2013年08月06日

オペラってなんだいな?ちょっぴり贅沢コンサートその3

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コンサートプログラムから、私が執筆した部分を紹介する。これは、《オネーギン》原作者のアレクサンドル・プーシキンの逸話をまとめたもの。

プーシキン変人伝
エフゲニー・オネーギンの原作を書いたアレクサンドル・プーシキン(1799〜1837)は、ロシア文学を一人で確立した天才。文学オタク、女好き、浪費家、短気。ロシア人にとって大きな誇りである作家であり、彼の名を冠した町、美術館、大学が存在する。そんな彼の天才ぶり、変人ぶりを垣間見られる逸話を紹介しよう。
・10代で父の書斎に入りびたり、ギリシャ文学、フランス文学、ロシア文学を読み漁った。8〜10歳のころに書いた最初の詩はフランス語。
・1815年1月8日、15歳のプーシキンに彼の最初の栄光の瞬間が訪れる。リツェイの公開進級試験の席で自作の詩「皇帝村の思い出」を朗読し、詩壇の長老格デルジャーヴィンから抱擁を求められた。これを機にプーシキンの名がリツェイの外まで広まっていく。
・グーベルという人が書いた「プーシキン、ドンファン表」という論文がある。プーシキンがのちにモスクワのウシャーコフ家の令嬢のアルバムに、自分の過去の情熱の対象を、真剣な恋16人、軽い行きずりの相手18人の名前を書きつけた一覧表が元。一覧表の一人目は「ナターリャ」という女性で、おそらく10代半ばの恋。
・プーシキン20代のころ、彼の名声は、予期に付け悪しきにつけ広く知れ渡っていた。オデッサのリツェイの学生、スマローコフの手記。プーシキンのルスランとリュドミラを読んでいると、廊下に足音が聞こえたので、とっさに隠した。足音の主「何を読んでいるのかね」スマローコフ「キケロの演説集です」「プーシキンは読んだことあるかい?」「あの人の作品を読むことは禁じられています」「彼に会ってみたいと思う?」素直に会いたいと答え、詩人のうわさはよく聴いていると言った。「私がそのプーシキンだよ」
・1929年、プーシキンは、従軍旅行に旅立つ直前、一家の古い知人であるフョードル・トルストイの末娘、ナターリャ・ニコラーエヴナに求婚している。当時16歳。
・ナターリャとの結婚式は1831年2月18日。ナターリャは美貌の人と伝えられているが、それ以上の賛辞は何もない。惨事はのちにいろいろある。
・妻は舞踏会で踊りすぎて流産。同じころ、両親の領地は差し押さえられ、弟に借金の肩代わりをさせられ、姉の夫には分け前を要求され…。
・1835年、妻のナターリャはフランス人の青年将校ジョルジュ・ダンテスに入れあげていた。ダンテスは、将校としての勤務ぶりは芳しくなかったが、社交界では目覚ましい成功。「最も美しい近衛騎兵将校の一人」「最も流行の殿方の一人」。
・1836年11月4日、プーシキンの知人友人数人が匿名の手紙を受け取る。「寝取られ男騎士団の上位勲爵騎士たちは(中略)満場一致にてプーシキン市を同騎士団団長の補佐役兼史家に任命」。翌日プーシキンはダンテスに決闘を申し込んだ。
・いろいろ画策されて延期されたが、翌1月27日午後4時半、首都郊外で決闘が行われ、プーシキンの腹部に致命傷、二日後永眠。37歳。

参考文献(引用):池田健太郎著「プーシキン伝」(中央公論社 昭和49年5月30日初版)
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オペラってなんだいな?ちょっぴり贅沢コンサートその2

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コンサートプログラムから、私が執筆した部分を紹介する。これは、曲目解説の第1部。

曲目解説

第1部 ―オペラの歴史―
オペラの歴史を語ろうと思えば、「オペラとは何か」を定義すべきではあるが、今回のコンサートは、オペラとは何かを「感じて」いただくのが目的であり、あまり厳密な定義はせず、とりあえず「歌によって進行する劇」としておく。ちなみに、オペラが担っていた「機能」は、現代ではオペラ、オペレッタ、ミュージカル、映画などが分担して担っている。

オペラは、1600年前後、絶対王政の時代のイタリアに生まれた。富の集中によって、「贅沢」「派手」という性格を与えられた究極の「浪費芸術」としてのオペラが生まれることとなった。最初のオペラが生まれたのはフィレンツェで、神々が登場する(国王の象徴として)ギリシャ悲劇を歌によって復活させようという運動がおこり、これがオペラとして結実した。
実際のところ、ギリシャ悲劇に依る台本であるとしても、演目の根本は「歌と踊りと舞台装置によるショー」であり、筋らしい筋があるわけではなかった。
その中で、現存する世界最古のオペラ、1600年にフィレンツェで作曲・上演されたヤコポ・ペーリの《エウリディーチェ》を最初に演奏する。恋人エウリディーチェの死を悲しんだオルフェオが、地獄に降りて黄泉の国の王プルートに恋人を取り返すべく懇願し、ついには二人そろって地上に戻るという愛の奇跡を描いたものである。
ペーリ作曲 《エウリディーチェ》より
「我静かなる深き溜め息と嘆き」(エウリディーチェ=キム・ヘヨン)
「地獄の扉の中」(オルフェオ=藤田俊介、プルート=ルーベン・ゲルソン、合唱=濱田紗耶加、宮永あやみ、藤田俊介、山岸玲音)

その後、カストラート(去勢により女声の音域を出せるようになった男声)がアイドルとしてあがめられた「歌手の時代」、ドイツの作曲家グルックによってオペラに「気品ある単純と静穏な威厳」を導入した「改革オペラの時代」を経て、浪費によって「国家」の力が弱まる同時に現実に沿った自分たちの芸術を求める市民の意識が高まり、市民が主人公のオペラが作られるようになった。
次に演奏するのは、その時代に劇と音楽を天才的に融和させたモーツァルトのオペラ、《フィガロの結婚》である。ロジーナという妻がありながら、フィガロの娘のスザンナに色目を使うアルマヴィーヴァ伯爵、ロジーナに色目を使う恋多き小姓ケルビーノ、その他大勢の恋模様を描いた傑作である。
モーツァルト作曲 《フィガロの結婚》より
「恋とはどんなものかしら」(ケルビーノ=キム・ヘヨン)
「裁判は勝った!」「わしがため息をついている間に」(アルマヴィーヴァ伯爵=谷口伸)

オーストリア出身の作曲家であるモーツァルトのオペラの多くがイタリア語で書かれたように、それまでの音楽の中心はイタリアであったが、フランス革命と王政復古を経た19世紀前半のフランスのパリに、再び富が集中するようになると、パリがオペラの一大中心地となった。「グランド・オペラ」と総称されるこの時代のオペラは、壮大な舞台装置、豪華な管弦楽と合唱、そしてバレエが一体となった総合芸術であった。ちなみにヴェルディもワーグナーも、「パリ」のためにオペラを作曲している。なお、この時代のオペラは、現代ではそれほど頻繁には公演が行われていない。
その一方で、まずはドイツで国民意識の高まりとともに、自国民のためのオペラが作られた。ウェーバーの《魔弾の射手》である。それを契機に、ドイツ、イタリア、ロシア、ハンガリー、チェコなどで自国民のための「国民オペラ」が盛んに作られるようになった。
1842年に初演されたヴェルディの《ナブッコ》はその一つである。紀元前6世紀のイェルサレムで、バビロニア国王ネブカドネサル(ナブッコ)がヘブライ人を捕囚するが、ヘブライ人の人質となっている娘フェネーナを助けたいがため、最終的にヘブライの神を讃えてヘブライ人を釈放、帰還させる。後に、この中で歌われる「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」はイタリア統一の象徴となって歌われ、今でもイタリアの第二国歌と位置付けられている。
ヴェルディ作曲 《ナブッコ》より
「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」(合唱)
「おお、ここで泣かれるのか?美しい乙女達に」(ルーベン・ゲルソン、合唱)

ヴェルディと同じ1813年(今年のちょうど200年前)に生まれたワーグナーは、ドイツにおいてヴェルディとはまた違った形でオペラを追求した。北欧神話などを題材に、自身が台本を書きおろして壮大な管弦楽を伴って演じられる人のさが、悲劇、ユーモアが混然となった「楽劇」である。特にその圧倒的で魅惑的な管弦楽法によって数多くの「ワグネリアン」と呼ばれる、中には病的なまでに熱狂的な信奉者も生み続けている。
ほとんどが悲劇であるワーグナーの作品の中でただ一作、首尾一貫して明るさに満ちた喜劇として異彩を放つのが《ニュルンベルクのマイスタージンガー》である。ドイツの徒弟制度の時代は、歌手としての資格も民衆の決議で与えられた。ニュルンベルクに立ち寄った放浪の吟遊詩人の新しいスタイルの歌は、最初は伝統的で形式的なものを尊ぶ民衆の拒否にあったが、最後には圧倒的な支持を受け、ドイツのマイスターの精神を全員でたたえるというものである。
ギネスブックにも最長のオペラとして紹介される、5時間に及ぶこのオペラの、最後の3分間の大合唱を演奏する。
ワーグナー作曲 《ニュルンベルクのマイスタージンガー》より
「ドイツのマイスターをたたえよ」(合唱)

参考文献:岡田暁生著「オペラの運命」(中公新書 2001年4月25日発行)
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オペラってなんだいな?ちょっぴり贅沢コンサートその1

8月3日、1年半も前から準備にかかったオペラコンサートが、無事終了した。このユニークな企画にかかわった一人として総括をしてみたい。

ドイツ、オーストリア、日本で活躍する素晴らしい歌手の皆さんが集い、地元で結成した素人も含む合唱団とともに、トークをはさんで、前半はオペラの歴史のレクチャーとともに送るコンサート、後半はピアノ伴奏ながら本格的な演出を施した「エフゲニー・オネーギン」の抜粋公演を行った。

宮永あやみさんの演出は、オネーギンにおけるロシアの農村を昭和30年代の鳥取に移したもの。宮永あやみさんとドラマトゥルク二人とで、スカイプで議論しながら内容を煮詰め、オネーギンの世界を上手に置き換えられたのではないかと思う。

合唱は、私も歌うのは初めてだが、半分くらいが素人集団。練習の中で、幾度も音程が問題になったが、本番では奇跡的に改善されて、素人の良さも出た力強い合唱ができたのではないかと思う。

演出家、ドラマトゥルクの3人で、前半・後半ともレクチャーを間にはさみながらの公演だったのだが、この台本作りも本当に直前まで、というか本番中も細かく手を入れながら、ぎりぎり冗長さを回避しつつ(アンケートなど長いという意見はたくさんあったが)必要なことをなるべく多く詰め込めたと思う。

歌手の皆さんは、万全の態勢で鳥取に来ていただいていて、練習でも常に素晴らしいパフォーマンスを見せていただけた。それを本番で最高に出せるように持っていくペース配分が巧みで、本番はしびれっぱなしだった。また、オネーギンをピアノ伴奏でやるというとても無茶な要求にこたえたピアニストにも大拍手。

マネジメントの皆さんは、最初は不安いっぱいだったようだが、本当にそれぞれの分担の仕事を頑張り、きちんとやるべきことを成し遂げられたと思う。

個人的には、いろんな仲間ができたとても楽しい練習・公演であり、終わってしまった今はさびしさでいっぱいである。私には珍しく、早く次の練習が始まってほしいと思っている(笑)。まあ次は合唱では出られないのだが。

以下にデータ的なものを。


鳥取国際オペラ オペラってなんだいな?ちょっぴり贅沢コンサート

平成25年8月3日(土)
とりぎん文化会館梨花ホール

主催:ムジークテアター・TOTTORI実行委員会

プログラム
第1部 ―オペラの歴史―
ペーリ作曲 《エウリディーチェ》より
「我静かなる深き溜め息と嘆き」(キム・ヘヨン、濱田紗耶加、宮永あやみ、藤田俊介、山岸玲音)
「地獄の扉の中」(藤田俊介、ルーベン・ゲルソン)
モーツァルト作曲 《フィガロの結婚》より
「恋とはどんなものかしら」(キム・ヘヨン)
「裁判は勝った!」「わしがため息をついている間に」(谷口伸)
ヴェルディ作曲 《ナブッコ》より
「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」(合唱)
「おお、ここで泣かれるのか?美しい乙女達に」(ルーベン・ゲルソン、合唱)
ワーグナー作曲 《ニュルンベルクのマイスタージンガー》より
「ドイツのマイスターをたたえよ」(合唱)

第2部 ―演出の時代―
チャイコフスキー作曲 《エフゲニー・オネーギン》より
【第1幕】
「歩き通しで足が痛む」「小さな美しい橋の上」(合唱)
「こういうのが好きなの」「あぁ、ターニャ!」(キム・ヘヨン)
「失礼とは存じながら」「また会えるなんて」(浦池佑佳、キム・ヘヨン、藤田俊介、谷口伸)
「これが恋の炎!」(浦池佑佳)
【第2幕】
「踊らないのか?」「あなたの家で」(浦池佑佳、キム・ヘヨン、藤田俊介、谷口伸、合唱)
「どこかへ過ぎ去ったのか」(藤田俊介)
「君を敵と呼ぶ日が来るとは」(藤田俊介、谷口伸)
【第3幕】
「恋に年齢は関係ない」(ルーベン・ゲルソン)
「さあ、改めて紹介しよう」「あれは本当にタティアナなのか?」(浦池佑佳、谷口伸、ルーベン・ゲルソン)
「あぁ、タチアナ」(浦池佑佳、谷口伸)


出演者

指揮 高野秀峰 Hidemine Takano
演出 宮永あやみ Ayami Miyanaga
ソプラノ 浦池佑佳 Yuka Uraike
メゾソプラノ キム・ヘヨン Hyeyoung Kim
テノール 藤田俊介 Shunsuke Fujita
バリトン 谷口伸 Shin Taniguchi
バリトン 山岸玲音 Reon Yamagishi
バス ルーベン・ゲルソン Ruben Gerson
コレペティトゥーア(ベルリン) 益子明美 Akemi Masuko
ドラマトゥルク 北川千香子 Chikako Kitagawa
ドラマトゥルク 井上拓也 Takuya Inoue
合唱 ムジークテアター・TOTTORI合唱団
ピアノ 邨上 美子

おまけ
打ち上げでみんなで歌った「小さな橋の上で」
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2013年05月07日

5/7,8ケルン、フランクフルト、関空、鳥取

7時半起床。今日はもう帰るだけ。と思いきや…(笑)。
朝食は、パンやハムやチーズは昨日と違うものが選べるくらいの品数。従業員さんは元気いっぱいで好もしい。
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ケルンからフランクフルトまでは、ルフトハンザのフライトナンバーも入った、航空便扱いのICE。ケルン駅のルフトハンザ窓口でチェックインする。大事を取って9時半に行くとガラガラ、お姉さんが一人いて、マイレージカードではなくパスポートを機械にかざすとチェックインができる。荷物も預けるのかと思ったら、自分で持って行け、とお姉さんにやさしく言われる。
さて、あっという間にチェックイン終了。列車の出発は10:55で、番線も把握しているので時間は確実に読める。ルートヴィヒ美術館は10時には開館する。これは行くしかない(笑)。
建物に入ると巨大なコインロッカーコーナーがあるので、荷物を預ける。50セントで、あとで返ってくる。荷物を入れていると、アジア系の若い女の子が来て、1ユーロ出して50セント2枚に替えてくれという。自分用に1枚使ってしまったので、財布を掘り返して50と20を2枚と10とを渡そうとすると、50を2枚がいいんだけどみたいに言われるが、もう1枚しか持ってないというとしぶしぶ受け取る。文句言うんじゃないよ(笑)。
チケットカウンターには微妙に人が並んでいて、数人なのに10分くらいかかる。私の番が来て「大人一人」「10ユーロ」で数秒でおしまい。何に時間がかかるんですかね。ちなみに、ここもケルンウェルカムカードで割引がきくが、とっくに有効期間は過ぎたので使わなかった。
階段わきの巨大な壁に写真のような絵のような。
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有名人が多く、音楽関係者もたくさんいますね。マーラー、チャイコフスキー、ベルク、ストラヴィンスキー、ワルター、そしてブルックナー。
作品は現代美術ばかり。とても素晴らしい展示内容で、わずか20分で駆け抜けるのは非常に惜しかった!
なぜか館の職員さんが「写真撮っていいよ」というものだから、フランシス・ベーコンとダリと迷って、ダリ。
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企画展でアンドレア・フレーザーという女性アーティストの作品展をやっていたが、これも非常に力のある作品ばかりで、一瞥で済ますには惜しすぎる。

頑張って全部見て、10:45にはICEホームに行く。
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乗車すると、テーブルをはさむ4人席で、相席に家族を訪ねてケルンに来て観光をしてきた夫妻。
ライン下りは日本人ばかりで混んでるのでライン上りをしてきたそうで、下りよりゆったり見れて良かったそうだ。いつか普通の観光でドイツに行くときに参考にしたい(そんな日が来るのか…)。
15分遅れで出発し、15分遅れの12:05にフランクフルト到着。相席の夫妻に荷物の預け先を案内していただき、少し身軽に。
また例によって巨大なフランクフルト空港のセキュリティ・チェックや出国審査をあっという間に通り過ぎ、搭乗ゲートを探してひた走り、余裕で到着し、ゲート近くの免税店でお土産購入。
関空行きは13:40の定時出発。2時間ほどして機内食。パスタは伸びててまずかった。帰国したらすぐ運転なのでこれで最後のお酒。
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音楽を聴きながらひたすら目をつぶって寝ようとするが、一睡もできず。日本が近づき、日本時間の5時半に朝食。ルフトハンザでいっつも出る、あの黄色い酸っぱいものってなんなんですかね(写真右上)。黄桃?
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電子機器の電源オフをアナウンスされる直前に、飛行機は鳥取県上空を通過する。毎日ルフトハンザが頭の上を飛んでるって、なかなかいいもんですね(笑)。
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定時の7:30に関空到着。荷物もスムーズに受け取り、8時には車と対面。
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帰り道も阪神高速湾岸線を通り、神戸の港湾道路から京橋を経て阪神高速、加古川バイパス、姫路バイパス、播但道路、中国道、鳥取道と乗継ぎ、11時過ぎには鳥取到着。荷物を家に置き、一息ついて、昼食を食べて、昼から出勤(笑)。これで2013初夏のスイスドイツ旅行は無事おしまい。

しかし今回の旅、関空=フランクフルト、フランクフルト=チューリッヒ、チューリッヒ=ベルリン、ベルリン=ケルン、ケルン=フランクフルト、フランクフルト=関空と、すべての便で隣席が空いていて、ストレスのない非常に楽な旅であった。これもS氏の技だったのであろうか。
タグ:ケルン
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2013年05月06日

5/6ケルン

実はこの日は、航空券の値段が3泊5日より4泊6日の方が安いかなと思って、そんなにイベントはないけどまあ滞在しようかという、いわば「捨てた」日だった。それが、あんなことになろうとは…。

朝はちょっとばかしダラダラ寝て、9時から朝食。アメリカンな雰囲気のホテルと相まった、品数豊富で野菜らしきものもあって、選びがいのある朝食。でも味は普通。
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今日は夜のコンサートだけチケットがとってあって、あとは暇なので、美術館巡りをしようと、まずはチョコレート博物館へ。
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10時過ぎに到着。が、開いてない。そう、この日は月曜日。つまり、ルートヴィヒ美術館もローマ何とか博物館も、どれもこれも開いてない。風邪気味な体調と相まってテンションガタ落ち。
仕方なく街並み散歩に切り替える。
アルター・マルクトの旧市庁舎を眺め、
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ホイマルクトのフリードリヒ・ヴィルヘルム三世像を眺め、
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ギュルツェニヒ通りを西に行って、ノイマルクトに。地下駐車場の台数はハンパない。
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この辺りは、中央駅・大聖堂あたりの観光の顔と違って、完全に地元民のショッピング街。服も靴も軽食も電化製品もデパートも何でもある。観光客に必要なものはあまりないけど。
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で、オペラハウスは大改修中。これホントに直せるのというくらい完膚なきまでに骨組み化されていた。
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12時前、大聖堂まで帰ってきて、中にちょっと入ってみるが、なんか入りづらい雰囲気だったので、写真を撮っただけ。
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あんまりくたびれたので、とりあえずホテルに帰って休憩。連泊はこれができるのがありがたい。
40分もするとまたうずうず動きたくなって、昼ご飯を食べるために外へ。
適当にちゃちゃっと済まそうと、駅中のコンビニで500ml1.24ユーロのビールを買い、駅外のパン屋で3ユーロ程度のサンドイッチを買って、大聖堂前の階段に腰かけてランチ。
昨日までは、なんでこんなに大量の人がだらだら座ってるんだろうかと猜疑の目で見ていたのが、自分が見られる側に(笑)。座ってだらだらできる空間が観光客にとってありがたい場所であることを真に理解できた(笑)。ちなみにサンドイッチもビールも、見た目ほどにはうまくない。
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腹もくちくなって次の行動を考える。ケルンウェルカムカードの電車乗り放題があと2時間使えること、昨日ICEで渡ってきたホーエンツォレルン橋は人も渡っていたことから、適当にUバーンを乗り継いで、ライン川の対岸に出て、橋を渡って戻ることにする。幸い地下部分は少なく、車窓の景色を楽しめた。
途中の乗り継ぎの駅で、古いアルファロメオ・ジュリアが通り過ぎた。ケルンもアルファロメオが多い。なぜかベルリンは少なかったなあ。まじめな人が多いのだろう。
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Kメッセ・ドイツという駅で降り、Sバーンの駅の前を通って橋の方へ。
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どんどん渡る。柵に鍵が。大聖堂側だと鱗みたいにびっしりでいささかキモチワルイ。ICEもたまに通る。8分ほどで渡りきる。
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さて、14時半とちょうど良い時間。何にちょうど良いかというとこれ。

ACHT BRÜCKEN | Musik für Köln

Mon 6th May 2013 3:00 p.m.
Filmforum

Journalist and radio presenter Björn Gottstein is a recognised expert in the history of electronic music and has conceived a multifaceted programme for his electroacoustic salon. Today's salon "Calculate – Musikalische Algorithmen" is devoted to works by Barlow, Bodin, Brümmer, Brün, Finnendahl, Koenig, Makino, Russell Haswell & Florian Hecker, Savski, Tazelaar, Xenakis and others.

Björn Gottstein Konzeption

Iannis Xenakis
Mycènes Alpha (1978)

Russell Haswell & Florian Hecker
Blackest ever Black (2007)

Herbert Brün
Wayfaring Sounds (1959)

Gottfried Michael Koenig
Funktion Violett (1969)

League of Automatic Music Composers
Pedal with Twitter (1980)

Orm Finnendahl
Jericho (1987/88)

Lars-Gunnar Bodin
Dizkus III (1989)

Ludger Brümmer
Inferno der Stille (2000)

Borut Savski
aCTIVITIES (2001)

Kees Tazelaar
Chroma (2006)

Yutaka Makino
Ephemera (2008)

Klarenz Barlow
Çoğluotobüsişletmesi (1975-79)

bis 19:00

http://en.achtbruecken.de/programm/111542/

今日はとことん、電子音楽三昧!(笑)
お客さんが3人くらいだったらどうしようと会場に行ってみると、なんと会場は映画館のホワイエで、せいぜい20人分くらいの席しかない。音響技師さんのような人が一人だけ。大丈夫かな…。
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トイレに行って落ち着こうと思ったら、やたら落ち着かないトイレ。
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それでも始まったら人が来て、最大で15人くらいになった。
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ところが。あの例の正弦波ピーピーガーガーギュルギュルザーザーが2時間も続くと一人抜け二人抜け、2時間15分目にはついに私一人!音響技師もどっかいなくなった(パソコンで音を鳴らしているので、抜けても影響はない)ので、その空間にいるのは私と、まったく興味なさそうな映画館の飲み物売りの兄ちゃんだけ!(これが冒頭の「あんなこと」です(笑))
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一応世界的な現代音楽祭の、無料とはいえ4時間もあるそれなりに重要そうな行事で客が私だけ!こんなに恐ろしい(笑)思いをしたのは初めてである。この企画は私が退出してしまったらどうなるのか!まあどうもなりませんが。それがまた誰もいなくなった時間帯は、ピーピーガーガーが終わってシンセサイザーみたいなかっこいい音楽になっていたので、ますますこの企画者にいろいろ問いただしたくなる。
それでも最後にはまた客が戻ってきた。
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最後の曲が圧巻で、ピアノの音(多分電子音、複数台分)がランダムな感じでなっているのだが、だんだんと微分音が混じってくる。終曲に近づくにつれて微分音の方が圧倒し、最後は元の音とは微妙にずれているけど全部同じだけずれた微分音で結果的に調和した和音らしきもので終わるというもの。これは電子音楽でないと実現はできない!音響技師さんみたいな人は、終わったよ、みたいな感じで客席を振り向くと、自然に拍手が出た(笑)。
というわけで、電子音楽は一生分聴いた。と思ったら…(後述)。

夜のコンサートは20時からなので、まだ1時間ある。またライン川沿いの公園を歩いてみる。
「ラインゴールド」という店を見つけた。ちゃんと指輪を売っていた。結構安かった。でも買うと災厄を呼ぶんだろうな(笑)。欲しい。
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この期間中だけなのかどうなのか分からないが、フィルハーモニー周辺に数台、こういうものが置いてあった。
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これ、2本の柱を同時に持つと、人体が伝導体になって、それぞれの組み合わせに応じた音や音楽の断片めいたものが鳴る。
結構放置されてる時間が長いが、私が遊んでいるとすぐにみんな興味を持って、私が抜けた後にやり始める。
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で、夜のコンサートはこれ。

ACHT BRÜCKEN | Musik für Köln.
Matthew Herbert Quartett, stargaze, André de Ridder: Werke von M. Herbert und T. Riley
Kölner Philharmonie

Matthew Herbert Quartett

stargaze
Johannes Pennetzdorfer Viola
Michael Rauter Violoncello
Marlies van Gangelen Oboe
Miguel Pérez Iñesta Klarinette, Bassklarinette
Morris Kliphuis Horn
Sarah Nicolls Klavier
Johannes Fischer Percussion

André de Ridder Leitung
Matthew Herbert Elektronik
ACHT BRÜCKEN | Musik für Köln

Matthew Herbert Quartett
The End of Silence (2012)
Deutsche Erstaufführung

Terry Riley
In C (1964)
für beliebige Instrumente

Erstaufführung der Fassung für Elektronik und Live-Instrumente

Pause gegen 20:50 | Ende gegen 22:00

http://www.koelner-philharmonie.de/veranstaltung/110844/
http://en.achtbruecken.de/programm/110844/

テリー・ライリーの「In C」は、NHKの坂本龍一の番組でやってて面白そうだったし、マシュー・ハーバート・カルテットを弦楽四重奏団と思い込んでて、カルテットでやるとどうなるのかななどと思っていた。ところが。会場に行ってみると電子楽器やら打楽器やら。
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こ、これは、もしや!そう、さっきさんざん聴いた電子音楽なのだ。もう一生分聴いたよ(笑)。しかもライブ・エレクトロニクスというジャンルで、電子音楽を生でやる。
前半はカルテットの4人だけの演奏。何やらみんな忙しくいろいろ体を動かしてやっているのだが、身体的動作と音響的動きの関連性がよく分からず、ライブの意味合いがよく分からなかった。それでもまあ緊張感あるパフォーマンスで、800人くらい来ていたお客さんも大喝采。

そして後半。さっきの4人とアコースティックの楽器を持った7人。それでIn C。ということは、生音をその場でサンプリングして、In Cの音素に合わせたパッセージに聴こえるように変換して、最後は生音をサンプリングした電子音だけで盛大に終わるに違いない、と思って聴き始めたら、ほぼその通り(笑)。
でも、生音の楽器と電子音はすぐにずれそうになるし、それが面白い。熱のこもったパフォーマンスで電子音だけになったIn Cで曲が終わる、と思いきや、生音の楽器の人たちが客席に散らばって、最後のパッセージを四方八方からマイクなしで演奏して、それで終わり。これは素晴らしい効果だった!企画の勝利である。やんやの喝采。これで本当に電子音楽は一生分聴いた。

満足して夕食。ケルシュ・ビールのもう一つの名門っぽいGaffelに行く。
残念ながら料理もビールも微妙。ケルシュ3杯とソーセージでチップ込みで14ユーロと安かったのでよしとする。
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ホテルに帰ってよくよく見ると、大聖堂をモチーフにしたアートらしきもの。ケルンの人はみんな大聖堂が大好きなんだなあ。
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寝る。
タグ:ケルン
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2013年05月05日

5/5ベルリン、ケルン

この日は緊張の人生初ICE。初めて新幹線に乗ることを想像してください(笑)。
今回も旅行のすべての手配をお願いしたオペラツアーズオルフェウスのSさんの「技」で、航空券を安くあげるためにベルリンからケルンへの行程をICEで移動するのだ。
私のわがままで朝の6:49発なので、朝起きれるか心配だったが、杞憂だった。5時前には目が覚めてしまう。年寄りか。
部屋の外の風景はこんな感じ。フリードリッヒ・シュトラッセのホームが見える。ICEに乗るベルリン中央駅まではわずか一駅。
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悩んだのは、朝食を食べるかどうか。朝食は6時から。ICEの出発は6:49。
例えると、有楽町の駅前のホテルに泊まってて、6:49東京駅発の新幹線に乗るのに、6時からの朝食を食べる気になれるかという感じ。大事を取って朝食はパス。
5時半過ぎにチェックアウトしてフリードリッヒ・シュトラッセ駅へ。なぜか有楽町駅をほうふつとさせる。
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6時前にはベルリン中央「巨大」駅に到着。これなら朝食は食べても大丈夫だったな(悔)。
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ホームには、何号車がどのあたりに止まるというのが表示されているので安心(と思ったら、全然該当のところに止まらないので焦る(汗))。食堂車があるのを確認したので、駅では何も食べないことに、と思ったら、ベルリナーという揚げパンのようなものがおいしそうだったので、つい食べてしまう。0.89ユーロ。ちょい甘すぎで、格別おいしいわけではなかった(笑)
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ケルン行きのICEは定時に到着、発車。
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とってもらったのは1等車で、皮のにおい。がらがら。速度表示もある。
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ちょっとして食堂車に行ったらすでに満席なので、ビュッフェでサンドイッチとエスプレッソを買う。7.90ユーロ。
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ベルリンから最初の停車駅のハノーファーまではこんなだだっ広い空間が広がっている。途中止まらなかったウォルフスブルクにフォルクスワーゲンの巨大工場が出現してビックリ。
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ケルンには5分遅れくらいで到着。直前にライン川を渡るのが、淀川を渡って大阪駅到着みたいな感じ。
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初ケルン!の感激もそこそこに駅を降りるとあのケルン大聖堂がいきなりそびえててビックリ。カメラを持つ手も慌てている。
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ケルン大聖堂の右側の方を抜けて、ケルン観光局に行き(場所がわからなかったが、看板を見つけて行った)、ケルンウェルカムカードを購入。24時間有効、公共交通乗り放題、観光施設割引付で9.00ユーロ。
その後、急いでケルン・フィルハーモニーへ。
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ケルンは「アハト・ブリュッケン(8つの橋)」という現代音楽祭の期間中で、この5月5日の夜には、ペーター・ルンデル指揮でベルント・アロイス・ツィンマーマンの「若い詩人のためのレクイエム」。4年前もベルリンで聴いた、私の大好物(笑)。
http://takmusik.seesaa.net/article/118264604.html
昼には、ランチコンサートと銘打って、この曲の無料公演があるというので、わざわざ朝早くベルリンを出てケルンについたのだ。
お客さんは結構熱心な人が多いようで、200人以上は集まっただろうか。音楽祭全部のプログラムが載った巨大な冊子を買う。10ユーロだったか。本公演は前の方の席を取ってもらったので、この時は後ろの、合唱の直前に陣取る。
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コンサートの進行は指揮者のペーター・ルンデル自身。ほぼ全部の出演者が集合していた。
最初にちょっとしゃべって最初の方を5分ほど演奏。そのあとルンデルが延々15分しゃべるしゃべる。何言ってるかは全然わからん。わかるはずの周りのドイツ人たちもだんだんそわそわしてくる。早く音楽聴かせろ、って感じだが、あれは音楽なのか(笑)。
そして最後に終曲のドナ・ノビス・パセムを全部やって、わずか30分で終了。案外普通に拍手喝采。帰りにトートバッグをもらった。
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その後ホテルへ。駅の反対側だが、間違えて遠回りの川沿いを行ってしまう。これがかのライン川である。
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ホテルはアメリカンな感じの名前で、なかなかこぎれい。
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さっきのトートバックの中身は、無料の冊子、袋に入った小さなパン、Hohe Cというドイツ定番のジュース。さすがランチコンサートである。
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パンは置いといて、ちゃんとした昼食を食べに外へ。さんざんうろうろして、ケルンの地ビール、ケルシュの飲めそうな店として、「Früh」を自力で探す。
シュパーゲルのスープとケルシュ2杯で10ユーロ程度。
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ここからが、今回の旅行最大の難所である。街はずれのPalladiumというケルンのオペラハウスの代替施設(?)で行われる、ケルンオペラのフランツ・シュレーカー作曲の「烙印を押された者」の公演を見に行くのである。
Uバーンとバスを乗り継いで行き、まだチケットを確保してないので、現地で買わなければならない。
さっきのケルンウェルカムカードをガチャコンして有効化したのが14:25、まずはU13の路線でケルン中央駅(Dom)からミュルハイム・ヴィーナー・プラッツまで10分程度。
駅からの景色はこんな感じで、バスが止まっているのが見えるのだが、目指すバスは見えてるのではなく左はしの建物の影の見えないところに止まる「Opernbus」という路線に乗る。
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10分ちょっと乗って14:47にPalladiumに到着。中央駅から30分弱。思ったより楽に着いた。この日は日曜日なので、バスは公演の時間帯のみ、30分おきの運行である。
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着くのが早くて会場は開かないし、暇なので周りを歩く。公演会場の周りはこんな感じで工場地帯。会場も工場跡をリノベーションしたもの。ライプツィヒのあれ、シュピネライとは違って、現役の工場も稼働してるっぽい。
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http://takmusik.seesaa.net/article/204771718.html

途中、ゴルフに乗ったオッサンに「パラディウムはこの辺か」と尋ねられたので、あっちにまっすぐ言って右、と答えておいた。しかし着いたばかりの俺に聞くなよ。ま、現地人でも不案内な地域なんだろうな。
そういえば昨日はチューリッヒの駅で「動物園はどうやって行けばいいか」と尋ねられたな、私よりも30倍はドイツ語が達者な、非西欧系の家族連れのおばちゃんに。

15:00には開場し、簡素な切符売り場に行って、切符の購入を試みる。実はこの「烙印を押された者」、16:00開演で3幕あって休憩込みでたっぷり3時間半はかかる。このあと20:00からは中央駅前のフィルハーモニーの本公演を見なければならない。場合によっては演奏途中で出なければいけないかもしれないので、端の席に座りたい。
切符売り場のお兄さんに席を見ながら選びたいというと、端末をぐるっと回して見せてくれ(ちょい古いWindows)、真中が空間で両横に席がある不思議な座席プランで面食らったが、端を選ばせてくれた。56ユーロというので、そういえばと思いケルンウェルカムカードで割引がきくか尋ねると、すぐに該当のチェックボックスをクリックして計算し直し、36.80ユーロ!途中までしか見れないことを差し引いても安い!

公演の45分前からは賢そうなおっさんがレクチャーを始めた。15分くらいで終わるかと思い、最初はマーラーやツェムリンスキーがどうたら言っていたので聴いていたが、全然終わる気配はないし一つも内容がわからんので断念。
ロビーはこんな感じでバーもちゃんとある。当日売りのプログラムは6ユーロだったか8ユーロだったか。
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ようやく開演15分前に客席が開く。いきなりゴミだか何だかわからないものが。
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客席に着いてさっきの座席プランを理解した。工場跡の大きな空間に、漢字の「凸」の形で見立てると、両横部分が座席、上の出っ張り部分がオケピット、真ん中部分がステージである。声は前から、オケの音は真横から聴こえる。
ちなみにさっきのレクチャー、原稿なしで演奏5分前までたっぷり40分やってた。しゃべる人も聴く人も立ったまま。あんたらすげーよ。席数は約600で、ほぼ満席。採算という感覚はなさそうだ。
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オケはフル4管編成。弦が1階、木管が2階、金管は弦の横の奥の方で、うるさいのでモニター見ながら後ろ向きに吹く(笑)。
客席のつくりは鳥取にある「鳥の劇場」の手作り感と五十歩百歩で、ある意味うれしい(笑)。
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パンフレットを見ると、2幕の後に休憩、終演予定は19:25とある。つまり、終演後、19:28発のバスに乗り、うまく乗り継げば20時のフィルハーモニーに間に合う!
とは思ったが、中央駅からフィルハーモニーは結構歩くので、2幕が終わったら18:28発のバスに乗ってゆったり行く、という作戦にする。

Die Gezeichneten
Franz Schreker
Oper in drei Akten
Libretto nach ≫Hidalla≪ von Frank Wedekind
mit Kurzeinführung

Premiere Sa 20. Apr. 2013
Musikalische Leitung Markus Stenz / Inszenierung, Bühne & Kostüme Patrick Kinmonth / Co-Kostüme & Co-Bühne Darko Petrovic / Licht Andreas Grüter / Dramaturgie Georg Kehren / Chorleitung Andrew Ollivant
Herzog Antoniotto Adorno/Oliver Zwarg
Graf Vitelozzo Tamare/Simon Neal
Chor der Oper Köln
Gürzenich-Orchester Köln
http://www.operkoeln.com/programm/57360/ より引用


実はこの作品については「音」しか予習してなくて、内容が全く頭に入ってない。
演奏が始まっても、主役級の二人が、男は自動車修理工、女は画家というのはわかるが、白魔女集団みたいなのや黒悪魔集団みたいなのや、おとぎ話的役割設定で、よく分からん。字幕もドイツ語だけで、しかも難しい言葉ばかりでさっぱりわからん。
なのに、なのに、音楽が素晴らしすぎて、もちろん演奏も素晴らしくて、1、2幕通しの2時間、まったく飽きる暇がなかった。
ちなみに、指揮者は歌い手に背を向けてオケを指揮しているので、プロンプター(若い女性)が指揮者の隣でずっとキューを出していた。

2幕が終わって外に出てもまだ明るい。向かいの歩道には10代後半の若者がぎっしり。何か近くでライブがあるのだろう。こっち半分はオッサンおばさんでぎっしりで好対照(笑)。
予定通り18:28発のバスに乗る。バスの中でさっきもらったパンを食べる。日持ちしそうなモサモサ感で、別に美味くない。Hohe Cは例によって薬臭い(笑)。途中、グーグル・ストビューではPalladium一番の最寄り駅に行く道があったのが、ゲートでふさがれていた。やはりバスが必須。
乗り継ぎの駅は広場でこんな噴水もあって、くつろぎの空間らしい。
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フィルハーモニーには余裕で1時間前に着いたので、あまりに暇でスマホにテトリスのアプリをダウンロードして没頭してしまった。
客席呼び込みベルはシューマンのラインの一部で、開演が近づくにつれて引用が長くなって、格好いい!

ACHT BRÜCKEN | Musik für Köln

Bernd Alois Zimmermann
Requiem für einen jungen Dichter (1967–69)
Lingual für Sprecher, Sopran- und Baritonsolo, drei Chöre, Orchester, Jazzcombo, Orgel und elektronische Klänge nach Texten verschiedener Dichter, Berichten und Reportagen

Claudia Barainsky Sopran
Andreas Schmidt Bariton
Michael Rotschopf Sprecher
Jakob Diehl Sprecher

MDR Rundfunkchor
James Wood Einstudierung

WDR Rundfunkchor Köln
Nicholas Kok Einstudierung

Herren der EuropaChorAkademie
Joshard Daus Einstudierung

Jazz-Band der Hochschule für Musik und Tanz Köln
Matthias Schwengler tp
Gerd Dudek ts
Sebastian Sternal p
Dieter Manderscheid b
Fabian Arends dr

Junge Deutsche Philharmonie
Peter Rundel Dirigent
João Rafael Klangregie

http://www.koelner-philharmonie.de/veranstaltung/109220/ より引用

さて、とっていただいた席は2列目とのことなのだが、テレビカメラなどが客席を占拠していて、なかなか見つからない。なんと、そのWDR生中継のテレビカメラの前が私の席。舞台が拡張されていたので、めちゃめちゃかぶりつき(笑)。私の後ろの2席は間違って売られたみたいで、カメラの邪魔になるのか別の席に移動していたので、一人ぽつん。
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演奏は本当に素晴らしいもの。ユンゲ・ドイチュ・フィルの若々しく、献身的な態度は、4年前のベルリンフィルと対照的(笑)で感動的であった。
ソリストもナレーターも素晴らしく、特に私の目の前のナレーターは涙を流しながら演じていた。
そして合唱。放送合唱団の技術の素晴らしさ!合唱は4群に分かれているのだが、各群の中でもトーンクラスター的なハーモニーを作らねばならない。そのような場面に来ると各団員が音叉をこんこん頭にぶつけて鳴らして耳に突っ込んでいた!なるほど、原始的な方法が一番確実だ!真剣な顔で一斉にこんこん音叉で頭をたたく様は何とも素晴らしく愉快であった。
そしてお客さんもベルリンとは対照的。それほど多くなく1,000人強だったろうか、ほとんど途中で立つ人はおらず、最後まで席を離れず、最後は熱心に拍手喝采していた。スタンディングオベーションはほとんどなかったが。
ただ、例外もあり、私のすぐ隣、つまり同じ最前列の席のオッサンが、公演の半ばから連れに盛んにぶつくさ言っていた。関係者のつてか何かで何もわからず来たのだろう、無理はない。ま、私もこの曲だと「演説が一つ増えた」とばかりに受け流すことができた(笑)(意味が分からない人は後で私に尋ねるように!)。
ちなみに、パンフは昼に買ってたので気づかなかったが、あの例の何分何秒にどの演説が始まってどの合唱が始まってどのナレーションが始まるっていうタイムテーブルみたいのがちゃんと配られてて、終演後にもらって確認したら、私がCDを持ってるベルティーニ&ケルン放送響(まさに同じ会場の録音!テナー・サックスが同じ人!!)のCDのブックレットと同じ、ショットのスコア(持ってませんよ)のコピー。別にもらわなくてもよかったが、まあ記念である。
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満足して帰路に。再びFrüh。豚のシュニッツェルきのこソースがけとケルシュ・ビール2杯。美味い。チップ込みで21ユーロ程度。
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23時半には宿に戻って風呂に入る。バスタブがあってちゃんとシャワーカーテンがある。美とかデザインとかとは縁がないが、普通に良い。
ベッドに横たわってうとうとしてたら寝てて、2時過ぎにちゃんと寝なおす。
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2013年05月04日

5/4チューリッヒ、ベルリン

3日の日記で書くのを忘れてたが、あのキノコの表紙の当日売りリブレットは9フラン。これまためまいがしそうに高い。

5月4日は、ベルリン行きは12:45のフライトなのでゆっくりすればよいのだが、空腹で7時には目が覚める(笑)。
朝ご飯は、品数は非常に少なくて野菜はないが、おいしい。特にゆで卵と牛乳は、こんなにおいしいの人生初めて、というくらい。クロワッサンも巨大でおいしかった。
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部屋にいても仕方ないので8時に散歩に出発。ちなみに部屋からの眺めはこんな感じだった。
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チューリッヒ美術館(開館は10時なのでまだ開いてない)の前を通って、楽譜やのイェックリンへ(開店は9時なのでまだ開いてない)。
iPad用の譜面台(ピアノ用?)を売っていた。時代だなあ。
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小高い丘を登って、公園のようなところに出る。チューリッヒ湖が見える。
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どんどん降りてオペラハウス前の湖畔へ。妙に鳥が多いと思ったら、怪しげなおじさんが餌をやっている。万国共通の光景。
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雄大なチューリッヒ湖の景色。向こうにはアルプスが見える。
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湖畔には変わった形の噴水。
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リマト川を渡って反対側の高級ブランドショップ街へ。
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また小高い丘を登ってさっきとは反対側の公園のようなところへ。リマト川の流れは速い。
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中央駅に来ると地下道があるので潜ってみる。地下街。噴水も綺麗。
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チューリッヒはアルファロメオがたくさん走っていて、自分の車と同じのも発見。
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たっぷり2時間歩いて10時にホテルに戻る。少し休憩して、あの巨大空港で迷っても大丈夫なように11時にチェックアウトし、出発。
さっきの散歩で、最寄りのトラムの駅からチューリッヒ空港までトラムで1本で行けることを確認していたので、トラムに乗る。2ゾーンまたがるので切符は6.60フラン。
途中でルノーの巨大ディーラーを発見。あんなにたくさんのルノーをいっぺんに見たのは初めてだ。
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トラムはほとんどずっと街中を走り、30分強で空港に到着。やはり空港は何かと巨大である。
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チェックインは機械で。出てきたタグとともに荷物をカウンターに預ける。カウンターのお姉さんは日本語もしゃべれた!

昼に近くなっておなかがすいたので、昨日のことを考えると機内食はないだろうと思って、空港内のカフェでサンドイッチとビール。14.40フラン! 結局1万円両替したスイスフランは、わずか18時間の滞在で15フランしか残らなかった(涙)。つくづく「息するのにも金がかかる」国である。
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ベルリン行きの機材は初めてスイス航空。やっぱり小さな機体。
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12:45出発。機内食はさっきとそっくりの、もっと小さいサンドイッチ(笑)。もちろんおいしくいただく。さっきのを軽くしといてよかった。
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14:10、ほとんど予定通りに、懐かしきベルリンテーゲル空港到着。まだ使ってるとは思わなかった。着陸直前に全く飛行機のいない空港を見かけたが、あとで調べるとそれがかのブランデンブルク空港だった。
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ちなみに空港で預けたバッグが出てくるのを待っていたら、隣で昨日カテリーナを歌っていた歌手さんが同じように待っていた(笑)。恥ずかしくて(?)声をかけなかったのは返す返すも残念。
空港内で両替。3万円が220.59ユーロに。
泊まるホテルはフリードリッヒ・シュトラッセが最寄りのバス停なので、TXL線のバスに乗る。2.40ユーロ。安い!

途中で見たベルリン中央駅はますます巨大化していく途中だった。
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ホテルで15時にベルリン在住の友人と待ち合わせしていたのだが、空港でバッグが出てくるのに時間がかかり、バスも渋滞で40分ほどかかったので、30分以上遅れてホテル到着。遅刻をわびる。
ホテルのちょっと北の川べりまで歩き、昼間っからビールを大量に飲んで2時間歓談。行ってみたかったホテル隣のドゥスマンに行って楽譜をCDをあさる。どこ行っても行動は同じなのです。ブージー&ホークスの春の祭典のスコアが28.95ユーロ、ブルックナーの8番のノヴァーク版第2稿が22.50ユーロと安そうだったので購入。
CDは、クルト・マズアがシュターツカペレ・ベルリンをロイヤル・アルバート・ホールで1967年11月17日に演奏したブルックナーの7番という珍品。シリーズ物かと思い、他にもっと面白いものはないかと探したが、ドゥスマンの品ぞろえはあまりに豊富で全然見つからず、これを買う。
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あとで調べてみると、何とも微妙なシリーズで、他に面白そうなのはこれくらい。これも1967年だが、なんだろう。プラハの春の前だから西と東が融和してた頃?
http://occds.org/cd/cd012.html

ちなみにドゥスマンは特集の仕方が秀逸で非常に気持ちの良いCDショップであった。楽譜部門も在庫大量。
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ドゥスマン近くのフリードリッヒ・シュトラッセからSバーンで2駅、ポツダマー・プラッツで降りて、19:30にはフィルハーモニー到着。同日売りのパンフはチューリッヒと比べて安かったことしか覚えてないが2ユーロくらいか。
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Peter Ruzicka, Dirigent
Jörg Widmann, Klarinette
Deutsches Symphonie-Orchester Berlin

Peter Ruzicka
›Clouds‹
Wolfgang Amadeus Mozart
Klarinettenkonzert A-Dur
Richard Wagner
Symphonie C-Dur
http://www.dso-berlin.de/content/e43/e272?eventId=40975&ACTION_OPASCALENDAR=displayEvent&lang=ger&startdate=2013/5/4&year:int=2013&month:int=5

今回はベルリン・フィルではなく、ベルリン・ドイツ交響楽団。
作曲家(かつ元ザルツブルク音楽祭総裁)のペーター・ルジツカ指揮で自作自演の「雲」、モーツァルトのクラリネット協奏曲のクラリネット独奏は作曲家のイェルク・ヴィトマン、休憩後にワーグナーの交響曲。
つまり、作曲家で演奏家である人たちばかりという、非常にコンセプチュアルなコンサートなのである。ドラマトゥルギーが行き届いている。
演奏はまさにそれを体現したもの。
作曲家の面前だから自作自演はオケも真剣。
モーツァルトは、ソロもオケの伴奏も、常に作曲家視点で、作曲家はこういう意図で書いたのだという、曲の勘所を見事に押さえまくった名演。オケは完全にモダンのスタイルだが、そんなことは何の問題でもなく、音楽として徹底的にコントロールされている。自由に歌うところまでも。さすがに拍手喝采。
ワーグナーも面白かった。習作的であり、メンデルスゾーンのまねのような、まだまだ熟成されていない、あのワーグナーの楽劇たちを想像させるものはほとんどない曲だが、素晴らしく精緻にエネルギーを込めて演奏していた。後に改訂した纏綿と歌う2楽章は特に素晴らしい。

満足してホールを出、友人と別れて一人さっきの川べりまで行ってカリー・ヴルストとビール。20ユーロくらいだったか。
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11時半にはホテルに帰る。こんな感じ。もちろん一人で泊まってます。とてもこぎれいでバスタブもあるのだが、シャワーカーテンがなくて、バスタブの外の床までびしょびしょになってしまう不思議な構造。仕方ないのでタオルでふく。
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12時過ぎにはバタンキュー。
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2013年05月03日

5/3鳥取、関空、チューリッヒ

いつも旅行に出かけるときは、空港に遅刻したり忘れ物をしたりする夢を見るものだが、今回は夢を見る間もなく目が覚めた。
前日は夕食を早く済ませて22時に就寝、3時に目覚ましをかけていたら、2時半には空腹で目が覚めてしまった(笑)。
カップヌードルとレタスを朝食にして冷蔵庫を空っぽにし、朝3時20分に鳥取を出発。
当然真っ暗。以下、写真はパナソニックの安いコンデジで望遠をほぼ使わず(つまり24o単焦点として)撮影してます。
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西宮名塩のSAに5時について小休止。渋滞もなく予想外に早く着く(=駐車場滞在時間が長くなり駐車料金が高くつく)ので、ナビの地図を眺めていいルートがないかと探し、宝塚ICで降りて一般道を通って阪神高速に乗り、湾岸の道を行くことにする。それでも、めちゃめちゃゆったり走ったのに6時過ぎには空港に着いてしまった。
時間を持て余したので空港を探検したが、あまり発見なし。

確か7時ごろにチェックイン開始、一番乗り。セキュリティチェックや出国手続きもスムーズに終えて、出発ゲートには7時10分過ぎに到着。これから乗る飛行機は到着している。B747-400。
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無料インターネット端末などで時間をつぶして、9時半には搭乗、10時過ぎのほぼ定刻に出発。
最初の機内食(ランチ)はこんなの。あれば洋食を頼んでしまう。
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フライトは11時間50分。あまり眠れなくて、ゲルギエフのマーラーの5番、映画のジャンゴとカルテット、メータ/ヴァレンシアのワルキューレを見た。映画は、英語で聴いたが、恥ずかしくなるくらい何も聴き取れなかった(汗)。

到着前の機内食(朝食と言ってたか?)。洋食がないので和食にしてねと謝られた、寿司のようなもの。なぜかうまい。
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定刻の現地時間14:50にフランクフルト到着。セキュリティチェックとか入国とか、これまた妙にスムーズで、あっという間にEUに入る。しかしフランクフルトはでかいので、チューリッヒ行きのゲートまでは結構かかる。
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チューリッヒ行きは相変わらず小さい機材で、A340だったか、鳥取東京便なみ。
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時間はあるので空港内探検。以前はふんだんにあった搭乗ゲート付近の待合の無料紅茶は、どこのゲートにもあるわけではなく、探さないと見つからない。最近は無料コーヒー併設なので良しとしよう。
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フランクフルトを16時25分に発ったチューリッヒ行きは、17時20分には着くのであるが、実質宙に浮いているのはわずか30分。ビジネスクラスとかはその間に食事する。貧乏席にはチョコレート。
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定刻に着いたチューリッヒは雨。趣があって良い。チューリッヒには来たことがあるのだが、空港の建物は見慣れない感じであった。
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と思ったら、やはり巨大空港に変貌しているようだった。13年もたつのだからね。
金曜日の夕方に両替なんてできるんだろうかと心配していたが、空港内の両替コーナーで余裕でできた。
1万円が5スイスフランの手数料を取られて86スイスフランに。13年前のレートから考えたら超円高である(多分)。
チューリッヒ中央駅行きのSバーンに乗り換えようと思っていくとトラムの表示もある。トラム?事情が分からないのでSバーン選択。切符を買おうとすると、1等車2等車の選択肢とかいろいろあって要領を得ないが、とりあえず買えた。9.9フラン。相変わらず物価の高い国である。
Sバーンでは10分くらいで着いてしまう。駅を出てすぐの景色は、13年前と変わっていないような、妙に懐かしい気がした。
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今回の宿はこの右側の細い通りのちょっと先。ホテル・リュトリという宿。18時40分には到着。
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部屋はこんな感じ。前回もそう思ったが、これぞスイスというデザイン感覚。
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バスタブはないがむしろ良い。謎のヒヨコがいた。
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一息入れてオペラハウスへ。徒歩15分。昔小さな駐車場があったあたりは絶賛工事中。
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オペルンハウス・チューリッヒは、小ぢんまりとした馬蹄形。オケピットは大きく、指揮者をチェロが取り囲む。
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ムツェンスク郡のマクベス夫人(ドミトリ・ショスタコーヴィチ)
(以下Opernhaus Zürichのサイトから一部引用、一部修正)
Lady Macbeth von Mzensk

Oper von Dmitri Schostakowitsch
Musikalische Leitung Keri-Lynn Wilson
Inszenierung Andreas Homoki
Bühnenbild Hartmut Meyer
Kostüme Mechthild Seipel
Lichtgestaltung Franck Evin
Choreinstudierung Ernst Raffelsberger
Dramaturgie Claus Spahn
Philharmonia Zürich
Chor der Oper Zürich

Katerina Ismailowa Gun-Brit Barkmin
Boris / Geist des Boris Kurt Rydl
Sinowij Benjamin Bernheim
Sergej Brandon Jovanovich
Axinja Kismara Pessatti
Sonetka Julia Riley

http://www.opernhaus.ch/vorstellung/detail/lady-macbeth-von-mzensk-03-05-2013/

舞台装置はシンプル。納屋などを表している、場ごとに回転して移動する巨大な木の箱、土管のような巨大な管に、球体がはまっていて、これが出たり引っ込んだり。あとは固定されたスロープ。
(上記サイト内にフォトギャラリーがありますが、これを見てもなんだかわからないと思います)
あのエロティックな台本から極力エロ要素と悲劇要素を削ぎ落して、あくまでもコメディに仕立てたような、めちゃめちゃコミカルな演出プラン。客席から何度も笑い声が上がった。
球体の出入りは、性的欲望の高まりと連動していたような気がする。
最終的には、あれだけコミカルだったにもかかわらず、ショスタコーヴィチの音楽の偉大さによって悲劇が勝っていた。
歌手は粒ぞろいで、特にクルト・リドル御大が素晴らしい声で情けない爺さん役を見事に演じていた。
指揮は、9回中8回の公演を振る予定だったテオドール・クルレンツィウスがなぜかこの日から降板、代わってカナダ出身のケリ=リン・ウィルソンというまったく初めて名前を見る女性の指揮者が振った。指揮姿が、ヨーロッパによくある打点がわかりにくい「まっすぐの鉛筆が曲がって見える〜」みたいな振り方をする人で、正直言ってあの棒での演奏はつらいだろうなあと思ったが、オケの演奏は十分うまく、最後まで何の破綻もなく終演。さすがに指揮者も拍手喝さいを受けていた。マクベス夫人が全曲頭に入っているだけで代役指揮としては十分成功であろう。
1〜5場を通しでやって休憩、6〜9場をまとめてやって終演、というスタイルで、前半だけで1時間40分、後半1時間という長丁場であったが、まったく長さを感じない、圧倒的な公演。

ずいぶん遅い時間になってしまい、ラートハウスのバーは混んでたので、ホテルの近くまで帰って空いている店に入る。
味は悪くないが、芋と巨大ソーセージ、ビール2杯で30フラン。相変わらず「チューリッヒは空気を吸うのにも金がかかる」と言われる物価高は健在である。
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ホテルに帰って12時にはバタンキュー。
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2013年04月13日

村上春樹新作読了

読了。
引用をもって感想に代えさせていただきます。
「細部にまで丹念に気が配られている」
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年P.276より
DSC_0043.jpg
タグ:村上春樹
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