2007年06月23日

躁の音楽

tenstedt_tod.JPG

鬱は1日で失せた。今日は躁の音楽。今日1日、脳内で鳴り響いていたのは、リヒャルト・シュトラウスの死と変容。

19時まで仕事→天狗で焼き鳥→お姉さんのいる店でカラオケ→「とうかい楼」でチャーハンと天津飯(美味!!)、というコースをおっさん二人でこなしたあとで家にたどり着いて(残金500円)、ようやく聴いた、クラウス・テンシュテット指揮の「死と変容」。
ようやく聴けた「死変」は、やはりしみじみと聴くような音楽ではない。テンシュテットの、各小節、各音符に命を通わせた演奏で聴くと、なおさらしみじみとしている暇はない。もやもやした頭がカッと開かされる思いがする。

テンシュテットは、数年前は海賊盤の星であり、今は放送音源復刻の星である。私に言わせれば、再評価は遅すぎる。没後記念のEMIの再発の時点でもっと騒がれてしかるべきであった。海賊盤のそれぞれの演奏も素晴らしいが、正規盤がそれで見劣りすることは一切ない。
惜しむらくは、現役時代に彼の演奏を積極的に聴く努力をしなかったことである。


Klaus Tennstedt

Richard Strauss
Vier letzte Liedser
Lucia Popp. soprano
London Philharmonic Orchestra
1982.3, Abbey Road Studios, London

Richard Wagner
Götterdämmerung
Morgendämmerung und Siegfrieds Reinfahrt
Siegfrieds Tod und trauermarsch
Berliner Philharmoniker
1980.10, Philharmonie, Berlin

Richard Strauss
Tod und Verklärung
London Philharmonic Orchestra
1982.3, Abbey Road Studios, London

EMI

2006年09月21日

テンシュテットの巨人と千人

tenstedt_mahlerdvd.JPG

タイタン

1楽章の展開部ですでにテンシュテットの額が汗びっしょり。
アンサンブルのための棒でなく、表現の指示のための棒だ。すべての動きが集中を呼ぶ。音楽が変わる1小節前にすでに体の動きが変化を予感させている。

テンシュテットも、シカゴも、全然一所懸命にしているわけではない。とてもリラックスして見える。「何も難しいことはないよ。何でもできるよ。」とオケが表情で語っている
音もリラックスしている。でも、音楽はすさまじい充実度。特別なことをしてないのに特別な音楽になっている。

4楽章ではほとんど棒を振っていないが、もう疲労困憊のようだ。曲の頭では相当元気そうに見えたが、どうもそうではないらしい。やはり病気が相当体力を蝕んでいるんだろう。

マーラーの化身とスタープレイヤー集団の夢の協演だ。


千人の交響曲

スタープレイヤーはいない。だが、すべてのプレイヤーがテンシュテットを慕い、全身全霊で付き従っていく。
これだけの膨大な編成で速いところは速いテンポなのに破綻がないのは、相当綿密なリハーサルを行ったのだろう。危なげない。
そもそも一人ひとりのプレイヤーが出す音、歌手が出す声の入れ込み具合が違う。
特に合唱。少年合唱も大人の合唱も狂ったように声を張り上げる。

コーダで、合唱団の女性から笑みがこぼれる。

終演。温かい拍手。指揮者にとって、奏者にとって、聴衆にとって、本当に特別なコンサートだったのだろう。


Klaus Tennstedt
Gustav Mahler

Symphony No.1 D-Dur
Chicago Symphony Orchestra
1990, Chicago Symphony Hall, live

Symphony No.8 Es-Dur
London Philharmonic Orchestra
Julia Varady, Jane Eaglen, Susan Bullock, Trudeliese Schmidt, Jadwiga Rappe, Kenneth Riegel, Eike Wilm Schulte, Hans Sotin
Eton College Choir
London Symphony Chorus
London Philharmonic Choir
Malcolm Hicks(Organ)
1991, London Royal Festival Hall, live

EMI DVD

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。