分かるが、録音年は分からない。
キングズ・シンガーズのオフィシャル・サイトを探して、ようやく確認することができた。なんと私の誕生年、1971年である。
http://www.kingssingers.com/gallery.php?agallery=1970
つまり、シャンドスの会社の設立よりもずっと前。多分、この録音が廃盤になっていたのが忍びなくて、シャンドスがライセンスを買い取ったのだろう。カズンズ親子が録音に関わっていたのかもしれないし。

正直言って、このキングズ・シンガーズの演奏について、私が何か言うべきものではないだろう。要は、ポップなのである。ウェルメイドな害のない音楽であり、こういうのを好む人も多かろう。ただ私がお客さんではないだけだ。
録音はとてもきれい。

1971年は、私の生まれ年であるが、当然のことながら記憶はない。カップヌードルとカセットテープが同い年である。後者はすでに晩年を迎えつつあるが、前者は今も元気に多面的展開をすすめている。

バックナンバーはこちらから。
http://takmusik.seesaa.net/tag/articles/CHANDOS30


CD29
オリジナル・デビュー・レコーディングス
キングス・シンガース
・Sunshine/Gilbert/Simons:The Peanut Vendor
・Traditional/Shenandoah
・Traditional/Cherry Ripe
・Gershwin/Heyward:Summertime
・Pruda/Luna/Russell:Time Was
・Traditional/Scarborough Fair
・Tchaikovsky:None But The Lonely Heart
・Traditional/Linstead Market
・Traditional/The Oak and the Ash
・David Bacharach:Wives and Lovers
・Traditional/Blow Away the Morning Dew
・Tiomkin/Webster:The Green Leaves of Summer
・Ron Goodwin:What Kind of Things
キングス・シンガース
Nigel Perrin and Alastair Hume counter-tenors
Anthony Holt and Simon Carrington baritones  Brian Kay bass
The Gordon Langford Trio

CHAN6562
1971


ラベル:CHANDOS30 CHANDOS
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2008年11月15日

広島出張によるシュタイアーのシューマン

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11月13日と14日に、仕事で広島出張に行ってまいりました。

到着するとすぐ、会議開始までに、広島県立美術館(縮景園を含む)とひろしま美術館(広島銀行系?)で観覧。たまたまどちらも所蔵品を展示したコレクション展。
広島県立美術館は、平櫛田中の木彫りの彫刻、ダリの巨大な「ヴィーナスの夢」と細密な30枚組み版画が圧巻。
http://www1.hpam-unet.ocn.ne.jp/collection/index.html
縮景園は2度目だが、こんなだったっけ。外界が見えすぎて、庭の鑑賞をしている気分になれない(写真参照)。

ひろしま美術館は、黒猫が隠されていたので有名なゴッホの「ドービニーの庭」がフィーチャーされていたが、それ以外にもなんともまあ大盤振る舞いですごい点数のなかなかの名品が並べられていた。ヴラマンクとレオナール・フジタの作品が数点ずつと結構多くおいてあったのが嬉しい。それと新収蔵ということでルオーの版画「悪の華」がどっさり。眼福である。
http://www.hiroshima-museum.jp/marugoto2_works

仕事とか懇親会は省略。
翌日は市内見学。広島市立現代美術館を見せてもらった。特別展は北京五輪の花火演出家蔡國強展。広島の空に黒鉛の花火を挙げるプロジェクトの映像があったが、きっちりと地元の了解を得て臨んだだけあって、その存在の禍々しさが、かの原爆投下の禍々しさを再現し、それがいかに禍々しいことであったかを表現しているようだ。
そのほか、コレクション展は「他のお客様の迷惑となりますので、展示室ではお静かにご鑑賞ください」という題名の展示。客自身が音を出すことが求められる展示になっていて、騒がしくて面白い。チャラい展示は一切なく、骨太の作品ばかりで面白かった。
http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/pic/hiroshima_art_prize.jpg
http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/pic/collection08_2.jpg

タワーレコードではアンドレアス・シュタイアーのシューマンを買う。サンクス(コンビニです)では、アルファ・ロメオのミニカー(サンクス限定発売)を買う。鳥取県内にはサンクスがないので、よそに出たらサンクスを探すんです。

広島の人に薦められた、駅ビル内のお好み焼き屋「麗ちゃん」は、激混みもなるほどの、激うま。

というわけで、アンドレアスシュタイアーの「エラール・ピアノによるシューマンのバッハ讃」。ジャケ買いです。これがまた見事な演奏。エラールの軟らかな表現力を活かした、シュタイアーの超常現象的なソット・ヴォーチェが魅力的。タッチが爽やかで、和音がきれいで、健康的なシューマンである。
ええっと、子供の情景ってこんな曲だったっけ?てなくらい、テンポとか間合いとかふだんと違いますが、これこそ本物、みたいな気もしてきます。
・子供のための小品集から op.68
・スケルツォ、ジーグ、ロマンスとフゲッタ op.32
・フゲッタ形式による七つの小品から op.126
・森の風景 op.82
・子供の情景 op.15
ピアノ:アンドレアス・シュタイアー(1837年製エラール)
ラベル:シューマン
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2008年10月23日

プラハのための音楽1968

prague1968.JPG

今日もまたカレル・フサ。
これは昨日の録音から4年後、2005年12月19日、イリノイ州立大学吹奏楽団、指揮はスティーブン・K・スティール氏。

・スメタナ・ファンファーレ
・アル・フレスコ
・ピアノと吹奏楽のための小協奏曲(ピアノ:モモコ・グレシャム)
・プラハのための音楽1968

某国の数多ある吹奏楽団と同じく、楽器のまんまの音を刺激的に出す素朴なサウンドではあるが、音程と縦の線が厳密にそろっている上で強靭な個々の奏者の音のせいで、聴けてしまう。特に前の2曲は、イサカ大学より面白く聴ける。

ピアノ小協奏曲のピアニストは、ソリストの任にそぐわないかなあと思っているうちに、バックバンド並みに強靭な音が出てくるようになって、でも、まあまあ。曲はバルトークっぽい。

そして、「プラハのための音楽1968」。いやはや強靭な音楽だ。奏者も真っ向勝負でひるんでいない。であればこそ、より柔軟な音色で「クラシック」としてのフサの音楽を聴きたかった。20年ぶりくらいに聴くのに、結構細部を覚えているのに驚く。パパパパパッパパッ、パパパパパッパパッ、とか。青春のころの記憶力はすごいね。盛んにDEsCHのテーマが聴こえるような気がするのは気のせいか?

こういうのコンクールでやりたいよねえ。

ライナー・ノートには興味深い記述がある。カレル・フサの、最初のヨーロッパでの録音がバルトークの「中国の不思議な役人」、「アメリカの50の州すべてで指揮をした」。51番目の州では指揮したことがあるんだろうか?
ラベル:フサ
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2008年10月22日

この地球を神と崇める

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1921年プラハ生まれの現代作曲家、というよりは吹奏楽の芸術系レパートリー拡大貢献者(と言ってはほかの作曲家に失礼か)、カレル・フサの80歳記念コンサート。指揮はロドニー・ウィンザー、演奏はイサカ大学吹奏楽団。曲は盛りだくさん。

・スメタナ・ファンファーレ(1984)
・アル・フレスコ(1974)
・金管と打楽器のためのディベルティメント(1958)
・打楽器と管楽アンサンブルのための協奏曲(1970)
・ピアノと管楽アンサンブルのためのコンチェルティーノ(1983)
・アルト・サックスと吹奏楽のための協奏曲(1967)
・この地球を神と崇める(1971)

どの曲もシリアスで、吹奏楽とかどうとか言う以前に、しっかりとしたまじめな曲ばかりで、ついつい背筋が伸びてしまう。
「スメタナ・ファンファーレ」は、リブシェのファンファーレと関係がありそうななさそうな。
「この地球を神と崇める」は、環境破壊への憂慮がテーマだけあって、恐ろしい問題意識、素晴らしい表出力。もっともっと演奏されてもいいと思う。演奏は難しそうだけど。
大学生といえども演奏は一流。音程がハモらなかったりするが、基本的には素晴らしい演奏。
ラベル:フサ
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2008年06月20日

こんなCD買ってます その他

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HMVに注文してたCDが届いた。

●ジョン・ラッターのレクイエム
ミンクス室内オーケストラでやると聴いて注文したが、その後日程的に出演できないことが発覚。でも知らない曲だから聴いておきたいので、無駄ではない(負け惜しみではない、はず)。

●ネーメ・ヤルヴィのチャイ4
BISから継続的に出ているヤルヴィ父のチャイコフスキー・チクルス。6,1,5,2と来て、しばらく間が空いたが、無事順番どおり4が出た。後は3と、マンフレッドも出るといいな。解釈については、以前の京都市響のコンサートで確認済みなので、聴かなくても分かる(?←聴けよ)。

●フェリシティ・ロットのトリスタンの愛の死とか
各方面絶賛の1枚。HMVで告知の瞬間、買うべしと思ったが、ようやく届いた。ロット女史はもちろん、ヴァイオリンのテディ・パパヴラミにも注目。あの凄絶に完璧なバッハの無伴奏ヴァイオリン以降、どう成長したか楽しみ。

その他。
鳥取県総合芸術文化祭の関係で、メイン事業の「音劇(おとげき)」で演出をお願いしている浦田久美子先生と懇談、会食。久々にオーラが出ている人を見ました!
一言一言の重みが違います。
「理想像を持たなきゃいけないけど、そこにすぐに達しようと思ってもダメ。それだと無理が生じる。少しずつ良くしていって、結果的にいいものができるようにしないと。でも、それを採点してはダメ。よかった、と思って終わればいい。でも、良くしていくプロセスが一番大事」
「私は結局こういうことが好きなのね。中学のときからリア王を演出して、舞台でキュー出していたんだもん」
「私は三味線を弾くからよく分かるんだけど、音楽は体なのよね。というか、体を動かすための頭が必要。音楽は筋肉の動かし方、瞬発力、そういうのを制御する運動神経だから」
「体を悪くしていたときに田舎でずっと農作業していたら、なんだかとっても元気になって走り回っていたの。人間は機械じゃないんだから、自然の中で生きていかないとだめなのよね。そろそろ人間もそれに気が付かないと」
「『音劇』のようなものを普通の演劇みたいにせりふで全部やろうと思ったらとっても大変。でも、音楽でそれを表現したらそんなに大変ではない。音楽の『抽象的』な部分がそれをうまく表現するのね」
「舞台で一番大事なのは『品』。それがなかったらとても見てられない」
「舞台には動きが必要なの。演奏者も、ずうっととどまっているんじゃなくて、たまに動くと、舞台に変化が作れるでしょ。そういう、たまに動くのが重要なの」
などなど、もう、含蓄あふれまくりの言葉をひっきりなしにいただいて、なんだかとっても元気になりました。

そんな浦田先生から「あなた、相手がきれいな人じゃなきゃだめでしょ」なんて言われてしまった。「何で分かるんですか」と尋ねても「分かるわよ」としか答えてくれないんですが、何で分かるんですか(笑)。
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2008年02月27日

抒情小曲集全曲

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イタリアのピアニスト、アルド・チッコリーニが、イタリアのピアノ、ファツィオーリで弾いた、グリーグの抒情小曲集全曲である。

昨日書いたアルベニスがグレープフルーツジュースなら、グリーグはさしずめ野いちごか。チッコリーニがファツィオーリで奏でる野いちごは、大きめで味が濃い。というか野いちごですらないかもしれない。でも「野」の香りが横溢するのは、グリーグの高度な知識と能力で表現した「素朴」さ、「素直」さゆえであろう。自然体の音楽である。
また、チッコリーニの演奏は泰然自若、まさに巨匠である。79歳の録音であるが、テクニック的な問題は一切なし。テンポ感、リズム感が絶妙で、きちんと「素朴」さを表現する。ただ、ファツィオーリのピアノはやはり「素朴」を表現するには器が大きすぎるかもね。

さて、今年の定期演奏会で取り上げる「抒情組曲」の原曲はもちろんこの曲集に入っていて、第5集の1,2,4,3曲目がオーケストラ編曲されている。ついでに言えばヤルヴィのCDに収録されている別の人の編曲による「鐘の音」も同じ第5集の第6曲。ピアノで聴けばやはりしみじみといい曲であるし、ピアノで聴いて初めて「編曲の妙」が理解できる。

ところでこのCDのジャケット写真、何の変哲もないものであるが、実は相当解像度が低い。ケイタイのカメラとかコンパクトカメラ特有の、というよりは圧縮したJPEG特有のもやもやが出ている。パッケージの大きな顔の方はまともな写真なのでプロのカメラマンだろう。演奏風景を撮ったのはなぜかこの録音のプロデューサーであるJoël Perrotという人。画質にこだわらないおおらかな人なのかな。ググるとこんな情報が出てきた。
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=159781602
クラシックとゲンダイオンガクのプロデューサーで、500くらいの録音をプロデュースしているということか。
さらにこんなブログが引っかかった。
http://www.overgrownpath.com/2007/07/zen-and-art-of-new-music.html
なんだか相当マニアックなブログだった。ブログ名はヤナーチェクの「草陰の小径」の英語訳。


Aldo Ciccolini

Edvard Grieg
Lyric Pieces, Volume I-X

2004, Paris
CASCAVELLE
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2008年02月26日

アルベニス発見

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発見と言っても、マルコ・ポーロが西インド諸島(だっけ?)を発見したのと同じで、私がアルベニスの素晴らしさを今になってようやく認識しただけに過ぎない。
同じスペインのエンリケ・グラナドスは、高校生の頃から愛聴していたし、ファリャもよく知っていた。だけど、なぜかアルベニスだけはほとんど聴く機会がなかったのだ。

この間何の気なしに買ったアルベニスの「イベリア」と「スペイン舞曲」の素晴らしいことと言ったら!例えれば、キンキンに冷やした果汁100パーセントのグレープフルーツジュース。最初の口当たりは酸っぱいし、冷たいけど、ジューシーさは比類がない。
ラローチャの素晴らしさもいまさら私が言うまでもないけど、見事なテクニックと絶妙の間で、「これしかない」みたいな演奏である。RCA時代のグラナドスは持っているが、やはりより若いDECCA録音の時代こそが、ラローチャの評価の高さを裏付けるものだろう。

さて、このCDはつい先ごろ買ったばかりなんだが、ライナーノートやパッケージの紙類、ディスクのレーベル面は初回発売のままの版を使っている。
カセットテープやLPの面の表示がライナーノートに載っていることとかはまあいいんだけど、製造国表示が未だに「West Germany」のままなのは大丈夫なんでしょうか?
ディスクのプレスは最近のもので、メーカー表示の刻印は「UNIVERSAL」だし、「Made in Germany」の刻印もあるのに、レーベル面の印刷は「West Germany」のまま。おおらかと言うべきか、コスト意識が強いと言うべきか…。


Alicia de Larrocha

Isaac Albéniz
Iberia
Navarra
Suite española

1986.10,12, Concert Hall, University Music School, Cambridge
DECCA
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2008年02月20日

エルガーのピアノ協奏曲

elgar_pianoconcerto1.JPG elgar_pianoconcerto2.JPG

2月10日のBS-2のクラシックロイヤルシートで、エルガーのピアノ協奏曲のスケッチから補筆完成版を制作したというテーマのドキュメンタリーがあった。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2008-02-10&ch=12&eid=34537
米子管弦楽団の本番後にも関わらず(翌日は休みなのをいいことに)、結局リアルタイムで全部見てしまった。
見ながら、第1楽章の冒頭のテーマがあんまり素晴らしくて、その場でHMVにCDを発注してしまった。CDがすでに出ていたのはもちろん知っていたが、ちょっとゲテモノっぽく感じてしまって、まだ買っていなかったのだ。
CDは、そのドキュメンタリーのメンバーと同じ演奏者。

ライナーノートによれば、エルガーは亡くなる21年も前からピアノ協奏曲を作曲しようとしていたらしい。交響曲第3番も並行してスケッチを書いていたようで、ピアノ協奏曲の第3楽章のテーマが交響曲第3番の第4楽章にも転用されている。
ピアノ協奏曲のスケッチと、オーケストレーションされた断片、さらにはエルガーがピアノで即興演奏したものが録音されていたもの(1975年に初めて公開された)、それらを素材として、ロバート・ウォーカーという作曲家がついに演奏会用のスコアを完成させた。それにはアンソニー・ペインが交響曲第3番を非常にエルガーらしく完成させたのも原動力になったらしい。

曲としては、エルガーっぽくないパッセージもいっぱいあるのだが、実はそれは全部エルガー自身のスケッチや即興演奏によるものであり、それもエルガーの知らなかった(私だけ?)一面なのだ。それをつないだ大部分は事実上ロバート・ウォーカーの作曲で、展開部はほとんどそうらしい。にもかかわらず、1曲の音楽として非常に完成度が高く、素直に聴ける。特に、第1楽章の格調の高さは、エルガーの曲の中でも屈指のものではなかろうか。

ドキュメンタリーの中では、ロバート・ウォーカーが「ピアニストのノリスが3楽章を私に無断でカットして演奏してしまったんです」とかなんとか怒り気味に言っていたのだが、ライナーの中の写真に3人がいっしょににこやかに写っているのを見ると、和解はしたのだろう。右上が作曲家のロバート・ウォーカー、右下がピアニストのデイヴィッド・オーウェン・ノリス、左が指揮者のデイヴィッド・ロイド=ジョーンズである。

演奏は万全である。ピアニストのノリスのテクニックは特筆すべきもので、この巨大で複雑なピアノ協奏曲をなんの技術的困難さも感じさせずにすんなりと聴かせる。オケも知らない曲とは思えないような雰囲気である。

ピアノ協奏曲以外にも、いろいろな編曲物が収録されている。
最後の指揮者として有名なアンソニー・コリンズ(モノラル時代のシベリウス録音が特に有名)が作曲した「エルガーの追憶によるエレジー」は、エルガーの交響曲第3番の第3楽章のテーマを使ったもの。補筆完成が検討される以前に、この曲を紹介したくて作曲したものかもしれない。ちょうどゴットフリート・フォン・アイネムがブルックナーの交響曲第9番の未完の第4楽章のテーマを使って「ブルックナー・ディアローグ」と言う曲を作曲したみたいに?


Sir Edward Elgar

Piano Concerto (realized by Robert Walker)
Suite of Four Edward Elgar Songs (orchestrated by Haydn Wood)
Adieu (orchestrated by Henry Geehl
So Many True Princesses (orchestrated by Anthony Payne)
Spanish Serenade op.23
The Immortal Legions

Anthony collins
Elegy in Memory of Edward Elgar


David Owen Norris, piano
BBC Concert Orchestra
Dadid Lloyd-Jones

2004.10.18-19, Abbey Road, London
DUTTON
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2007年09月18日

アイブズ/バーバー/カルテット

emerson_ives_barber.JPG

発売された時からいつかは買おうと思っていたディスクである。こないだ大阪に行ってタワーレコードでふと目にし、15年を経てようやく入手した。
発売当時はアイブズもバーバーも、カルテットの録音は当時はほとんどなかったと思う。アメリカの作曲家にはまり、バーバー、コープランド、アイブズを集中的に聴いていた時期である。

アイブズは期待に違わず、音楽が「壊れる前」と「壊れた後」の標本的作品が並んでいる。壊れた後の第2番も、エマーソン・カルテットは見事に音楽として演奏している。

そしてバーバー。弦楽のためのアダージョの原曲ということは知識として知っていたが、カルテット版をようやく耳にすることができた。なるほどそのままである。全体としても、マッチョなのに時にナヨッとするバーバーらしさがあふれる名曲である。

ところで、このディスクを手に取ったときに「なんだかジャケット写真が薄いなあ」と思ったんだが、ようく見るとまるでカラーコピーの荒いのみたいな画質である。ジャケットの原版が失われたのか、デジタル化する際に画質を落としすぎたのか、妙な仕事の粗さである。
それもこのディスクが15年にもわたってフルプライスのまま発売されている歴史の証であり、名盤の証明である。


Emerson String Quartet

Charles Ives
String Quartet No.1 (1896)
1990.11
Scherzo "Holding Your Own" (1903-04)
1991.6

Samuel Barber
String Quartet op.11 (1936)
1990.11

Charles Ives
String Quartet No.2 (1907-13)
1991.6

New York, American Academy and Institute of Arts and Letters
DG
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2007年09月07日

大阪の用事

osaka20070906.JPG

チェロの弓の毛が伸び切ってしまったので、毛替えに、新大阪の松尾弦楽器に持っていった。弓の2本毛替えのついでに、チェロの調整も頼んだ。
下記の買い物を済ませて楽器を取りにいくと「根柱がすぐに倒れそうなので、新しいのと換えておきました」とのこと。調整も出してみるものだ。演奏中に倒れたりしたら大変だ。

さて、買い物は以下のとおり。
タワーレコードで「松村禎三の世界」。タワレコオリジナル企画なので、存在を知らなかった。オケの某先輩から「松村禎三は良いよ」と聞かされていて、ちょうど主要作品がコンパクトにまとまって1,500円と手ごろなので購入。このシリーズは他にヤマカズと京都市響の「復活」とかあって、店内にかかっていたが、すさまじい名演だった。我慢して買わず。
Walty堂島で、トン・コープマンのバッハのオルガン曲集。在庫整理のセールで3枚セットで999円。バッハのオルガンのCDは全く持ってないので購入。家に帰ってよく見たらトッカータとフーガニ短調は入っていない。まあいいか。
名曲堂阪急東通店で、エロイカ・カルテットのシューマンのカルテット全集とクアルテット・カザルスのアリアーガのカルテット全集(いずれもハルモニア・ムンディ・フランス)と、ケンペ/ドレスデンのナクソスのアリアドネ。
さらに、ササヤ書店で、マルティヌーの交響曲第6番「交響的幻想曲」のスコアを購入。どんな楽譜を書けばああ聴こえるか知りたかったのだ。

今回はぱっと見てほしいと思ったCDを買ったが、一応選考基準は「持っていない曲」。

さて、今回も国道9号⇔国道173号(能勢街道)のルートで行ったのだが、タイヤプレッシャーをチェックしたおかげで、能勢街道のワインディングは絶好調!ここには書けないスピードで楽しんだ。能勢街道は景色も良いし、適度に追い越し車線もあって楽しいですよ。電波が弱くてFMがほとんど聴けないのが玉に瑕ですが。
ラベル:大阪
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2007年09月05日

HMVから届いたCD6

20070901HMV.JPG

久々にHMVのウェブサイトでCDを購入。
と言っても3ヶ月ぶりくらいか。

今回購入は以下のとおり。

○クルト・ザンデルリンク/ミュンヘン・フィル/ブラームス#4 etc.
シュトットガルトにザンデルリンクを見るためにわざわざ行って、聴いた思い出の曲。思い出はよみがえるか?

○キリル・コンドラシン/シュターツカペレ・ドレスデン/ショスタコーヴィチ#15 etc.
彼らの演奏は4番もすごかった。いまだ会えぬ15番の理想像にまみえることができるか。

○サー・チャールズ・マッケラスのベートーヴェン・チクルス
もちろんロイヤル・リヴァプール・フィルの全集(名演!)は持っている。これは最新のライブの録音。今やすっかり世界の巨匠となったマッケラス先生がどう聴かせる?

○エレーヌ・グリモーの皇帝
DVD付き!前回は発売見送りとなったが今回は無事に出たグリモーのオフィシャル映像である。

○フィリップ・ヘレヴェッヘの自己監修コンピレーション
これもDVD付き!なぜか毀誉褒貶激しい天才ヘレヴェッヘが自らを振り返るとどうなっているのか?コンピレーションの内容はすでに持っているものもいくつかあるが、ヘレヴェッヘ教祖様への献金と思えば痛くない。

偏愛するアーティストのCDばかりだが、最近はものすごく自重していて、本当にCDを買わなくなったのだ。おかげで古いCDを聴きなおす機会が増え、「こんなの持ってたっけ?」とびっくりすることたびたび。最近発見したのがブッシュ・カルテットの1930年代のベートーヴェン#9,11,14,15録音(Preiser Records)。すさまじい演奏である。
ラベル:HMV
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2007年05月04日

ハチャトゥリアンを聴いた

khachaturian2.JPG

9枚組みをようやく聴き終えた。
http://takmusik.seesaa.net/article/39843168.html

アルメニア人の作曲家の曲をアルメニア人の指揮者がアルメニアのオーケストラで演奏した画期的な録音と評するのが一般的だろう。
聴いてみてもやはりそう言うのがふさわしい。ただし、この9枚の中の1枚とか2枚聴いただけでは聴こえてこないところもある。

最初に発売されたバレエ組曲集を聴いた音楽ファンは度肝を抜かれたことだろう。アンサンブルや個人の技量が怪しいまま爆演を繰り広げる彼らの演奏に。
あまり細かいことを気にしていないのか、ただ下手なのか、それはよく分からない。それでも恐ろしいテンションなのである。田舎のオケがサディスティックな指揮者にいじめられて、意地になって演奏しているような。
3曲の交響曲も、やけっぱちな感じで、もう少し上手い演奏で聴きたい。

それが、録音が進んでいくに従って落ち着きを聴かせるようになる。特に、スパルタカスの組曲第1〜3番は名演である。

そして、聴けば聴くほどハチャトゥリアンの偉大さが身に沁みてくるようになる。正直言って最初の1,2枚は聴くのがかなりしんどかったのだが、最後あたりではハチャトゥリアンの語法がなじんでくる。
ショスタコーヴィチとプロコフィエフと並べてソヴィエト3大作曲家とWikipediaに書かれていたのを見て「ほんとかね」なんて思っていたんだが、粗野なだけではない、要望に応じた作曲のできる職人的な作曲家であると分かってきた。
特に映画音楽などをさらりと聴かせるあたりはさすがである。
面白いのが、1933年に書かれた「舞踏組曲」の中で、ガイーヌなどに使われた音楽の骨格が聴かれること。やはりオリジナルは民族音楽にあったのだろう。
交響曲らしさ、バレエ音楽らしさ、映画音楽らしさを備えた上で、どれを聴いてもちゃんとハチャトゥリアンの音楽に聴こえるという個性がきちんと存在することが、ハチャトゥリアンを大作曲家たらしめていると思った。

この曲集の中に、イッポリトフ=イワーノフの「コーカサスの風景」(もちろん「酋長の行列」を含む)と作曲家でもあるチェクナヴォリアンの曲が収録されているのはうれしい。酋長の行列なんて今では全く耳にすることはないし、チェクナヴォリアンの曲がハチャトゥリアンの曲と区別が付かないのが面白い。
逆に、マイナーな曲まで網羅されているのに、より有名なヴァイオリン・コンチェルトが収録されていないのがとても残念だ。

録音レベルは高すぎで、しょっちゅう音がひずんでいる。ASVはもうちょっと何とかする方法があったんじゃなかろうか。それともいつも予想外の爆演だった?

なお、年代に?を付けているのは、録音日が明記されていないものである。
日本語の題名はこちらをどうぞ。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1064111

というわけで、決して万人にお勧めするわけにはいかないセットなのであるが、「ショスタコとプロコはいっぱいCD持ってんのにハチャトゥリアンだけ全然ないんだよなあ」(←私)という方は聴いとかなきゃいけない(義務?)。
あ、ちなみに、スパルタカスだけ聴きたければCHANDOSのネーメ・ヤルヴィの演奏を、交響曲第3番ならやはりCHANDOSのグルシチェンコの演奏をお勧めしておきます。


The Essential Khachaturian / ASV

Aram Khachaturian

Disc 1 (CD DCA 773)
Gayaneh - Suite
Masquerade - Suite
Spartacus - Suite

Mikhail Ippolitov-Ivanov
Caucasian Scetches, op.10

1991?

Disc 2 (CD DCA 858)
Symphony No.1 in E minor (1934)
Symphony No.3 in C (Simfoniya-poema) (1947)

1993?

Disc 3 (CD DCA 859)
Symphony No.2 in E minor "The Bell" (1943)
The Battle of Stalingrad - suite from music for film (1950)

1993?

Disc 4 (CD DCA 884)
The Valencian Widow - Suite
Gayaneh - Suite No.2

Loris Tjeknavorian
Danses Fantastiques

1993?

Disc 5 (CD DCA 946)
Lermontov Suite
Russian Fantasy
Ode in Memory of Lenin
Greeting Overture
Festive Poem

1994.10.28-11.2

Disc 6 (CD DCA 949)
Spartacus Suite No.1, No.2, No.3

1999?

Disc 7 (CD DCA 964)
Piano Concerto (1936)
Wartz for wind band
Polka for wind band
Dance Suite (1933)

1995.10.24-25

Disc 8 (CD DCA 966)
FILM MUSIC
Pepo (1934)
Undying Flame (1956)
Secret Mission (1950)
Admiral Ushakov (1953)
Peisoner No.217 (1945)

1995.10.22-23

Disc 9 (CD DCA 1087)
Ode to Joy - The Spring Sun Rises (1956)
Three Concert Arias
Ballad of The Motherland (1961)
Poem
March of Zangezur

1999.7.19-20

Armenian Philharmonic Orchestra
Loris Tjeknavorian
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2007年04月24日

ハチャトゥリアン

khachaturian1.JPG

写真は、アラム・ハチャトゥリアンの管弦楽曲集である。もちろん交響曲は3曲とも入っていて、他に主要な管弦楽曲はだいたい入っている、らしい。なにせハチャトゥリアンには詳しくないので。
指揮はロリス・チェクナヴォリアン、アルメニア・フィルの演奏である。まだパッケージも開けていない。チェクナヴォリアンの演奏は、これとは別のガイーヌ全曲で聴いたことがある程度(ナショナル・フィル)。楽しみである。
10枚組みで4400円強。この安さだけで買ってしまった。ちなみにアリアCDで購入。http://www.aria-cd.com/arianew/index.html

アリアCDでの購入はちょうど1年ぶりだった。以前は毎月5万円分くらいCDを買っていたものだ。おかげで今では図書館のようなコレクションになってしまった。
アリアCDは会員制なのだが、私は初回の入会で、会員番号が1番なのが密かな自慢である。でも、誰に自慢できるんだ?
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2007年04月09日

オークション戦績

ヤフーオークションでの戦績一覧。
入札回数とは、入札に参加した人数ではなく、入札に参加した人が最高額を何回更新したかをカウントしたもの。





















































アルバム開始金額入札件数落札金額
ドホナーニ/クリーブランド ブルックナー7番(DECCA)6005660
ルーセル 管弦楽曲集(へ長の組曲他) ジャキャ/パリ管(EMI Pathe)1,00011,000
ギブソン/SNO ウォルトン交響曲第1番(CHANDOS)9001900
ドホナーニ/WPh ベルク ルル(DECCA)2,50012,500
三枝成章 ラジエーションミサ(Warner Pioneer)2,50012,500
ミラン・ホルヴァート マーラー6番(Cantus Classics)1,00093,900
ドホナーニ/クリーブランド ドヴォルザーク7,8,9番(DECCA)40041,200
コンドラシン/コンセルトヘボウ ブラームス1番、イタリア(Philips)90072,100
ショスタコーヴィチ1,7番 バーンスタイン/シカゴ響(DG)1,60011,600
ベイヌム/コンセルトヘボウ マーラー4番、フランク プシュケ(DECCA)5201520
ヤルヴィ/バンベルク響 ヤナーチェク シンフォニエッタ(BIS)80061,000
ショスタコーヴィチ8番 プレヴィン/ロンドン響(DG)1,20011,200
ショスタコーヴィチ6,9番 バーンスタイン/WPh(DG)700132,500
ドホナーニ/クリーブランド ドヴォルザーク6番、タラス・ブーリバ(DECCA)1,00011,000
マッケラス/チェコ・フィル ドヴォルザーク6番(Supraphon)1,00011,000
コンドラシン/モスクワ・フィル ショスタコーヴィチ14,15番(Le chan du monde)141,300
ホルスト・シュタイン/ベルリン・フィル リゴレット抜粋(DG)1,00011,000
ブロムシュテット/サンフランシスコ響 シベリウス4,5番(DECCA)8001800
ショスタコーヴィチ5番 ロストロポーヴィチ/ワシントン響(DG)6001600
アバド/WPh ブルックナー ロマンティック(DG)8001800
ドホナーニ/クリーブランド 幻想交響曲(DECCA)5001500
アバド/WPh ブルックナー7番(DG)1,00011,000
ヤルヴィ/エーテボリ響 シベリウス クレルヴォ交響曲(BIS)1,00011,000
ヤルヴィ/SNO スクリヤビン2番(CHANDOS)1,22011,220
ヤルヴィ/フィルハーモニア ヒンデミット交響的変容(CHANDOS)8001800
コンドラシン/モスクワ・フィル ショスタコーヴィチ5,6,7番(Le chan du monde)100261,210
ヤルヴィ/エーテボリ響 シベリウス3番(BIS)7001700
ドホナーニ/WPh メンデルスゾーン交響曲全集(DECCA)2,60022,900
コンドラシン/モスクワ・フィル ショスタコーヴィチ8,9,10番(Le chan du monde)2,00012,000
グッドオール/ウェールズ歌劇場 トリスタンとイゾルデ(DECCA)4,00057,260
プレヴィン/ロンドン響 ショスタコーヴィチ10,13番(EMI)1,00011,000
ドホナーニ/WPh さまよえるオランダ人(DECCA)2,00022,000
ドホナーニ/クリーブランド セヴェランスホール改装ガラコン(CO自主制作)2,00012,000
ベイヌム/コンセルトヘボウ マーラー大地の歌(Philips)2,50012,500
ドホナーニ/クリーブランド ショスタコーヴィチ10番(DECCA)50041,600
カラヤン/ベルリン・フィル ブルックナー8番(57年録音)(EMI)5001500
ドホナーニ/WPh R.シュトラウス ドン・ファン、メタモル、死と変容8001800
マッケラス/スコティッシュ室内管 マルティヌー、スーク(Conifer)88041,400
チェリビダッケ/シュトゥットガルト ティル、ショスタコーヴィチ9番(DG)1,22011,220
ヤルヴィ/エーテボリ響 シベリウス フィンランディア、大洋女神(DG)7001700
クレンペラー/フィルハーモニア ブルックナー8番、ワルキューレ(EMI)1,00095,250
ハイティンク/WPh ブルックナー5番、テ・デウム(Philips)1,48011,480
ハイティンク/WPh ブルックナー4番(Philips)8801880
リヒテル&バシュメト フライブルク・リサイタル(Melodiya)1,00011,000
ドホナーニ/ベルリン・ドイツ・オペラ ヘンツェ 若き貴族(DG)1,40052,200
ハイティンク/コンセルトヘボウ ショスタコーヴィチ8番(DECCA)1,50011,500
ドホナーニ/クリーブランド ブルックナー3,8番(DECCA)500182,220
ドホナーニ/WPh ブラームス/シェーンベルク ピアノ四重奏曲(DECCA)2,98055,250
マッケラス/BBCフィル マーラー6番(BBC music magazine)3,00054,300
ジュリーニ/フィルハーモニア ブラームス全集(EMI)500207,757

ラベル:日記
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2007年03月01日

緊張オークション

dohnanyi_bruckner3_8_0.jpg

某オークションを利用するようになってからかれこれ50点弱を購入した。
本日届いたのが、これまででいちばん入札の際に緊張した1点。

理由はただひとつ。情報量の少なさだ。

掲載された写真は上のもの。書かれたコメントは以下のものだけ。
「クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮 クリーブランド管弦楽団  ブルックナー交響曲第3番、8番 2枚組 輸入盤」
これは緊張する。だって写真なんか右の方がゆがんでるんですよ。デジカメでどうやったらゆがんだ写真が撮れるんだ?

それでも、このディスクの輸入盤は現物を見たことがない。以前オークションに出たときにはかなりの高値で落札されたと思う。
だから、「落とすためにはいくら入れるか」。かなり考えた。
こないだ大阪で見た国内盤には2,200円の値段が付いていた。だとしたら、輸入盤だからと言って、これとかけ離れた値付けはしたくない。
と言うことで第1回入札額が2,400円。1人目の入札者なのでとりあえず暫定1位。
その後、オークション終了日になって数人が参加してきた。5分前には私が入れた額のわずか300円下まで迫ってきた。そこで、入札額をアップ。
幸い逃げ切ることができた。落札額は2,220円。このディスクの内容にしたら相当安価である。やはり、情報量の少なさにおびえた人が多かったに違いない。

もちろん私も現物を見るまではハラハラだった。今日届いたディスクを見て安心。開封済みだが超美品。ディスクを触った指の跡が見えない。ふき取ったのではなく、指跡が付かないようにディスクを持っているのだ。
これまででいちばん満足できた取引だった。出品者の方、ネタにしてしまってごめんなさいね。写真まで使ってしまって。

演奏内容については後日書きます。
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2007年01月31日

ヴィオラ・ソナタ/バシュメットとリヒテル

bashmet_richter.JPG

今週末にこのコンサート(http://officevega.blog60.fc2.com/blog-entry-54.html)を聴きに行くことにしていて、ちょうど手元にない2曲が入っているこのCDが某オークションに出品されていたので、勉強用にと入札し、無事落札。
もちろん中学生だか高校生だかの頃に発売され、当時から名盤の誉れ高く、いつかは手に入れようと思っていた1枚だが、ちょうどこの機会にビクター盤が手に入れられて幸いだった。初期盤とジャケットデザインが違う(確か)のがちと残念だが、音の良さは変わらないだろう。

バシュメット31歳の録音だが、完璧である。若さと深さが見事に同居し、完璧な技巧で作品の暗部をえぐる。それをまたいっそうの深さで支えるリヒテルの見事なこと。上には上がある、ということだ。

さて、聴いたことはあるショスタコーヴィチのソナタはともかく、ヒンデミットは事前に聴いておいてよかった。曲の構成が相当難しいのだ。本当に幸いなことにこのCDにはインデックスが刻んであって、下に記すすべての変奏の出だしがどこか分かる。したがって、解説を読みながら、インデックス表示を見ながら、CDを聴けば、構成が分かる。

ヒンデミットのヴィオラ・ソナタの構成
第1楽章 幻想曲
第2楽章 主題と変奏
 1.主題
 2.第1変奏
 3.第2変奏
 4.第3変奏
 5.第4変奏
第3楽章 フィナーレ:主題と変奏 ロンド形式
 1.主題  ロンド主題(A) と主題Bを提示
 2.第5変奏 第2楽章の主題の第5変奏とロンドとしての主題C(とロンド主題も?)の提示
 3.第6変奏 同じく第6変奏と、ロンド主題やら主題Dやらいろいろと提示したり展開したり
 4.第7変奏 ロンド主題だかもとの主題だかによるコーダ


この作品がヒンデミット24歳の若書き(彼は若いつもりじゃなかったろうが)であることを考えると、まず構成を決めてから曲を書いていったのではなかろうか。それにしても後年のギクシャクした機械的な音楽からは考えられない流麗な美しい曲である。
なんでそんなことを書くかというと、ショスタコーヴィチの曲が、病床にあって書いた最後の作品であり、その曲の達観、彼岸、諦観の度合いが濃すぎるから、つい比べてしまったからである。ショスタコーヴィチの作品番号140番台の曲は本当に彼岸の音楽ばかりである。交響曲とカルテットのそれぞれ15番、そしてミケランジェロ組曲。

ところで、私が興行主なら、ヒンデミットのソナタの時には、演奏する横でお客様のために「第1変奏」とか「主題C」とか字幕で表示してあげたい気持ちです。漫然と聴くのと構成を追いながら聴くのでは、聴く楽しみが全然違うと思うんだけどなあ。



Yuri Bashmet, viola
Sviatslaw Richter, piano

Paul Hindemith
Viola Sonata in F op.11-4

Benjamin Britten
"Lachrymae" op.48

Dmitri Shostakovich
Viola Sonata op.147

1985.3.6-8, Paulussaal, Freiburg, West Germany
ビクター音楽産業株式会社
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2007年01月23日

幻の逸品

klemperer_kondrashin_dohnanyi.JPG

ようやく手に入れた幻の逸品3つ。
詳細はいずれ。
posted by tak at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 買ったCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月19日

アマデウスのモーツァルト

mozart_quintet.JPG

アマデウス・カルテットにヴィオラのセシル・アーロノヴィツが加わって録音された、モーツァルトの弦楽五重奏曲全集の古典的名盤である。というか、実はこの演奏の評判がどうなのかは知らない。

ピリオド・スタイルを一切考慮しない古い演奏と思われるかもしれない。実際、いつもの粘っこいアマデウス・スタイル。でも、そのフォルムの作り方は見事だし、重厚な音なのに足取りは軽やか。リズムもテンポも歌いまわしも崩れない。本当に一分の隙もなく完成された演奏だ。

4番など、ついつい何度か聴いてしまったが、繰り返すたびに「粘っこい!」と思いながらその完成度にため息をついてしまう。


Amadeus Quartet
(Norber Brainin, Siegmund Nissel, Peter Schidlof, Martin Lovett)
Cecil Aronowitz, Viola

Wolfgang Amadeus Mozart
Streichquintett

B-Dur K.174 (rec. 1974.9, Wien, Palais Schönburg)
c-moll K.406(516b) (1968.5, Berlin, Ufa-Tonsudio)
C-Dur K.515 (1967.5, Berlin, Ufa-Tonsudio)
g-moll K.516 (1969.9, Berlin, Michaelsheim)
D-Dur K.593 (1968.4, Berlin, Ufa-Tonsudio, 1975.3, London, Walthamstow Assembly Hall(3.satz))
Es-Dur K.614 (1968.4, Berlin, Ufa-Tonsudio)

Deutsche Grammophon Gesellschaft
ラベル:DG モーツァルト
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2007年01月07日

大阪に買出し

osaka20070106.JPG DGcatalogue.JPG

ふと思い立って大阪に楽譜とCDを買出しに。
本日の釣果は以下の通り。

ササヤ書店
・ベートーヴェンの中期弦楽四重奏曲(5曲セット)のパート譜(ヘンレ)
・ベートーヴェンの中期弦楽四重奏曲(5曲セット)のスコア(ヘンレ)
・ブルックナーの弦楽五重奏曲のパート譜(International Music Company)
・ブルックナーの弦楽五重奏曲のスコア(オイレンブルク)
・ショスタコーヴィチの交響曲第9番のミニスコア(全音)
・シューマンの交響曲第4番のミニスコア(ブライトコップ)
・シューマンのマンフレッド序曲(オイレンブルク)

名曲堂阪急東通店
・ドホナーニのスメタナ管弦楽曲集(DECCA)
・ドホナーニとジョシュア・ベルのブラームスとシューマンのヴァイオリン協奏曲(DECCA)
・ドホナーニのスラヴ舞曲全曲(DECCA)

Walty堂島
・フェリシティ・ロットのプーランク歌曲集(DECCA)

TOWER RECORDS梅田店
・ショルティのオケコン、舞踊組曲、弦チェレ(DECCA)
・アマデウス・カルテットのモーツァルトの弦楽五重奏曲全曲(Deutche Grammophon)
・ティーレマンのブルックナーの交響曲5番(Deutche Grammophon)
・ミンコフスキのラモー"une symphonie imaginaire"(ARCHIV)
・マグダレーナ・コジェナの"lamento"(ARCHIV)
・Deutche Grammophon Complete Catalogue


楽譜は、いつものカルテットのメンバーでするかもしれない曲と、うちのオケとかでする曲。
ブルックナーのクインテットは譜面づらは難しくなさそうなんだけどな。
ベートーヴェンはもちろん弾ける気がしない。

名曲堂阪急東通店は、行けば必ず買うべきCDが見つかる。今回は(も?)ドホナーニばかりになってしまった。
スメタナ曲集は存在すらほとんど知らなかった。モルダウと、オペラの売られた花嫁、キス、二人の未亡人の序曲など。スメタナのオペラってこんな女性がらみの曲ばっかりなの?
スラヴ舞曲は、国内盤はよく見るが、輸入盤は初めて見た。アメリカ・プレスだけど。

フェリシティ・ロットのプーランクは、1枚目がフォルラーヌからグレアム・ジョンソンの伴奏で出てて、2枚目はなぜかデッカに移ってパスカル・ロジェの伴奏。フォルラーヌの音源をデッカが買い取ってセットもので出ているため、これは確か廃盤になっていると思う。

ショルティという指揮者は、LPを買っていた時代には親しみがあったのにCDを買うようになるとほとんど手を出さなくなってしまって、未だにこんな音楽を作るという感じがつかめていない。それと、舞踊組曲の音源を1枚も持ってなくて、ちょうど最近こういう形で出ていて、聴いてみなくてはということで。
モーツァルトのクインテットは、やるかもしれないので勉強のため。
ティーレマンとミンコフスキとコジェナは、3枚買うとグラモフォンのカタログがもらえるというキャンペーンの中から選びに選んだ3枚。新しい録音を最近ほとんど聴いてないので楽しみだ。

さて、そのグラモフォンのカタログ。240ページもあって、ほとんどすべてジャケ写あり。なかなか見ごたえがありそうだ。開いているページはブルックナーだが、なんとブルックナーのCDはDGにはこれだけしかない。案外である。ブラームスは7ページくらいあるのにね。
ちなみに、CDが付いてる!と思ったらPDFデータが収めてあるCD-ROMだって。サンプラーじゃないのかよ。紙があればそんなのいらんよ。
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2006年10月11日

HMVから届いたCD5

20061009HMV.JPG

9月26日に注文したCDが10月9日に届いた。

○ドホナーニ/WPhの「火の鳥」+バルトーク「2つの肖像」
○ドホナーニ/WPhの「ペトルーシュカ」+「中国の不思議な役人」
今回のお目当てはこの2枚。
オーストラリア・ユニバーサル独自企画のエロクアンス・シリーズ(バジェット価格)の2枚。インターナショナルのエロクアンス・シリーズでは出ていないし、新譜ではこれでしか手に入らない。
半年くらい前の発売時にはこれらが真っ先に売り切れた(ように見えたのは私がこれしか見てなかったからだろう)。
あのウィーン・フィルがバルトークの難曲をどう捌いているか、楽しみ。

○クルト・ザンデルリンク/BPOのショスタコーヴィチ交響曲第15番とハイドンの熊
ベルリン・フィル自主企画の1枚。タコ15はFMでエアチェックした音源で聴いたことがある。私が所有するザンデルリンクのタコ15(正規盤)は、BSO、COに続いて3種目。正規盤以外は、まあそのいろいろと。

○ヴァスクス 交響曲第2番など
1946年ラトヴィア生まれの作曲家、ペーテリス・ヴァスクスの名はあちこちでよく目にするし、実演ではチューリッヒでダヴィド・ゲリンガスがアンコールで弾いたのを聴いたことがある(曲名もどんな曲だったかも覚えていないが印象的な曲だったことは間違いない)。
たまたまこの注文時に交響曲第3番が新発売で、でも高いので、横に紹介されてて妙に安かったこれを買ったみた。

○クレンペラー/フィルハーモニアの「大地の歌」
これはついで買い。セールで少し安かった。もちろん聴いたことはあるし、どんな演奏かもよく覚えているが、所有はしていなかった。高校生の頃にカセットテープで録音したものしか聞いてないはずだから、17年ぶりとかそんな感じで聴くことになる。

○カラヤン/BPOのショスタコーヴィチ交響曲第10番(1967年録音盤)
これもついで買い。この1枚をもってドイツ・グラモフォン・レーベルで録音されたショスタコーヴィチのすべての交響曲が集まった。本当はルドルフ・バルシャイが弦楽四重奏を編曲して自演した「室内交響曲」があるが、これもいずれ手に入れてみたい。
ちなみにDGのショスタコは、10番が3種、15番が2種(1つは室内楽編曲版)、それ以外はすべて1種のみで、一応全集は完成する。5番でさえロストロポーヴィチ/ワシントン・ナショナル響のものしかない。交響曲第16番的存在の「ミケランジェロ組曲」までも録音しているので、ショスタコを避けているわけではなかろうに。
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