

心底感動したエドゥアルド・ファン・ベイヌム指揮のコンセルトヘボウのマーラーの7番。1958年にしては完璧すぎる音程と壮麗で明晰な音響。そして熱狂の拍手。なのに1958年にしてはひどすぎる録音。テープがよれてる。が、ヲタクには無問題。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=4964789
ベイヌムのマーラーは、スタジオ録音ではDECCAの4番、PHILIPSの大地の歌があり、ライブでは3番と6番がCDで出ていたが、7番はジャケットにあるように、初CD化。初とは言えこんなひどい音のCDが、平然と出せる時代(ヲタクが一定数いる)になったことを喜ぶべきであろう。
ちなみに上記のHMVのレビューは2か所間違っている。よく聴けば最初から最後まで継ぎ目のないラジオ音源をテープに録ったものだというのはわかるし、だからこそ5楽章冒頭のティンパニは欠落ではなくホルン隊全員のフライングだと思われる。
ところで、自分以外に「ベイヌム好きです」的な発言をする人を見たことがないが、こういう音源がCDになるということは、広い世界にはきちんとベイヌムを評価する人がいるんだろうと安心してしまう。
このCDの型番はGMSN-1となっていて、Gustav Mahler Stichting Nederland、つまりオランダ・グスタフ・マーラー財団としてのレーベルの1枚目のディスクのようで(製造・発売は大手CDメーカーっぽい)、今後が楽しみだ。
http://www.gustavmahlerstichting.nl/
しかし、こんだけずぼらな私なのに、ベイヌムのことになるとつい日記を書いてしまうのが本当に不思議である。