2007年02月14日

ゲーベル、コジェナー、バッハ

kozena_lamento.JPG

バッハ・ファミリー関係者の「悲歌」を集めたアルバム。泣ける。

ヨハン・クリストフ・バッハは大バッハの大おじ。
カール・フィリップ・エマニュエル・バッハは大バッハの息子の一人。
ヨハン・クリストフ・フリードリッヒ・バッハも大バッハの息子の一人。
だが、フランチェスコ・バルトロメオ・コンティは縁故はないようだ。ウィーンの宮廷作曲家。どうも大バッハが楽譜を書き写してケーテンで演奏したという関係があるらしい。この解説の筆者は、コンティはカトリックの人なのにプロテスタントのバッハが取り上げるのは奇妙だが、17世紀にはカトリシズムがプロテスタントに影響を与えていたのだ、というような詳細な考察を書いておられるが、難しくてよく分からず。ドイツ語の英語翻訳だし。

このコンティの曲が良い。圧倒的に正しいバッハ一族の諸作品に囲まれて、ある種の自由さを感じさせる。いい意味でジャズのような自由さ。

ラインハルト・ゲーベルとムジカ・アンティクヮ・ケルンの演奏も、いい意味でのジャズ的なノリのよさを感じる。その上で歌うコジェナーもまた、節度と自由さを見事にバランスさせている。
「悲歌」なのに、幸せな音楽。シリアスなのに軽やかな音楽。ピリオド楽器を適正に演奏して初めて得られる世界。某個人旅行会社のS氏が盛んにおっしゃるように、現代楽器ではもはや表現ができない音楽があるのだ。

題名を打っていたら、「ゲーデル・エッシャー・バッハ」がまた読みたくなってしまった。


Johann Christoph Bach
Ach, dass ich Wassers g'nug hätte

Francesco Bartolomeo Conti
Languet anima mea

Johann Sebastian Bach
Vergnügte Ruh, beliebte Seelenlust BWV 170
Bekennen will ich seinen Namen BWV 200

Carl Philipp Emanuel Bach
Selma H 739 (Wq. 236)

Johann Christoph Friedrich Bach
Die Amerikanerin BR JCFB G 47

Magdalena Kožená
Musica Antiqua Köln
Reinhard Goebel

2003.2, Melanchthon-Kirche, Köln
ARCHIV
タグ:バッハ
posted by tak at 00:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 古楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月17日

ラモーのまぼろし交響曲

rameau_minkowski.JPG

指揮者のミンコフスキ自身がライナーに解説を書いていて「ラモー自身は交響曲を書かなかったが、ラモーの時代と近所にはすでにゴセックとか交響曲を書いている作曲家がいた。ではラモーの曲を集めて交響曲らしく仕立ててみてもいいんじゃないか」(超訳)とのこと。"une symphonie imaginaire" というアルバム・タイトルは、ミンコフスキがつけたものだろう。
いやはや素晴らしい曲ばかり。峻厳、安寧、愉悦、すでに何でも揃っている。
もちろん演奏がその音楽を引き立てているのは間違いない。こういう軽やかで爽やかな空気感は時代楽器でしか出せないだろう。
至福。

私は全くの古楽初心者ではないのだが、こういう音楽、演奏を聴くと、まだまだ聴かなければいけない音楽はたくさんあるなと思ってしまう。特にピリオド楽器を使った演奏スタイルは現代楽器においても右手(弓)の使い方という面で参考にしなければならないと思う。
はまると奥が深いのが分かっているのであえて避けてきた古楽だが、やはりいいなあ。
そういえばふと思い出したが、六本木WAVEにも、最初にできた渋谷HMV(オーチャードホールの近くの)にもちゃんと古楽コーナーがあったね。もう15年も前に。


Jean-Philippe Rameau

une symphonie imaginaire

Les Musiciens du Louvre -Grenoble-
Marc Minkowski

ARCHIV, 2003.6, Théâtre de Poissy, Salle Molière
posted by tak at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 古楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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